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比布町から宗谷本線を北上し、北隣の和寒町にある塩狩駅へやってきました。
和寒町の代表駅は和寒駅で、そちらには「宗谷」「サロベツ」といった特急列車も全列車停車するのですが、和寒町の「わがまちご当地入場券」発売駅は塩狩駅が選ばれています。
「塩狩」とは、現在の宗谷地方の旧国名である「天塩国」と、現在の道央地方の旧国名「石狩国」から取ったもので、ここがその国境にあたります。
現在の北海道地方の区域わけだと、旭川市周辺は道北・道央どちらにも含まれますが、塩狩峠以北は完全に道北扱いとなるので、この塩狩峠が「本当の道北」の入口にあたると言っていいんじゃないでしょうかね。
駅の横には、大きな慰霊碑があります。
これは1909年(明治42年)2月28日に発生した、車両暴走事故を止めるために殉職した職員を慰霊するためのもの。
この事故は後年「塩狩峠」という小説のモデルになりました。
そんな塩狩駅の駅舎の様子。
現在は無人駅ですが、かつて有人窓口や運転扱いを行っていた名残で、駅舎はそれなりに立派です。
駅舎の中の様子。
そこそこ有名な駅のような気がしますが、駅舎内は装飾や観光ポスターなども無く、割とあっさりしています。
続いてホームの様子。
ホームは2面2線の相対式ホームで、ホームは互い違いに配置されており、構内踏切でつながっています。
かつて中線があった名残で、2本の線路の間には隙間が空いています。
駅名標を記録。
ちょうど名寄行きの列車がやってきたのでパチリ。
そこそこの乗車率だったものの乗降は無く、塩狩峠を下って行きました。
最初に申しあげたとおり、塩狩駅は塩狩峠の頂上にある駅であるため、周囲に人家などはほとんど無く1日の乗降人数はわずか0.2人と、秘境駅並の寂れっぷりです。
そんな数少ない周辺施設として、塩狩駅の真横にはユースホステルがあります。
そのほか「塩狩峠」の作者である三浦綾子の旧宅を利用した「塩狩峠記念館」と
国道沿いに「コミュニティストア」の跡があるくらいでしょうかね。
塩狩駅の「わがまちご当地入場券」は上述した「塩狩峠記念館」で委託販売されているのですが、今回は営業時間外だったので、同じく委託販売を行っている和寒駅近くのセイコーマートで購入しました。
このセイコーマートなんですが、道北バスのバスターミナルが隣接しています。
さすが北海道の重要公共インフラ・セイコーマートと言ったところでしょうか。
本題に戻って「わがまちご当地入場券」を購入。
塩狩駅「わがまちご当地入場券」発売情報
発売場所:塩狩峠記念館(塩狩駅隣接)
発売時間:10:00~16:30(11月は15:30まで)
休業日:月曜(月曜が祝日の場合、翌火曜日)
12月~3月末は冬季休業(2月28日のみ特別開館)
発売場所:セイコーマート 和寒店(和寒駅から徒歩1分)
発売時間:6:00~23:00
発売場所:和寒町役場(和寒駅から徒歩7分)
発売時間:8:30~17:15
休業日:土曜・日曜・祝日および年末年始
※2019年4月時点
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