川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

初めての出雲大社 師走の出雲遠征⑨

前の記事はこちら。


出雲大社駅の見物を終えた後は、駅名ともなっております出雲大社を参拝します。

ちなみに私、出雲大社へ参拝するのは今回が初めてでございます。

 

まずは出雲大社前の道路を逆方向に進んで、神門通りの入り口へ向かいます。

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なまらでけぇ!!

言っときますが、信号機やガソリンスタンドはミニチュアではなく普通サイズですよ。

鳥居が規格外にデカすぎるのです。

 

鳥居の下には、説明書きがありました。

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こちらの鳥居は大正4年に建てられ、高さは23メートル、鳥居に掲げられた「出雲大社」の額面は畳6畳分の大きさがあるそうです。

 

大鳥居をくぐると、石畳の神門通りが続いています。

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神門通りを抜けると、いよいよ出雲大社があります。

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やはり日本屈指の大神社だけあって、なんとなく威厳を感じますね。

 

鳥居をくぐって参道を歩きます。

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私も全国の旅すがら、大なり小なり様々な神社仏閣を訪れておりますが、ここまで厳かな空気を醸し出している場所は、伊勢神宮以外に覚えが無いです。

 

参道にはお社やお池なんかが点在しています。

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手水舎で清めて拝殿へ入ります。

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こちらが拝殿。

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とても立派ですね。

 

拝殿の奥に御本殿があります。

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といっても御本殿には近づけず、手前の門の前から参拝する形になります。

 

御本殿の回りにも、取り囲むようにお社などが並んでいます。

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御本殿の隣には神楽殿があります。

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この巨大なしめ縄は、なんと5トンもあるとか。

 

おみくじを引いてみました。

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ここで注目なのは、出雲大社のおみくじには「吉」や「凶」という概念が無いのです。

これは「単なる運勢占いで終わらせるのではなく、神様からの忠告をしっかりと受け止めて過ごしなさい」という意味があるそうな。

とりあえず、旅行は「よい」そうなのでよかったです。

 

こんな感じで、駆け足でしたが出雲大社の参拝を終えました。

参拝されたことが無い方は、一度参拝されることをお勧めします。

 

このあとはバスに乗って出雲市駅へ戻ります。

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なんとなく出雲大社チックな門構えですね。

 

そして駅前には、絶滅危惧種?なものが。

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山陰地方では、ほとんど見ることが無くなったポプラの単独店舗が、なんと出雲市駅前に堂々とあるではありませんか!!

ちょっとした感動すら覚えました・・・。

 

これにて出雲地方の活動は終了し、帰路に着きます。

今回の遠征も、次回が最終回です。

 

 

・・・と最後に、本筋から離れたご報告をひとつ。

実は今回で500回目の更新を迎えることができました!!

 

2017年7月29日に立ち上げ、592日で更新500回に到達いたしましたので、なんだかんだで週6ペースくらいで更新し続けて来られました。

これもひとえに、日頃より訪れていただいております皆様のおかげです。

 

これからも、皆様に楽しんでいただけるブログになるよう精進致しますので、今後もお引き立てのほどよろしくお願い致します!!

地下化した京急大師線 産業道路駅付近を見物してきた その2

前の記事はこちら。

 

前の記事では、東門前駅から産業道路駅を経由して、小島新田駅まで地上を歩いてきました。

今回は電車に乗って、小島新田駅から東門前駅へ向かいます。

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やはり切替後最初の週末だけあって、見物客がちらほら見られました。

 

運転台の後ろを確保して、いざ出発。

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まずは新設されたシーサスクロッシングを渡り、上り本線へ転線します。

 

少し進むと、いよいよ切替区間に突入。

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勾配を下って、地下トンネルへ向かいます。

 

地下トンネル手前の櫓部分を通過。

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天井にあるのが櫓に固定されている仮設線路で、切替前は側面にある鉄骨で仮設線路を支えてたようですね。

この鉄骨も、いずれ撤去されるものと思われます。

 

地下トンネルに突入し左にカーブすると、すぐに産業道路駅のホームがあります。

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両駅の駅間距離は0.7kmしかないので、あっという間に到着しました。

 

産業道路駅で途中下車し、新しくなった地下ホームを見物です。

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新しい地下ホームは2面2線の相対式ホームで、2番線側に若干膨らむようにカーブしています。

これは、下の写真奥にある小島新田方の右カーブがきつすぎるため、手前のホーム内で一旦左に振っているからです。

 

京急の小駅ではお馴染みの発車時刻が出ないタイプのLED式の発車標が、上下ホーム1式ずつ設置されています。

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また2番線の小島新田方には、待合室が設置されました。

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ただ動線的に、エレベーターでホームに降りないと使いづらいです。

 

続いて京急川崎方のホーム端の様子。

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東門前駅へ向けた直線の上り勾配が続いていますが、結構きつそうですね。
まあ、京急車の性能だったら全く問題ないと思いますが・・・。

将来的には川崎大師駅まで地下化される計画のため、この上り勾配もいわば「仮の姿」であり、いずれ見られなくなります。

 

またトンネル内の断面は、ご覧のように水平方向に段切りされています。

これは将来的なホーム延伸を見越し、現在4両分しか整備されていないホームを最大6両分まで伸ばすことできるように、基礎だけ造成しているみたいです。

 

続いて小島新田方のホーム端。

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小島新田方は右カーブをしながら上り勾配が続いています。

こちらのトンネル断面も水平方向に段切りされており、両方向に1両分ずつ伸ばせるように設計しているみたいですね。

 

ちょうど下り列車が出発しました。

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この日はスマホしか持参していなかったので撮り鉄はしませんでしたが、面白い写真が撮れそうな駅のような気がします。

まあ、車両は1500形と新1000形の4両編成しか運用入りしないですけどね・・・。

 

続いて架線を観察。

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さすが併用開始1週間だけあって、トロリ線もピッカピカです。

高速運転をしないからかわかりませんが、支持はわりと簡素な作りですね。

 

続いて軌道。

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こちらは普通のPC枕木ですかね。

 

駅名標をパチリ。

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前回の記事でもお伝えしたように、産業道路駅は2020年3月に「大師橋駅」へ駅名が変わるので、この真新しい駅名標もわずか1年で再交換されることになります。

 

続いては地上部との接続分。

動線としては、階段と階段+上りエスカレータとエレベータの3通りあります。

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産業道路駅のホームは地下2階相当の深さなので、階段で登れないことは無いです。

 

またエレベーターはウォークスルー式ではなく、昔ながらの行き止まり式タイプが導入されたことにちょっと驚きました。

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最近の公共施設では、動線を捻じ曲げてでもウォークスルー式を導入することが多いで気がしますが、産業道路駅ではそれすらできなかったのかな?

 

続いては地上部を観察。

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改札付近はそのまま使われているっぽいですかね。

 

奥に進むと、1番線と2番線の分かれ道があります。

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かつては構内踏切で行き来していましたが、現在は仮設通路が設けられています。

仮設とはいえ、これも1晩で造ったんでしょうかね。

 

通路の壁の隙間から、外の様子が見えました。

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軌道や架線柱のほか、地上ホームもほぼ手付かずで残っていました。

駅舎再構築工事が本格化すれば、跡形も無く解体されてしまうでしょう。

 

最後は再び上り列車に乗って、今度は東門前付近の切替区間を見物します。

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発車直後から上り坂を登っていきます。

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よく見ると、勾配の途中で軌道の敷き方が変わっていますね。

この勾配も最終的には平坦線になるはずなので、すでに準備工事が行われているのかもしれませんね。

 

勾配をぐんぐん登って、地上区間に顔を出しました。

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勾配の終わりでもチェックポイントがあります。

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線路を見ると、路盤がバラストと板張り部分に分かれており、線路両端に鉄骨が建っていますが、この板張りの部分が仮設線路をジャッキで曲げている箇所になります。

この角度から見ると、板張りの部分がしなっているのがわかると思います。

この状態が恒久対策なのかは不明ですが、今後何年もこの状態のまま運用するとは思えないので、線路マニアな方は早目に記録しておいたほうが良さそうです。

 

列車は東門前駅に無事到着しました。

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これにて大師線地下立体交差工事の現場レポートは終了です。

 

 

今回は産業道路駅を挟んで、東門前駅小島新田駅間がめでたく地下化されたわけですが、この工事に着工したのは2006年のこと。

つまり、このわずか1.3kmの地下化工事に13年の歳月がかかっているのです。

「土木のアポロ計画」とまで称された、東京湾アクアラインが約10年で完成したことを考えれば、開発され切った都市部での立体化工事が、別の意味でどれほど大変な事業であるかがわかりますね。

京急や建築JV、川崎市など関係各所の皆様、本当にご苦労様でした。

 

 

地下線の併用は開始しましたが、工事自体はこれで終わりではなく、引き続き地上設備の撤去や産業道路駅の地上駅舎建築工事など、あと数年は続くと思われます。

そして今後10年以内に、第一期工事の後半戦である、東門前駅川崎大師駅の地下化工事に着手する予定だそうです。

京急大師線は、これからも長い期間をかけて変わっていきそうですが、変化があれば当ブログでも取り上げていきたいと思います。

地下化した京急大師線 産業道路駅付近を見物してきた その1

以下の記事でも取り上げた通り、2019年3月3日に京急大師線 産業道路駅周辺の地下立体工事が実施され、地下駅の併用を開始しました。

 

工事が行われた3月3日は、生憎の雨だったため見物に行きませんでしたが、工事後初の週末となった昨日は晴れたので、生まれ変わった産業道路駅および周辺をぶらぶら見物してきました。

今回は工事前の風景も交えながら、見物レポートをお送りします。

 

まずは、産業道路駅より1つ京急川崎寄りの東門前駅にやってきました。

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東門前駅自体は、地下化前と大きな変化はありません。

 

が、東門前駅前にある踏切からの光景は一変しました。

<地下化前>

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<地下化後>

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産業道路駅まで続いていた地上線路が姿を消し、その代わりに地下線へのアプローチ線と産業道路駅があるトンネルの入口が出現しました。

どうやってこんな芸当を一晩で行ったのか?を、図で表すとこんな感じになります。

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切替工事前日までに、①のように緑色の仮設線路の直下に赤色の新しい線路を前もって敷設しておき、仮設線路で「ふた」をします。

切替工事では「ふた」となっていた仮設線路を撤去し、前後の線路と新線路を接続して、列車が走れるようにしたのです。

 

ただし、東門前駅付近の新線と旧線の付け根となる部分は、新線路と仮設線路の高低差が少なく「ふた」ができないため、仮設線路をジャッキで下降して新線路と接続する方法が採られました。

上の写真だとちょっと分かりずらいですが、木板が張ってある仮設線路を線路両端にある青い烏帽子状のジャッキが支えており、奥にあるバラスト敷きの新線路と接続しています。

 

東門前駅から、少し産業道路駅寄りの場所へ移動します。

<地下化前>

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地下化前は踏切があり、こんな感じで仮設線路区間を行く列車が撮れたのですが・・・

 

<地下化後>

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今回の立体交差化に伴い、踏切が廃止されました。

ここは勾配区間の途中かつ掘りが浅いため、道路レベルで構造物を作ると完全に列車に支障するため、道路の路盤ごとごっそり剥がされました。

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今後道路などを作ろうとすると、小さな橋が必要になりそうですね。

 

さらに産業道路駅側に移動。

<地下化前>

ここにも踏切がありましたが・・・

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<地下化後>

先ほどの場所とは違い、新設された地下トンネルの上であるため、遮断機や警報機が撤去されただけで道路として生き残りました。

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路盤にはレールが残っていますが、隙間は全て埋められて整地されています。

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両端には、架線は撤去されているものの、仮設線路が残さたままです。

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京急川崎方を見ると、仮設線路がプッツリと切れているのが分かります。

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逆光かつスマホ撮りなので画質が悪いですが、新線路の勾配を列車が下っているのがわかると思います。

 

そのまま地下化された産業道路駅まで歩いてやってきました。

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ホームは地下化されましたが、駅舎は引き続き仮駅舎が使用されており、地上ホームや線路を撤去した後、新駅舎が整備されるものと思われます。

ただし、産業道路駅2020年3月に「大師橋駅」へ駅名変更されることが決定しているため、産業道路駅」としてはこの駅舎が最後の姿かもしれませんね・・・。

 

続いては今回の地下化最大の目的である、産業道路大師線の大踏切の様子。

<地下化前>

合計7車線にも渡る大踏切を、堂々と渡っておりました。

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<地下化後>

レールや分離帯などは残されたものの、警報機や遮断機は撤去されて、車の流れがスムーズに流れるようになりました。

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ただし地元ドライバーでしょうか、踏切は廃止されたのに癖で一時停止する人や、信号待ちの時に線路部分を開けて停車する人が多数いました。

まあ、この踏切の存在は長年の癖となって染みついていたでしょうから、踏切の完全解消にはしばらく時間がかかりそうですね(笑)。

 

踏切を越えて、小島新田駅方面へ移動。

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ここにも踏切がありましたが、廃止されて普通の道路化されました。

 

<地下化前>

昨年の10月はこんな感じで、踏切の先に小島新田駅構内への分岐器がありました。

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<地下化後>

踏切のすぐ先で線路が切断され、地下トンネルへの勾配がみえます。

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そしてこの場所で異彩を放つのが、この鉄骨の櫓です。

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この櫓こそが、小島新田駅側の工事の肝となる役目を果たしています。

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小島新田駅側も東門前駅側と同じく、あらかじめ新線路の真上に仮設線路で「ふた」をしておき、切替工事で「ふた」を取り外して小島新田駅構内の線路へ接続します。

 

しかし小島新田駅側は東門前駅側と違い、線路のすぐそばまで建物が建っているため、クレーン車などの大型重機を投入し「ふた」を持ち上げることができませんでした。

そのため、あらかじめ仮設線路を持ち上げる場所に櫓を立てて、切替工事のときは持ち上げて櫓に固定するのみに留め、あとでじっくりと仮設線路を解体する手法が採られました。

 

櫓には現在も、仮設線路の路盤が固定されたままとなっていました。

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これも機を見て撤去されると思われます。

 

また地下化によって産業道路~小島新田が複線化されたことに伴い、小島新田駅の場内信号機が移設されました。

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最後は小島新田駅へ。

<地下化前>

以前は小島新田駅構内の線路が、産業道路側にある単線ポイントまで伸びていました。

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<地下化後>

複線が小島新田駅手前まで伸びたことにより、駅のすぐ横にシーサスクロッシングが新設されました。

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小島新田駅のホーム配置の都合で、右手前の分岐器の定位と反位が逆転している、変則的なシーサスクロッシングが使われています。

これにて、地下立体工事の地上部分の見物レポートは終了です。

次回は電車に乗って立体交差区間を走り、地下化した産業道路駅に行ってみます。

出雲大社前駅とデハニ50形 師走の出雲遠征⑧

前の記事はこちら。

 

電鉄出雲市駅から一畑電車に乗って、出雲大社駅前に到着しました。

まずは駅舎をパチリ。

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なんだかユニークな形をした駅舎ですね。

 

出雲大社前駅舎は登録有形文化財」と「近代化産業遺産」に認定されています。

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建築物としても価値のある駅舎のようです。

 

駅舎内の様子。

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ドーム型の天井まで吹き抜けとなっており、窓はステンドグラスで飾られています。

内装もレトロ調に纏められていて、まるで大正~昭和期の佇まいです。

 

出雲大社駅は有人駅ですが、窓口ではテツ向けに車掌乗務時代の珍しい切符が色々売っており、趣味発券もしてくれます。

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今回は硬券入場券のほか、有料特急が設定されていた時代に使っていたという車内補充券を購入しました。

 

そして出雲大社駅の横には、これまた文化財級の物があります。

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こちらは昭和3年に製造された「デハニ50形」という車両で、電車では国内最古参級という、鉄道博物館に所蔵されてもおかしくないレベルの貴重な車両です。

今回はこのデハニ50形が見たくて、ここまでやってきました。

 

そしてこのデハニ50形ですが、車内が公開されており自由に入ることができます。

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現役末期はお座敷車両に改造されていたそうですが、引退後に撮影された一畑電車を舞台にした映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」に登場する際、原型に近い形に復元されたそうです。

 

面白いと思ったのが、日除けの仕組みです。

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窓枠と座席の間に「すのこ」のようなもの仕込まれており、これを引き出すことで日除けになります。

ブラインドカーテンなんてものが存在しなかった時代の知恵ですね。

 

この車両は形式名が「デハ 50」であるとおり、客室内に荷物室があります。

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こんな感じで、終点方の窓枠1つ分のスペースが客室と仕切られており、ここを荷物室として使っていたようです。

 

客室のドアは自動化されておらず、手動のままとなっています。

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これは復元されたものではなく、製造当時からの原形を保っているそうです。

現代の水準からすると、とても鉄道車両のドアとは思えませんね。

 

運転台も公開されています。

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最新の電車の運転台は各種モニター装置やら電子部品が満載されていますが、デハニ52の運転台にはそんな類のものは一切なく、機械部品オンリーで構成されています。

まるで路面電車の運転台のようなシンプルさですね。

 

こんな感じでデハニ50形の見学してみました。

デハニ50形は今回ご紹介した52号車のほか、雲州平田駅にある車庫で53号車も保存されているのですが、なんと53号車は実際に運転することができます

体験運転は毎週末実施しているそうなので、気になる方は参加してみてはいかがでしょうか。

 

次の記事はこちら。

一畑電車に初乗り鉄してみた 師走の出雲遠征⑦

前の記事はこちら。

 

1日目は撮り鉄ばかりしていましたが、2日目は乗り鉄をしながら旅を行います。

まず最初は、昨日撮り鉄を行った一畑電車を初めて乗り鉄します。

 

というわけでやってきたのは、一畑電車電鉄出雲市駅です。

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電鉄出雲市駅はJR出雲市駅の北側に隣接しており、駅に隣接してグループ会社である一畑百貨店があったりと、一畑電車ターミナル駅となっています。

 

高架下に駅待合室があります。

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待合スペースはそこそこ広いのですが、改札前は人でごった返していました。

 

一畑電車の路線図と運賃表。

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一畑電車は、本線格である電鉄出雲市松江しんじ湖温泉の「北松江線」と、川跡から出雲大社前へ延びる「大社線」の2路線で構成されています。

 

一畑電車ではSuicaなどICカードは使えないので、券売機で切符を購入。

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今回は出雲大社前まで行くのですが、なんと13.2kmで490円もします。

これを京浜東北線に置き換えると、13.2kmは東京~蒲田くらい(14.4km)で運賃は220円、490円だと東京~横浜(28.8km・470円)を上回るので、キロ単価は倍くらい高いことなりますね。

わかっちゃいるけど、やっぱり地方私鉄はお高いですなぁ・・・・。

 

ホームに上がると、列車が据え付けられていました。

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偶然にも、昨日撮影した1001編成が充当されていました。

東急時代は、撮影はすれど乗ったことは無いと思いますが、遠く離れた出雲の地にて初めて乗車することが出来ました。

 

列車は定刻に電鉄出雲市駅を発車。

乗車率は座席がほぼ埋まる程度でした。

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出雲市郊外をのんびりと進みます。

 

10分ほど走り、大社線の線路が見えてきたら川跡駅に到着。

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ここで大社線に乗り換えます。

 

しばらくすると、出雲大社方面から列車が到着。

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なんと、これまた昨日撮影した5010編成でした。
狙っていなかったんですが、5000系に乗りたかったのでラッキー。

 

川跡駅のホームには、3本の列車が並びました。

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川跡駅は3方面の路線が繋がるY字の中心駅ですが、そのすべての路線の列車がこうやって川跡駅に集まり、互いに接続するダイヤが組まれています。

本数は少ないですが、こうやって乗継の配慮がなされているのは良いですね。

 

川跡駅からは出雲大社前行きとなった5000系に乗ります。

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そしてこの5000系、外見もさることながら内装も面白いです。

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連接部はロングシートで、ドア間は3列セミクロスシートとなっています。

面白いのはクロスシート部分でして、1列シートは転換クロスシート2列シートは回転クロスシートと座席が異なっているのです。

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しかも回転クロスシートは、小田急ロマンスカーのNSEから流用したものだとか。

NSEは当の昔に引退しましたが、座席は今も出雲の地で乗客を運び続けています。

 

列車は出雲大社前に向けて川跡駅を発車。

乗車率は、座席が3割程度埋まっているかどうかでした。

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昨日撮り鉄した粟津稲生神社の鳥居を車窓から眺めたりしていると、これまた10分そこそこで終点の出雲大社前駅に到着です。

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初めての一畑電車乗り鉄旅はあっという間に終了しましたが、終始のんびりとした良い旅でした。

次は宍道湖を眺められる、松江しんじ湖温泉方面にも行ってみたいです。

 

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