川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

高島線を行く押し桃石油タンカー 貨物列車撮影 2/22

本日もポカポカ陽気に包まれた神奈川界隈。

私の天敵である花粉もたっぷり飛散し、季節は春に移り変わっているようですね。

 

そんな本日は飛び石連休内の平日でしたが、ダイヤ改正前の遠征などを見越して事前に休暇を申請し4連休を確保したものの、先週・先々週と2週連続で遠征を敢行したこともあり近場でのお出かけで済ますことにしたので、今日は特に予定も無い状況に。

なのでバイクを冬眠から目覚めさせる整備を行っていたのですが、貨物ちゃんねるを見るとお昼の根岸運用に未撮影機であった新鶴見所属の押し桃328号機が入っていたので、スポット参戦することにしました。

 

今回狙う3090レはお昼時に根岸へ向かう列車で、高島線内がちょうど順光になることから、バイクの試運転も兼ねて横浜駅近傍の高島水際線公園へ向かうことに。

というわけで、さっそく今回のメインです。

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3090レ EF210-328

高島線を行く押し桃の石油タンカー列車、違和感しかありません(笑)

まあこれも時代の流れというやつでしょうか。

 

そして高島水際線公園は、気が付けば2年半ぶりの訪問だったのですが、驚いたのはいつの間にか線路脇の木々が車両に掛かる寸前まで成長していたこと。

このまま剪定されないと、あと1~2年でガッツリ車体に掛かっちゃいそうで、貴重な沿線撮影地だけに気にかかるところでございますな。

 

高島線からはこれで撤収したのですが、昼飯を食いながらTwitterをチェックすると配給列車に先日のマルタイ甲種で使われたヨ8629が連結されているとのことで、ついでに浜川崎で捕獲することに。

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8794レ EF210-108

黄桃のあとは白桃が充当されていました。

 

そして件のヨ8000もアップで。

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なんと安中貨物用のタキ1200-2もセットで連結。

こりゃラッキーでございました (^o^)

 

といった感じで本日の撮影はこれにて終了。

暇つぶしの撮影にしては、なかなか充実した内容でした。

宗谷北線ラッセルを追いかける!! その2 道北ラッセル遠征④

前の記事はこちら。 

今回も前回に引き続き、遠征2日目の宗谷ラッセル追っかけ撮影 午後の部の模様をお届けします。

 

問寒別を通過したラッセル列車は、天塩中川駅で乗務員の交代を行うため、天塩中川駅で少々停車します。

その停車時間を利用し、天塩中川駅~佐久駅にある通称琴平カーブと呼ばれている定番撮影地へ先回りすることに。

 

ついて早々、今回の遠征で一発撮っておきたかった車両を撮影。

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51D「宗谷」

昨年登場したキハ261系5000番台充当の特急「宗谷」です。

 

札幌駅~稚内駅を直通する特急「宗谷」は、本来キハ261系0番台が所定運用の列車でありますが、キハ261系0番台は冬期間に故障が多く発生するうえ予備車がほとんどないため、たびたびキハ183系一般車や「ノースレインボーエクスプレス」車両による代走が行われていました。

そして近年「ニセコエクスプレス」「クリスタルエクスプレス」といった、キハ183系列のリゾート車両が相次いで引退したことから、それらが担っていた臨時・団体列車と、「宗谷」「サロベツ」を始めとする定期特急の予備・波動用編成を兼ねた車両として登場したのが、このキハ261系5000番台であります。

この5000番台はプレス発表時から気になっていた存在でしたが、冬期間は0番台の予備車確保のため計画的に「宗谷」「サロベツ」を代走することになったので、今回撮影することが出来ました。

内装も1000番台から変更されているようなので、今度は乗り鉄してみたい車両ですね。

 

といった感じで「宗谷」通過時は雪は止んでいたのですが、その後は一転し風こそ弱いもの大雪に変化。

そんなお天気の中、ラッセル列車がやってきました。

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望遠構図だと、より降雪が強調されますね。

まあ前回の問寒別でいいカットを得られたこともあり、より多くのシチュエーションを得るという意味では大雪も歓迎でございます。

 

手前に引き付けてもう一丁。

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雪362レ DE15 2515

本来であれば白樺林の中を駆けてくる構図になるのですが、この降雪量ではそんなのわかりゃしないですな(笑)。

ちなみに今シーズンの宗谷本線沿線は、道南や東北北部のような若干湿った雪が降ることが多く、道北にしてはかなり重たい雪質だったのが特徴だったようで、このカットでも粒の大きさがはっきりと認識できるほどでした。

 

 

続いては音威子府駅南側にあるスキー場横のポイントへ。

宗谷本線で特に積雪量が多いのは美深~天塩中川にかけての区間なのですが、そのなかでも音威子府付近は北海道内でも有数の豪雪地帯であるため、ド迫力な排雪シーンが期待ができる場所でございます。

 

現着すると、予想通り線路が見えないほどの積雪があったのですが、若干弱まったものの相変わらずの降雪状態で迎え撃ちます。

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おおっ、いい具合に搔いてくれていますねぇ。

 

引き付けてもう一丁!!

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雪362レ DE15 2515

期待通りの迫力ある搔きを披露いただき、なかなか満足な仕上がりになりました。

 

 

この先も積雪がかなりありそうなので、続いては正面ドカンの構図で撮影できる恩根内駅南側のカーブポイントへ。

現着すると雪も止んで、見通しもええ感じとなっていました。

 

ラッセル列車が恩根内駅を通過。

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ラッセル列車は、掻いた雪をホーム上に飛ばさないようにするため、駅通過時は減速して通過します。

そのため駅の前後ではほとんど作業せず駅撮りでは良い画を得られないため、沿線撮りが必須となるのが敷居の高さに繋がっていますね。

 

駅を通過すると、ホーム側のウイングを広げて加速。

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遠くから見ても、かなりいい掻きっぷりですね。

 

雪原を切り裂くように向かってくる巨体に怯むことなく、十分に引き付けてシャッターを連射します。

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雪362レ DE15 2515

こちらでも良きカットをいただけました。

 

さらに南下して、日進駅~北星駅にある東恵橋という宗谷北線ラッセル随一の有名ポイントへ。

さすが定番撮影地だけあり、金曜日にも関わらず20名ほどが集まりました。

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このあたりまで南下すると、音威子府や美深界隈と比べて積雪が多少減るのですが、そでれもまずまずの掻きっぷりですね。

 

ここは跨線橋なので、ラッセル列車も減速することなく一気に駆け抜けます。

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本日のシメカット。

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雪362レ DE15 2515

なかなか美しい掻きっぷりで良かったです。

 

これにて2日目の宗谷北線ラッセルの追っかけは終了。

対向列車の遅れの影響で30分ほど遅れましたが、予定通り8発追いかけることができ、成果も期待以上のものを得られたかなと。

もし消化不良だったらさらに南下し、塩狩あたりから宗谷南線ラッセルに転戦する気でしたが、そんな必要もなくホクホク顔にて終了できました (^o^)

 

今日は朝から何も食べていなかったので、名寄市街へ移動して遅めの昼食。

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北海道では定番のラーメンチェーン「さんぱち」でございます。

 

定番の味噌ラーメンと明太子ご飯を発注。

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「さんぱち」のラーメンをを食べたのは、2018年の北海道放浪の旅以来2年半ぶりでしたが、なかなか美味かったです。

 

昼食の後は、本日のお宿がある豊富町へと国道40号線を引き返します。

前日の旭川市稚内市の強行軍と比べれば距離は半分、時間帯も夕方とゆとりのスケジュールだったので、明日以降のため何か所かロケハンをしながら6時過ぎに豊富町に到着。

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今回お世話になるのは「ヤドカリハウス」という、ホテルとゲストハウスの中間的なお宿です。

お部屋の様子。

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部屋の造りは普通の住宅、ベッドも一般用の折り畳み式、トイレ・浴室・洗面所などの水回りは共同使用ですが、素泊まり一泊4000円弱とリーズナブルで、そのあたりが気にならない人はおススメです。

歯ブラシとタオルはありますが、浴衣など寝間着は提供されないのでご注意を。

 

そして今回豊富町に宿泊したのは、朝からのラッセル撮影に便利という以外にも、町内にある「豊富温泉」に行きたかったのも大きな理由でした。

というわけでチェックイン後、車で10分ほどの場所にある町営の日帰り温泉へ。

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豊富温泉は「日本最北の温泉郷」で、町内には温泉宿がいくつかあります。

 

そして豊富温泉はちょっと変わった特徴があります。

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知覚的試験の欄に「石油臭」と記載があるとおり、お湯には原油成分が含まれているのです。

豊富温泉は、大正時代に原油採掘のため地盤を掘ったところ湧出した温泉で、原油成分が保湿効果をもたらしアトピーなどの皮膚病に効くとされており、湯治目的で訪れる方も多いとのことで、この日帰り温泉でも「湯治客専用の浴場」があるほど。

私は病気というほどではないものの、冬場になるとあかぎれを必ず起こすなど肌が弱いので、プチ湯治もかねて浸かりに来ました。

 

感想としては「ガソリンスタンドでお風呂に入ってる」みたいな感じでした(笑)

私はお湯で薄めた一般客用の浴場に入りましたが、湯治客用の浴場ではお湯に油が浮くほどの濃度だそうで、そちらはもっと強烈なんでしょうね。

気になった方は、ラッセル撮影のついでにでもお越しくださいませ。

 

温泉から宿に戻り、晩飯兼晩酌を。

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セイコーマートのホットシェフでお腹いっぱいになりました。

 

これにて2日目が終了。

次回からは3日目のお話に入ります。

宗谷北線ラッセルを追いかける!! その1 道北ラッセル遠征③

前の記事はこちら。 

道北ラッセル遠征、今回から2日目のお話になります。

 

前日は久々の雪道運転の慣らしも兼ねておりましたが、今日からは本格的に宗谷ラッセルを撮影すべく、朝7時半に稚内駅前のホテルを出発。

が、実は前日の宗谷北線ラッセルが運休したという情報がTwitterに上がっていたので、まずは給油も兼ねて南稚内駅裏側のガソリンスタンドへ向かい、南稚内駅に隣接する車庫からDE15形が出庫しているか確認することに。

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ちょっと見えづらいですが、DE15形がホームに据え付けられており、ほっと一安心でございます。

 

その後、最初の撮影地である抜海駅~勇知駅の勇知跨線橋に移動して、本日一発目の撮影です。

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雪372レ DE15 2515

昨夜から結構な降雪があったのでいい「掻き」を期待していたのですが、思ったほどの画にはならずガッカリ・・・。

というのも、ご一緒した方に聞いたところ昨夜モーターカーによる排雪作業が実施されたようで、線路上の雪が大分取り除かれてしまったそうです。

なんとも上手いこと行きませんねぇ・・・。

 

ラッセル列車は途中の駅で小停車しながら名寄駅へと向かいますが、ラッセル列車は最高速度が75km/hかつ実際の走行速度はさらに低いので、旅客列車と比べるとかなりゆっくりと進みます。

そして宗谷本線と並行する国道40号線のほうが線形が直線、かつ交通量も少ないため、無理な運転をせずとも簡単に追いかけることが可能です。

 

私も徳満駅付近でラッセル列車を追い抜きまして、続いて豊富駅~下沼駅にある秋葉跨線橋にて二発目の撮影。

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雪372レ DE15 2515

こちらも少々物足りないですねぇ。

 

さらにすぐに追いかけると、下沼駅付近であっさり追い抜いてしまったので、今度は下沼駅の南にある下沼跨線橋で三発目の撮影。

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雪372レ DE15 2515

ここでは通過時に強風が吹いて地吹雪となったので、搔きの少なさを補ってくれて厳しい冬っぽい画になってくれました。

 

このあとラッセル列車は幌延駅と雄信内駅で小停車をしますが、私は2日目の本命に据えていた問寒別駅北側にあるカーブポイントへと先回りします。

ただ現着すると、居合わせた方から雄信内駅でラッセル列車と交換する稚内行きの普通列車が遅れているという情報が。

しばらく待機していると、30分遅れで普通列車がやってきました。

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4323D

ラッセル列車以上のド迫力な雪煙を掃いてやってきました。

 

そして定刻から20分ほど遅れてラッセル列車が登場。

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下沼跨線橋のときには消灯していた、車体上部の作業灯が点灯しています!!

こりゃラッキーですね。

 

吹き溜まりに突っ込んだ瞬間を狙って、爆雪カットをいただきます。

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雪372レ DE15 2515

個人的にはこれが本遠征でのベストカットでしたね。

 

除雪車はバリ晴れよりも適度な悪天候のほうが「仕事をしている」感じが出て好ましく思う一方、悪天候すぎると今度は車両が見えなくなっちゃうジレンマがあるのですが、その絶妙な閾値を突いてくれたのがこのカットかなと。

さらに雪の掻きっぷり、DE15の排煙も申し分なく、このワンカットが得られただけでも遠征した甲斐があったというものですな。

 

これにて午前の部が終了。

若干遅延があったものの、予定通り合計4回撮影することができました。

 

次回は2日目午後の部へと参ります。 

中愛別で石北ラッセルを撮る 道北ラッセル遠征②

前の記事はこちら。 

 

蘭留跨線橋で宗谷南線ラッセルを撮影した後は、いったん宗谷本線を離れて石北本線沿線へと移動します。

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グーグルマップより

前の記事でも言及しているとおり、定期ラッセル列車は宗谷本線だけでなく石北本線でも運転されていますが、2020年度のダイヤでは宗谷南線ラッセルの約40分後に石北ラッセルが旭川駅を出発するスケジュールとなっております。

そして宗谷本線と石北本線は、宗谷本線 蘭留駅~石北本線 伊香牛駅までは3kmほどの間隔で平行しているため、宗谷南線ラッセルを蘭留付近までの区間で撮影すると、石北ラッセルを掛け持ちすることが可能なのです。

もちろん、宗谷本線を北上して宗谷南線ラッセルを追いかけることも選択できますが、本遠征では翌日以降たっぷりと宗谷本線に張り付く予定だったので、今回は石北ラッセルへ転戦することにいたします。

 

定刻通りであれば、宗谷南線ラッセルを蘭留付近で撮影した場合、当麻駅以北で迎え撃つことが可能です。

ただ今回は、本命ポイントである中愛別駅付近の跨線橋を事前にロケハンしたかったので、石北ラッセルはそこ一発に絞って挑みます。

 

構図も決まり列車を待ち構えていると、予想外な車両が・・・

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通常石北ラッセルは、進行方向左側に雪を跳ね飛ばす「複線型」が充当されるのですが、やってきたのは両方向に跳ね飛ばす「単線型」の車両。

ご一緒した方によると、今シーズンは複線型のDE15に故障が相次いでおり、かつ函館本線の山線ラッセルに複線型を優先的に充てている関係で、石北ラッセルに単線型が多く充当されているとのことです。

ちょっと肩透かしを食らった格好になりましたが、後年振り返るとこれはこれで貴重な記録になるかもしれませんね。

 

とはいえ、前回の蘭留跨線橋よりも雪の状態が宜しいようで、なかなか美しい跳ねっぷりを披露。

私も夢中でシャッターを切り続けます。

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雪551レ DE15 2521

夕暮れの逆光気味な光線効果もあるのでしょうが、まるで粉雪の羽衣を纏っているかのような「美しい搔き」でした。

機関車が見えないほどの大迫力な「爆雪」も魅力ですが、巻き上げられた粉雪の繊細な舞を表現するには、これくらいの積雪量のほうが理想的かもしれませんね。

 

 

このあとも雪551レを追っかけることも可能ですが、私はこれにて打ち止め。

晩御飯を食べるため、旭川市内へと移動します。

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やってきたのは、北海道ではお馴染みの餃子チェーン店である「みよしの」。

毎年実家に帰省すると一度は食べに行くのですが、今年の正月は帰省できず食べ損ねたので、意気揚々と馳せ参じたわけであります。

 

みよしのの定番、ぎょうざとカレーを発注。

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久々の故郷の味、美味しゅうございました (^o^)

 

そんな感じでお腹も満たされたのが18時半ごろだったのですが、本日の宿泊地は240km離れた「日本最北の街」である稚内市

旭川市内の時点で、道中はすでに軽い吹雪&圧雪アイスバーン状態なうえ、ナビにホテルをセットすると到着時間は6時間後の深夜1時半と、軽く失神寸前に・・・。

 

と言っても今日中に稚内市に行かないと、明日以降の行程に影響が出るので、地獄の行軍を敢行。

途中で何度もブリザードをお見舞いされ軽く命を狙われましたが、なんとか凌いで約4時間で走破し、無事に稚内市のホテルに到着。

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久々に雪道を長距離運転したので、背骨がバキバキになりました・・・。

 

今回はドーミーインに泊まったので、普段であれば1時間以上お風呂に入り浸ったのち一杯やるところですが、さすがにそんな元気は残っていなかったので、あっさり目で風呂を上がってそのまま就寝。

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シングル予約だったもののツインの部屋をアサインされ、ちょっとお得でございました。

 

といった感じでこれにて初日が終了。

2日目からは、本格的に宗谷ラッセルを撮影します。 

蘭留跨線橋で宗谷南線ラッセルを撮る 道北ラッセル遠征①

今回より新たに撮り鉄遠征のシリーズ連載、しかも当ブログにしては珍しい「撮れたて」のお話をお届けいたします。

本遠征の舞台となるのは我が故郷である北海道、そのなかでも旭川以北の「道北」と呼ばれる地域であります。

 

道北地方には、それを縦断するかのように旭川駅から稚内駅へと至る「宗谷本線」が通っていますが、沿線は「日本でも指折りの極寒地域」であると同時に「日本でも指折りの過疎地域」でもあります。

北海道の雪質は所謂「パウダースノー」なので、風によって雪が巻き上げられるため降雪が無くとも窪地に吹き溜まるのですが、多少の積雪であれば旅客列車の通過時の走行風により排雪効果が得られるので、札幌圏や主要幹線など本数が多い路線では常に除雪列車を走らせる必要はありません。

しかし、宗谷本線は運行する列車本数が極めて少ないことから、放っておくと線路が雪に埋まってしまう恐れがあるため、冬期はDE15形による除雪列車がほぼ毎日定期的に運行されている、極めて珍しい路線なのです。

※ほかには石北本線函館本線札幌市電では「ササラ電車」が毎日運行

 

そんなJR北海道の除雪列車ですが、実は大きな動きがありました。

2020年夏、DE15形の後継車両と目される「キヤ291形」という車両が旭川運転所に搬入され、試運転が開始されたのです。

JR北海道の令和2年度事業計画書に「新型ラッセ気動車を新製し各種試験を行う」と記載があるので、それが計画通り進んでいることを示唆しています。

今のところ、事業計画で置き換えスケジュールは示されていませんが、試験が順調であればおそらく数年のうちに量産車が登場することでしょう。

 

 

このDE15形による定期ラッセル列車、前々から撮影したいと思っていたのですが、撮影条件が最も良い1~2月というのは年度末であるがゆえ、社会人にとっても繁忙期。

さらに私の職種がかなりの下期偏重形なこともあり、例年だとこの時期は有給休暇どころか休日出勤・泊りがけ出張・夜間作業のオンパレードで地元での趣味活動もままならず、北海道遠征など夢のまた夢でした・・・。

 

しかし今年はコロナ禍の影響により、仕事量が例年より少なく有給休暇も取得できる程度の業務量でありました。

この機を逃すと一生後悔するかもしれない・・・と思い、緊急事態宣言が発令されている最中ではありましたが、延べ4日間に渡る北海道遠征を決行することに。

そんなラッセル除雪車を追っかけまくった記録を、これから綴っていきます。

 


 

まずは遠征の拠点となる、道北地方の中心都市である旭川市へ向かいます。

今回は羽田空港から一気に旭川空港へ飛ぶことに。

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f:id:kawaturu:20210216204545j:plain木曜日とはいえ、朝10時の羽田空港でこのガラガラっぷり・・・。

地方路線のみならず、伊丹・新千歳・福岡といった大幹線すら欠航便のほうが多い有様で、完全に昨春の大流行期の運行状況に戻っていますね。

 

そんな異常事態を象徴する、ちょっと異様な光景がこちら。

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2ビルの南ピア側カウンターは、完全に運用を停止していました。

といっても北ピア側もガラガラ状態だったので、ANAの経営状況がヤバくなるのも頷けますねぇ・・・。

 

今回はAIRDOで旭川へ向かいます。

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羽田~旭川路線はJALとAIRDOが就航しており、ANAはAIRDOにコードシェアで相乗りする形となっています。

ただ私は札幌市に実家があることもありAIRDOの会員でもあるので、今回はANAではなくAIRDOの乗客として搭乗します。

 

ちなみに羽田~旭川路線は両社とも3往復ずつあるのですが、コロナ禍の影響により両社ともお昼の1往復しか運行しておらず、ちょっと遅い出発となりました。

両社でずらしてくれると助かるんですけどねぇ・・・。

 

C滑走路から定刻にテイクオフ。

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雲一つない冬晴れでございました。

 

機内サービスの紙コップは、北海道産ほたてをアピールする特別仕様。

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北海道を地盤とする航空会社らしいタイアップですね。

 

ちなみに北海道ぎょれんは、毎年秋~冬にかけて京急で運転される「北海道ほたて号」のスポンサーでもあります。

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2019年度の「北海道ほたて号」

これのAIRDO版みたいなもんでしょうかね?

 

ついでに機内販売では、こちらの品を購入。

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AIRDOの機内サービスでは「オニオンスープ」が提供されているのですが、それと特別フレーバーである「じゃがバタースープ」がセットになった、粉末スープセットです。

30本入り1000円とそこそこお手頃で、かつこのオニオンスープがかなり美味しいので、何度もリピートしている商品でございます。

 

AIRDOはANAJALよりマイルから特典航空券への交換率が良いので、北海道路線を多用する私にとっては、わりと重要な航空会社。

今回利用した便もガラガラだったので、AIRDOへの応援の意味も込めて購入させていただきました。

 

そんなこんなで、決戦の地である旭川空港に到着。

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そこそこの積雪量、外気温も日中でマイナス7℃と、ラッセル撮影にはまずまずの好条件なようで、おのずと期待も膨らみます。

 

旭川空港でレンタカーを調達して早速撮影地へ直行・・・はせず、まずは旭川市内でお買い物。

やってきたのは、北海道民御用達のホームセンター「ホーマック」です。

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今回のラッセル撮影は極寒の雪の中での撮影となるため、本州の冬の格好で挑もうもんなら早々にやられてしまうので、まずは装備を整えなければなりません。

ここでブーツ、雪かき用のズボン、スノーシューなどを調達しました。

 

ちなみに北海道生まれ、神奈川県在住の私から、遠征組への装備面でのアドバイスとしては以下のような感じですかね。

  • インナーは言うまでも無く厚めのものを。わかりやすく例えると「スキー旅行に行く格好」で挑みましょう。

  • ズボンは普通のものだと、すぐにビチャビチャになります。スキー・スノボウェアでも構いませんが、ずっと外にいるわけじゃないのでそこまで厚手のものは必要無いです。北海道のホームセンターに行けば、雪かき用の防寒ズボンが1000円程度で売っているので、それを買うのが一番手っ取り早いです。

  • ジャケットはダウンなど防寒性の高いもの、かつフード付きのものを用意しましょう。強風が吹くと帽子だけでは首元を守れず、体温を奪われます。北海道の雪質はパウダースノーなので、雪中行軍でもする気がなければ撥水性は案外重要じゃないです。これも道内のホームセンターに行けば、雪かき用の防寒ジャケットが売っています。

  • 帽子はニット帽など耳まで覆えるものが必須です。防寒面においては耳を守ることが重要で、耳が露出するタイプのキャップやハットなどは「被る意味が無い」ので避けましょう。

  • マフラーやネックウォーマーなど、首元を守るものがあると体感温度が全然違うのであったほうが良いです。インナーへの雪の侵入を防ぐ効果もあります。

  • 靴は道内のホームセンターに行けば、防水・防寒・滑り止め加工を兼ね備えたスノーブーツが三千円くらいで売っているので、それを買うのがベスト。長靴でも行けますが、中敷きを入れる・普通の靴下に厚めの靴下を重ね履きするなどの防寒対策は必須。ちなみに普通のスニーカーはNG、一発目の撮影地で使い物にならなくなるうえ、靴底の溝が浅いと転倒の危険があります。

  • アルミ製の三脚やマグネシウム製のカメラボディは、長時間待機していると氷のように冷えるので、素手では扱うのは辛いです。防寒用の厚手の手袋だと操作しにくいので、滑り止め付きの薄い手袋(軍手でも代用可)も合わせて用意すると快適です。

  • 降雪量が多いと撮影地までの道が雪で埋もれるので、スノーシューがあると便利です。ただ今回の経験上、定番撮影地には「同志」がたくさんいるので、捻った場所やアングルを求めなければ無くても問題ありません。遠征の途中で欲しくなったら、ホームセンターに行けば買えます。

  • 沿線の外気温は氷点下が基本、-10℃を下回ることも珍しくないのでバッテリーの減りに注意が必要です。通常であればさほど問題ないですが、劣化しているバッテリーを使っていたり、ミラーレスやライブビューを多用する場合は、予備バッテリーか車内で充電できる環境を用意したほうが良いかも。

 

特に服装については、生死に関わる・・・とまでは言いませんが、せっかくの遠征中に体調を崩しては元も子もないので、多少の出費をしてでも揃えたほうが良いです。

しかも今のご時勢、例えコロナでなくても発熱があるとホテルの検温に引っ掛かり宿泊お断り・・・なんてこともあり得ますしね。

遠征を機に装備を整えるという方は、本州より北海道内のお店のほうが圧倒的に品ぞろえが豊富ですし、札幌市や旭川市レベルなら何軒もあって在庫も潤沢なので、現地調達することをオススメいたします。

 

 

とまあ、やたらと前置きが長くなりましたが、いよいよ本題のラッセル撮影へ。

宗谷本線のラッセル列車は、大きく分けると旭川~名寄の南線列車」「名寄~稚内の北線列車」の2系統があるのですが、初日は旭川空港への到着時間から北線は間に合わないので、まずは旭川近郊で南線の列車を撮影することに。

今回は宗谷南線ラッセルの撮影地で最も有名である、蘭留駅北側にある跨線橋にて迎え撃ちます。

 

現着すると、同志の皆様が待機しておられたのでしばし談笑。

定刻になっても来なかったので運休か?なんて心配もありましたが、 10分ほど遅れて姿を現し一安心です。

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蘭留駅で一旦停車したのち、踏切を通過してからフランジャーを下げて雪を跳ね飛ばし始めました。

煙もいい感じに吹かしてくれています。

 

十分に引き付けて、本遠征のファーストショット。

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雪351レ DE15 2515

作業灯は付いていませんが、なかなかの掻きっぷりを披露いただき、一発目にしては上々なカットになったかなと思います。

 

このあと雪351レは名寄駅へ向けて北上するのですが、私はいったん宗谷本線を離脱して、もうひとつのラッセル列車へと転戦します。