川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 1日目② 電化された学園都市線に初乗車

 前の記事はこちら。

変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 1日目① 旅のスタート・・・の前に

 

さて、今回から本当に旅がスタートします。

最初に乗車するのはこちらの列車。

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まずは学園都市線札沼線)で石狩当別駅を目指します。

 

こうやって紹介してしまうと特段変わったことが無いのですが、実は私が北海道に住んでいた10年前と大きく変わったところがあるのです。

一体なんなのかお判りになりますか?

 

 

 

 

 

正解は

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「電車」が走るようになったことです

 

私が北海道に住んでいた10年前の学園都市線はこんな感じでした。

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立派な複線高架と高架駅を持ち、データイムでも20分おきに運転されるほどの需要がありながらも、非電化であったため走っているのはキハ40系列や「PDC」ことキハ141系列など気動車ばかり。

朝ラッシュ時ともなれば、6両編成の気動車が10分おきくらいにガシガシ行き交うという、日本でこれ以上一般気動車が走り回る路線は無いんじゃないかという路線でした。

 

しかし、この独特な味わいが魅力だった学園都市線2012年に電化され、趣味的には面白くない路線に成り下がっていました・・・。

 

電車化によってお役御免となった気動車たちですが、一部は転用されて現役です。

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偶然にも札幌駅6時20分発の東室蘭行きに入っていたキハ143形に出会うことができました。

ほかにも、JR東日本に売却されて釜石線「SL銀河」用の客車として活躍している車両もいます。

 

 

電化したのは6年も前の話なので、世間一般からすると「何を今さら」という話だと思いますが、私個人としては電化後の学園都市線に初乗車となります。

変わりゆく・・・というか変わってしまった鉄路に思いにふけたところで、列車に乗り込みます。

 

ラッキーなことに、この列車には「快速エアポート」用の721系4000番台が充当。

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ということで、4号車の「uシート」車両に乗り込みます。

ちなみにこの「uシート」用車両は快速エアポート」運用以外は無料開放されているので、運よく当たれば結構な乗り得車両です。

 

残り1つだった窓際の席を無事確保。

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座席は一般的なリクライニングシートですが、シートピッチはなんと1030mm

普通グリーン車どころか、A特急料金を徴収するE259系の普通車よりも広いです。

これにタダで乗れるなんて、やはり乗り得ですねぇ。

 

列車は定刻に札幌駅を発車。

いよいよ今回の旅がスタートです。

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ビルの隙間からちらっと「赤レンガ」が見えました。

 

桑園駅の西方で函館本線から分岐。

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ここから学園都市線に入ります。

 

新琴似までは市街地の高架線を走行。

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電化されても車窓は変わりませんが、やはり「音」は全然違いますねぇ。

あのエンジン音がどこか恋しい・・・。

 

そんなこんなで終点一つ手前の石狩太美駅に到着。

ここから石狩当別までは単線なので、対向の列車を待ちます。

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が、発車時刻を過ぎても対向列車が現れず。

「遅延しているのかな?」と思ったら案の定遅延していたのですが、その理由が北海道らしかった。

  

 

↓車内放送

対向列車を待ち合わせていますが

対向列車のブレーキが寒さのため凍り付いてしまい、ブレーキが解除できないため発車できません。

係員が作業中なのでしばらくおまちください。

 

 

まだ初日だというのに、さっそく北海道クオリティが炸裂。

「試される大地」は容赦なく試してきますねぇ・・・。

 

ただ、車内も駅の利用者もいたって普通の顔。

ブレーキが凍ったくらいじゃ「道産子」はいちいち騒ぎません。

私も「ポイントが転換しない」とか「つららが落ちてきて架線切断した」などを幾度となく経験しているので、久々に北海道の洗礼を受けてむしろ楽しかったくらいでした。

 

7分ほど遅れて対向列車が到着。

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こちらも終点へ向けて出発。

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ちょうど日の出を迎えたところでした。

 

8分遅れで終点の石狩当別に到着です。

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次の記事はこちら。

変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 1日目③ 存廃に揺れる札沼線を行く その1

 

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