川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

TOMIX キハ183系「オホーツク」を整備してみた

前回レビューしたTOMIX「オホーツクAセット」ですが、Bセットとともにさっそく整備に着手することにしました。

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といっても、先日の「サロベツ」とやることに大差はないです(笑)。

 

まずは白色LEDのライトの色差しから行います。

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スラントノーズ車は「サロベツ」セットと同じ手順で分解します。

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色を差す場所も同じです。

 

Bセットの「ボウズ」ことキハ183-100は初めて触るので、構造を確認しながら慎重に作業します。

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ライトユニットは床下を取り外し、赤丸の爪を押しながら引き抜くと外れます。
取り外す前にヘッドマークを取り外したほうが作業しやすいです。

 

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テールライト用導光体の赤丸部分がライユニットの抑え爪も兼ねているので、ここを持ち上げながらライトユニットを割ります。

 

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導光体の赤線より上側の部分に光源からの光が当たるので、ここに色差しを行います。
ここを全部塗っておけば、取り外したボディ内にある頭上ライト用の導光体には色差し不要です。

 

塗料はいつものタミヤ「X-26 クリヤーオレンジ」を「X-20 エナメル溶剤」で少し薄めたものを塗ります。

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今回は乾燥方法もちょっと工夫して、物干し竿用の洗濯ばさみで着色した導光体を挟んで乾燥させました。
こうすることで、塗った塗料がほかの場所に移ってしまい色ムラを起こすようなことが防げるかなと思い試してみたのですが、結構いい感じでした。

私の回りにはNゲージに限らず模型趣味を持つ人が皆無なため、悩みがあっても気軽に相談できる相手がいないので、自ら手探りで効果を試すほか無いのがツラいですね。

 

続いて付属品の取り付けに入ります。

Aセット

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Bセット

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共通の部品も多いですが、各セット固有の部品もあります。

特に目をひくのがBセット付属の台車枠で、これはキハ183-100を中間車化するときに使用する交換用台車です(デフォルトはダミーカプラーなので連結機能は無い)。
見てのとおり「台車枠」なので、車輪は交換元の台車から移植する必要があります。

 

まずは各先頭車から攻めることにします。

屋根のアンテナパーツ類は穴あけ加工が必要です。

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スラントノーズでも、車両により微妙に加工方法が異なりますのでご注意を。
ピンバイスは0.5mmと0.8mmの2種類必要です。

 

特急シンボルマークも付けて取り付け完了。

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ちなみに一番奥の「ボウズ」の末期は特急シンボルマークが撤去されていました

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googleで画像検索したところ、2007年10月撮影の写真ではシンボルマークが付いていましたが2008年11月の写真では撤去されていました
2008年改正以前の姿である本セットの内容で組めば問題ないですが、キハ183-1500が入るようになった2010年代ころには撤去されていますので、年代設定に細かいところまでこだわる方はご注意を。

まあ、私は知っていても割り切って混結しちゃいますが(笑)。

 

続いては中間車へ移ります。

キロハ182とキロ182は、妻面に穴あけ加工が必要です。

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通路扉の上についているものは電話アンテナです。
規定の0.5mmだと穴がユルユルで接着剤を使用したので、0.4mmをお持ちの方はそちらのほうが良いかもしれません。

 

スハネフ14も無線アンテナを付けるための加工が必要です。

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こちらは0.5mmではかなりきつく、強引にねじ込みました・・・。
ピンバイス刃ももう少し穴径を増やしたほうが良さそうですねぇ。

 

続いては幌枠を取り付け。
キハ183-100とスハネフ14には、顔に幌枠を付けることができます。

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スハネフは通常であれば中間車となるので取り付けたほうが自然です。
「ボウズ」も基本的には付いているようなので取り付けましたが、画像検索では縁が黒くない写真がたくさん出てきたので、スミ入れは保留にしておきます。

 

続いては車体ナンバーの貼り付け。

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基本的には付属した番号を素直に貼って良さそうですが、スハネフ14の507番だけは実車と模型で寝台シンボルマークの色が異なるため避けたほうが良いです。

キハ183系0番台は細かい改造が多いので、私も貼る前にネットで実車の形態を確認してから貼りました。
心配な方は希望の番号を調べてから貼ることをお勧めします。

 

最後はカプラー交換。

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「サロベツ」セットと同じく、台車マウント式TNカプラーに交換です。

 

という感じでA・Bセットとも整備完了。

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付属品を取り付けるだけなのですが、普段はこんな細かい作業はしないので10両もあると疲れました・・・。

 

最後はライトユニットを組み直して色差しの確認。

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「ボウズ」の下部ライトは光量が少ないようで、オレンジが濃すぎて見えてしまうので少し塗料を落とす修正が必要そうです。
スラントノーズのほうは写真だとイマイチですが、肉眼だと問題無しでした。

 

とりあえず、今回の「オホーツク」セットの整備はこれにて終了です。
旅客列車に関しては整備待ち車両は無くなったので、工作もとりあえず一区切りが付きました。

実家から引き揚げてきた車両たちも含めると走行可能となった車両も結構揃ってきたので、そろそろ「レンタルレイアウトデビュー」でもしようかなと画策しております。
とりあえずは初心に帰って?「北海道祭り」でも開催しましょうかね。

 

で、肝心の旅客列車以外(=貨物列車)はというと旅客列車の比じゃないくらいの量のコキとタキが、未整備のままほったらかしとなっております・・・
「コンテナが揃うまでは後回しでいいや」と思っていたら、コンテナが揃ってきた今頃になって後回しのツケが回ってきて、何から手を付けていいのやらという状況に。

ただ貨物列車は旅客列車と違い、機関車も貨車もKATOとTOMIXを混合して運用する必要があるので、どうやって運用するべきか決め兼ねているということもありますが。
これからは「貨物列車の整備と運用体系の構築」を重点に置いて、模型をいじっていきたいかなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで最後までお読みいただいた方に、それほどではない耳寄り情報をお届け。

今回整備した「オホーツクAセット」と、以前ご紹介した「サロベツAセット」を組み合わせると、ちょっと懐かしい列車が再現できます。

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サロベツAセットのキハ182とキハ183-1504の間に、オホーツクAセットに入っているスハネフ14を組み込むことで、「道内夜行」のひとつであった「利尻」キハ183系時代が再現可能です。サロベツAセットの代わりに大雪Bセットでも行けるようです。
ただ、サロベツセットには「利尻」のヘッドマークは入っていないので、サードパーティー製のシール等を入手する必要があります。

こういった具合に、本来関係ないセット同士を組み合わせることで違う列車を再現できるのがキハ183系の面白いところですね。

 

今回整備したオホーツクA・Bセットのレビュー記事はこちら。

 

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