昨年の11月、松本出張の往復で置き換え間近のE351系とE257系を乗り鉄したことを、以下の記事にしました。
このシリーズの一番最後に「もう1回松本出張入らないかな・・・。」って書いたのですが
本当にもう1回松本出張が入りました(笑)
個人的にはE353系充当の「スーパーあずさ」に乗りたかったのですが、残念ながら時間帯が合わず乗れなかったので、往路はE257系の普通車で松本まで移動。
取り立てて記事にすることも無いので往路は省略し、復路のみ記事にします。
というわけでやってきたのは、すっかり日が暮れた松本駅のホーム。
ホームに降りると、乗車する列車が据え付けられていました。
今回乗車するのは、E351系充当の「スーパーあずさ32号」です。
引退間近とはいえE351系には何度も乗車しているので、ワクワク感というのは正直なところそれほど湧きません。
しかし今日は前回と違います。
何が違うのかと言うとですね・・・
ドン!
ドドン!
ドドドン!
ドドドドン!
ドーーーーン!!!
なんと、今回はグリーン車に乗車です。
「お前みたいな安月給リーマンが、無理してグリーン車なんて乗って大丈夫?」
なんて心配をされる方もいらっしゃるかもしれません。
確かにその通りでございます。
グランクラス初体験だって登場から6年もかかってしまった私ごとき安月給サラリーマンが、おいそれとグリーン車など乗れるわけがありません。
種明かしをすると
今回はVIEWカードを使うことで溜まるVIEWポイントの引き換え景品のひとつ「VIEWカードグリーン車利用券」を利用しました。
こちらの券を使うと、JR東日本管内の新幹線と在来線特急の普通車指定席をグリーン車にアップグレードできるのです。
そして今回の最大のミソは「出張のついで」であるということ。
つまり
運賃+指定席料金券→会社支給
グリーン利用券→VIEWポイント利用
ということで、持ち出しゼロ円でグリーン車に乗り鉄できたということです(笑)。
(もちろん、ちゃんと仕事はしました。)
ちなみにE351系のグリーン車の住人となったのは今回が初めてです。
そんなわけで、邪魔にならないよう慎ましくながらも堂々とグリーン車を記録。
かつて禁煙区画と喫煙区画に分かれていた名残から、車体中央に仕切りがあるのが特徴で、その仕切り部分の内側は上の写真のような据え置きテーブルが残っています。
松本寄りの13列2席(13A、13D)は車椅子対応席となっており独立1人がけとなっています。
人気なのかどうかはわかりませんが、この日は指名買いしたと思われる(たぶん)鉄オタさんが着席されておりました。
松本寄りの客室扉は、上記の理由により車椅子が通れる通路幅を確保するため両開きとなっています。
続いて座席回り。
今回乗車したサロE351-1001は量産先行車のため、テーブルは肘掛内蔵の小さいものしか付いておりませんが、量産車では前座席の背面テーブルも備えられているそうです。
中央の肘掛け内にはドリンクホルダーが内蔵されています。
正直、使い勝手は疑問ですが・・・。
グリーン車らしくフットレストも完備ですが床はカーペット敷きではないので、足元はトータルでは安っぽいです。
荷棚の下には照明があり、ちょっとおしゃれ感を演出しています。
そのほか読書灯もあります。
そしてE351系グリーン車の最大の特徴はシートヒーターが付いているということ。
長野より寒い地域を走る北海道のグリーン車でも見たことが無い設備です。
ネットでは「これって意味あるの?」という評価が多かったので試してみたのですが、スイッチを入れてしばらくすると腰回りがぬくぬくしてきて気持ち良く、とても快適に過ごせたので個人的には気に入りました。
一通り観察を終えたところで、恒例のブツを購入。
食べ慣れた信玄餅アイスも、グリーン車で食べると心なしかいつもより上品な味に思えます。
今回の出張は日帰りだったため、外は真っ暗のため車窓は何も見えませんでした。
それならばと、後ろの座席も空いていたのでフルリクライニングし、最初で最後となるE351系のグリーン座席をじっくりと堪能しながら終点の新宿まで乗車。
新宿到着後先頭に向かうと、残念ながら回送表示に変えられた後でした。
発車までは時間がかかりそうだったので、見届けることもせず帰路に着きました。
といった感じで、引退間近のE351系のグリーン車に乗り鉄してきました。
定期列車からの引退となる3月16日まで残り2週間ですが、それまでに中央特急に乗車する予定はないので、おそらく今回がE351系の乗り納めとなったでしょう。
最後の最後で、未乗であったグリーン車に乗る機会が巡ってきて本当に幸運でした。
公私問わず、E351系には何度もお世話になりました。
中央特急のエースとして走り続けた姿は、鉄道ファンのみならず一般の方の心にも残ることでしょう。
約24年間の活躍、本当にお疲れ様でした。