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変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 4日目③ 「余命1年」の夕張支線に乗る その2
追分駅では乗り換え時間が30分ほどあったので、ちょっとだけ散策をすることに。
まずは駅名標をパチリ。
同一ホーム(1番線)にも関わらず、行燈式と看板式で隣駅の表記が異なります。
行燈式のほうが新しいので、今の運用では三川方面には行かないのでしょうか。
駅舎の中へ。
追分駅には「みどりの窓口」がありますが日祝日は休業のため、日曜日であったこの日はお休みでした。
待合室には制服やサボの展示コーナーもありました。
外に出て駅舎もパチリ。
追分駅がある旧追分町(現在の安平町追分地区)は室蘭本線と夕張線(現石勝線)が交わる場所で、追分駅に隣接して「追分機関区」が設けられるなど、石炭列車在りし頃は「鉄道の町」として栄えた町でした。
駅前にはそんな当時を偲ばせるものがありました。
D51 465号機の動輪とレールのモニュメントがありました。
このD51 465号機は、かつて存在した「追分機関区」に配属されていた機関車であり、国鉄で最後まで運用されていた本線用蒸気機関車のうちの1機です。
引退後は保存のため機関区内で保管されていましたが車体は火災により焼失し、かろうじて残った動輪がこの地におかれています。
そしてこの動輪を支えるレールもまた100年以上前に製造されたもので、北海道の鉄路を文字通り支えてきたものです。
駅前の道路にはこんなものも。
ここではD51がいまだに現役でした。
巷では「ご当地マンホール」なるものが静かなブームらしいですが、これはちょっと欲しくなりました。
追分駅南側にある跨線橋から追分駅を俯瞰。
駅左側にぽっかりと空いた土地が、かつて「追分機関区」があった場所のようです。
夕張線(現石勝線)からの石炭列車があったころの追分駅は賑わっていたそうですが、それも今は昔のこと。
前回訪れた石勝線夕張支線や室蘭本線には、石炭産業の栄枯の跡が今でも随所に残されています。
「鉄道の町」らしく、跨線橋の柵も鉄道風味。
「クリスタルエクスプレス」があしらわれていました。
JR北海道には多くのリゾート用車両がある(あった)のですが、この「クリスタルエクスプレス」には縁が無く一度も乗ったことがありません。
引退する前に乗っておきたいのですが、その願いは叶うのでしょうか・・・。
乗継列車の発車時刻が近づいてきたので、散策を終え駅に戻ります。
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