川崎鶴見鉄道録

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川崎駅 東海道線ホーム拡張工事の話題 

現在川崎駅では、東海道線ホームの拡張工事が行われています。

本日たまたま川崎駅の東海道線ホームを利用する機会があったので、今回はその様子をレポートしたいと思います。

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まず拡張工事の概要から説明しますと、朝ラッシュ時間帯の慢性的なホーム上混雑の緩和の解消が主な目的です。

 

そもそも東海道線自体が「首都圏混雑路線ランキング」で常にトップ10に入るほどの混雑路線なのですが、川崎駅自体の旅客数も相まって朝ラッシュともなるとホームも車両もすでに人でいっぱいなので、ホームに降りても最初の列車にはまず乗車できないので、運が悪いと数本見送ることになります。
そのためホーム上の利用者が減らずにどんどん滞留していくので、まともに身動きが取れないほどの混雑っぷりになるのです。

そんな状況を改善するため、東海道線下り線を少し外側に移動してホームを拡張しようというのが本工事の概要となります。

 

工事の本番は11月3日に予定されており、当日は東海道線の品川~横浜で運転を見合わせて拡張工事を行います。

現在は当日に向けて準備工事が進められている最中なので、今回はそんな準備工事の様子をレポートします。

 

まずは東海道線ホームの東京寄りから観察開始。

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左側の線路が現在使用中のもので、右側には拡張工事後に使用する線路が敷設済みとなっていました。

バラストはばら敷きではなく、麻袋に包まれて小分けされた状態で敷設されており、おそらくは切り替え工事時の可搬性を考慮してのことと推測します。

 

架線柱もすでに更新済みで、架線も張られていました。

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ここから横浜方を見てみます。

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現在の線路はまっすぐ伸びていますが、切り替え後の線路はホームの中心が膨らむように敷設されているのがわかります。

 

ホームの中心へ移動します。

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この辺りが一番広い場所で、ちょうど車両1両分くらいの幅が拡張されるようです。
第2場内信号機も外側に移設済みでした。

 

さらに横浜方へ移動します。

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この辺りでは、屋根の拡張工事も合わせて行われているようです。

 

興味深かったのは、屋根の拡張の仕方です。

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こんな感じで、古い屋根をすっぽり覆うように新しい屋根を上被せているのです。

 

新しい屋根は古い屋根と構造的に接しないように造っているので、最終的には古い屋根は撤去されるものと思われます。

「屋根の上に屋根が付いている」という珍しい光景も、長くは見られないようです。

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地上に目を移すと、標識類も移設準備が進んでいました。

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その中でも気になったのがこれ。

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この「9」という停止目標は、2012年3月改正で消滅した373系充当の普通列車用の名残だと思うのですが、使用目的が無くなったはずなのに新品の停止目標が立てられようとしているのです。

もしかすると中央本線から転属してくるE257系基本編成用として、この「9」の停止目標が再度活躍することになるのでしょうかね。

 

ホームから横浜方を眺めます。

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出発信号機のあたりが切り換えポイントになるようですね。

 

駅のサインにも気になる点がありました。

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サイン下部に赤い帯があり、そこに目隠しが貼られていました。

 

しかしこの目隠し、光の加減によって文字がうっすら浮かび上がり・・・

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「こちらの階段は中央南改札には参りません」と書いているのがわかりました。

しかしここで疑問なのは
現時点でもこの階段は中央南改札に繋がっていないのに、なぜ隠す必要がある?
ということです。

 

その答えを探るべく、中央南改札内へ行ってみました。

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この辺りには数か月前まで「崎陽軒」や「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の売店がありましたが、現在はご覧のように工事中となっています。
この辺りのサインにも目隠しが貼られていたので、ここの工事が影響しているのは間違いなさそうです。

もしかしたら、新しい改札や商業施設ができるのかもしれませんね。

 

といった具合に、川崎駅の工事の様子をレポートしてみました。

ホーム拡張工事当日は東海道線横須賀線で変運用が行われるので、工事の様子も合わせて記録してみたいと考えております。

その時の様子は、後日レポートしたいと思います。

 

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