川崎鶴見鉄道録

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変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 4日目③ 「余命1年」の夕張支線に乗る その2

前の記事はこちら。

変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 4日目② 「余命1年」の夕張支線に乗る その1

 

列車は新夕張駅を発車し、夕張支線へ入ります。

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夕張川の向こうに架かっている立派な橋が石勝線の本線です。

 

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新夕張からしばらくは平坦な土地が続きます。

 

清水沢駅に到着。

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石勝線夕張支線はJR北海道で最後までタブレット閉塞が行われていた線区でした。
タブレット閉塞時代の清水沢駅は夕張支線内で唯一交換設備を持っていた駅で、清水沢駅構内には北海道最後の腕木式信号機もありました。

 

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2004年2月 新夕張駅でのタブレット交換の様子

 

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2004年2月 清水沢駅構内にあった北海道最後の腕木式信号機

 

しかし2004年3月に石勝線夕張支線はタブレット閉塞から特殊自動閉塞に更新され、清水沢駅の交換設備は撤去となり現在は棒線駅に改良されています。

また楓駅の旅客営業廃止もほぼ同時期だったため、この当時は多くの鉄道ファンが夕張界隈を訪れていました。

 

清水沢駅を発車後は、それまでとは一転して山間部を走ります。

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夕張市は炭鉱で栄えた町で夕張支線も石炭輸送のために造られた路線。
当然ながら山間部を避けて通すことはできません。

夕張支線の路線長はわずか16kmほどですが、こういった山間部に造られた老朽化したトンネルや橋梁の更新問題が夕張支線廃止の大きな理由になっているのです。

 

新夕張駅から30分ほどで終点の夕張駅に到着。

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夕張駅を訪れたのは10年ぶりです。

 

2008年1月

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外観がガラッと変わっています。

 

2017年12月

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2008年1月

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10年前の駅舎は単なる待合室として使われていましたが、現在はレストランと観光案内所が入居しています。

 

2008年1月

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2017年12月

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駅名標は10年前から変わっていないようです。
おそらく、廃止となるその時までここに立ち続けるでしょう。

 

駅の真横には「マウントレースイ」というホテル兼スキー場があります。

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そしてホテルのフロントでは「わがまちご当地入場券」が販売されています。
この入場券も、夕張支線廃止後は新夕張駅に変わるのでしょうか。

 

目的だった「わがまちご当地入場券」も購入できたので、乗ってきた列車で戻ります。

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ここまで乗ってきた2629Dの夕張駅着は12:26で、折り返しとなる2628Dの夕張駅発は12:34なので滞在時間はわずか8分となり、ゆっくりする暇はありません。
単なる訪問なら問題無いですが、「わがまちご当地入場券」目当ての人は早目の行動をお勧めします。

「じゃあ1本待てばいいじゃん」と思われるかもしれませんが次の列車は4時間後
初訪問ならまだしも私は4回目の訪問なので、真冬の夕張で4時間も時間を潰す気はありませんでした。

 

列車は定刻に夕張駅を発車し、新夕張駅へ戻ります。

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新夕張駅では5分ほどの停車時間があったので駅名標を撮影。
「ぬまのさわ」が表記されるのもあと1年です。

 

新夕張駅から先も2628Dを乗り通し、追分駅で下車。

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これにて夕張支線の乗り鉄旅は終了です。

 

今回の旅では10人ほどの同業さんとご一緒しました。
これからはもっと混み合うと予想されるので、夕張支線の乗車を考えている方は早目に乗車されることをお勧めします。

 

次の記事はこちら。

変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 4日目④ 追分駅を散策

 

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