前の記事はこちら。
変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 4日目① 引退間近のスラントノーズを撮る その2
新札幌駅で「スラントノーズの北斗」を撮影した後は、続行の「快速エアポート」に乗車して千歳駅へ。
4日目は、ここから乗り鉄の旅へシフトします。
今回乗車する列車はこちら。
千歳駅10:38発の2629Dに乗車して夕張駅へ向かいます。
乗車する目的は説明するまでもなくお分かりだと思いますが、路線廃止が決定となっている石勝線夕張支線です。
JR北海道からは従前より「平成31年に廃止予定」と告知されていましたが、3月23日
平成31年4月1日で石勝線夕張支線の鉄道事業を廃止
と正式に発表されました。
つまり、石勝線夕張支線は「余命1年」と宣告されたのです。
この日(2017年12月31日)時点では正確な廃止日はアナウンスはされていなかったものの、廃止日が近づくほど「三江線の様な状態」になるだろうと予想できたので、関心が三江線に向かっている今のうちに乗っておくかと考え、今回夕張支線の乗り鉄を行うことにしたのです。
列車は定刻に千歳駅を発車。
座席がさらっと埋まる程度の乗車率で南千歳駅に到着したのですが
飛行機からの乗り継ぎ客がどっと乗ってきて、通路まで立ちが出る盛況ぶり。
この列車はキハ40単行だったということも、混雑に拍車をかけたようです。
南千歳発車後は千歳線から石勝線へ入ります。
札幌周辺は大雪でしたが、やはり千歳付近は雪が少ないですね。
西早来信号所で運転停車。
札幌行きの「スーパーとかち」と交換しました。
室蘭本線が見えてきたところで、追分駅に到着。
追分駅で大半の人が下車して1ボックス1組程度の乗車率になったうえ、残った人の3分の2程度は乗り鉄でした(笑)。
追分駅でも待ち合わせのため10分ほど停車するので、車両の外へ。
千歳駅では乗り換え時間が無く発車標を撮影するだけで精一杯だったので、お世話になる車両をようやく撮影できました。
帯広行きの「スーパーとかち」へ道を譲ります。
「スーパーとかち」の発車を見届けたところで、こちらも夕張へ向けて発車。
・・・と思ったら、隣の川端駅でも行き違いのため運転停車するとのこと。
随分とのんびりした旅です。
私を含めた鉄オタさん達は、これ幸いと再び外に出て撮影タイムです。
一般人には退屈な運転停車も、鉄オタにとってみればレクリエーションみたいなもんですね。
駅名標を撮影。
この駅は以前も来たことがあるような気がします。
そのときも、乗り鉄ついでのレクリエーションだったと思いますが(笑)。
跨線橋に登ってみると、駅に隣接するパークゴルフ場に元客車と思しき物体が置いてあるのが見えました。
調べてみると、JR化後に山線で運転されていた「C62ニセコ号」の客車として使われていたスハフ44で、運転終了後にこのパークゴルフ場に引き取られたようです。
しかし、このパークゴルフ場は2010年ごろに廃業したようで、その後は無償譲渡の話があったものの頓挫したのか、結局この地に放置されたままとなっています。
しばらくすると、札幌行きの「スーパーおおぞら」が登場。
あっという間に走り去っていきました。
こちらも夕張に向け再出発。
川端~新夕張間は夕張川に沿って走ります。
とはいっても、特別きれいな景色が広がるわけでもないですが。
ここ新夕張駅から夕張駅までの石勝線夕張支線が「余命1年」となった線区です。
長くなってしまったので、メインは次の記事で。
変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 4日目③ 「余命1年」の夕張支線に乗る その2