京浜急行は、都営浅草線・京成線・北総線と相互直通を行っていることは、当ブログに出入りされている皆様にはご存知の方も多いと思います。
そのため、京急線内にも他社の車両も多数乗り入れているのですが、その車両運用には大きな特徴があります。
それは、他社の車両が乗り入れるのは空港線が大半で、本線の京急蒲田以南に乗り入れることがほとんど無いということです。
理由はいろいろ考察できますが
・京急蒲田以南の快特・特急などは、120km/h対応車じゃないとスジに乗れない。(都営5300形、京成3400形、北総7300形などは110km/hどまり)
・京急本線はラッシュ時に12両編成で運転されるので、最大8両しか組めない他社の車両は空港線に流したほうが都合が良い。
といったところでしょうか。
そんなわけで、京急蒲田以南のほぼすべての列車は京急車によって運転されているのですが、昨年12月のダイヤ改正にて大きな変化が起きました。平日1運用のみながら、京成車による京急本線の特急が設定されたのです。
しかも、当該列車の終点である三崎口駅に京成車が定期乗り入れするのは23年ぶりということからも、これがいかに大きな出来事であったかお判りになると思います。
そんな喜ばしい変化があったのは良いのですが、ひとつ問題があります。
それは、この列車の品川駅発が18時38分と遅い時間帯に京急線内に乗り入れてくるため、京急線内での走行写真撮影は非常に限られた条件下でしかできないということ。
品川駅の発時刻から考えると、夏至付近の晴れか薄曇りの日かつ京急川崎駅以北でないと、露出的に走行写真撮影は厳しいでしょう。
そんなわけで、上記の記事にて初列車を撮影してからは1度も狙っておりませんでしたが、昨日がちょうど「夏至前日かつ薄曇り」という上記条件にぴったりな日でございましたので、仕事終わりに撮影に繰り出してきました。
相変わらず長い前置きとなりましたが、今回はそんな「京成車充当の本線特急」の撮影記録をお届けします。
今回撮影するのは、京急本線下りの有名撮影地として知られている平和島駅です。
到着したのは18時ごろだったので、まずは練習電を何本か行います。
北総鉄道 7500形7503F「北総鉄道開業40周年ヘッドマーク」
最初にやってきたのは、北総鉄道40周年記念ヘッドマークを掲げた7503F。
運用は全く調べずに来ていたので、いきなり特別塗装に遭遇できてラッキーでした。
そしてラッキーな出来事が続きます。
その次に来た普通は、2日目に営業開始したばかりの1667Fでした。
まだデビューして2日しか経っていないこともあり、足回りもピッカピカです。
ちなみにこの1667Fが、最後の800形であった823Fに「引導」を渡した編成でございます・・・。
その後は無難な車両が続いたので、他社車を中心にダイジェストで。
こちらはじわじわ数を減らしている、東京都交通局の5300形。
スカートが短い初期車から潰していくのかと思いきや、後期車にも廃車が出ており動向が気になる形式です。
京成 3700形3708F
この辺で18時半を回り、露出がガクッと落ちてきました。
本線京急蒲田以南に直通する他社車両の運用としては、東京都交通局もいくつか運用を持っています。
休日南エア急は散々撮っていますが、それ以外の運用につく5300形も地道に記録していきたいところです。
京急 新1000形1057F「イエローハッピートレイン」+ 600形654F
露払いはイエローハッピートレインでした。
そして本命が登場。
京成 3000形3056F
偶然にも、昨年12月の初列車にも充当された3056Fが今日も入っていました。
この列車は平日1本しか運行されないことから、天気が良い日に会社を定時で退社できないと撮影できないため、失敗するとやっかいなので成功して良かったです。
ちなみに、今回の撮影に関する補足情報を。
この「特急三崎口行き」は、夕方ラッシュは10分間隔で運転されていますが、平和島駅だと上りエアポート急行と被る可能性が高く、実際に今回も半分くらいの列車は被って撮影できませんでした。
この時間帯は両列車とも10分間隔でパターン運転していますが、ちょうど平和島駅で交差してしまうダイヤとなっているようで、特急が数十秒遅れると上りエア急の発車と被って撮影できなくなります。
平和島駅での撮影は、被りリスクを覚悟して臨まれたほうが良いと思います。
といった感じで、本命の列車を無事に撮影できました。