前の記事はこちら。
4回に渡ってお届けしている「石巻貨物」の撮り鉄記録、最後は「石巻貨物」の発送元である石巻港駅をじっくり見物したいと思います。
まずは石巻港駅に隣接する踏切から、駅構内を眺めます。
石巻港駅は、右側の線路が本線に繋がる発着線、左側の線路が行き止まり式の留置線、右奥に荷役線がある構造となっています。
石巻港駅の左側に隣接する煙をモクモクと上げている大きな工場が、「石巻貨物の荷主」である日本製紙石巻工場です。
しばらくすると踏切が鳴りだし、列車が接近してきました。
1657レ DE10 1120
1657レは前回の記事でも撮影しておりますが、「石巻貨物」は石巻駅で全列車スイッチバックをする関係で、前回とはエンドが逆になっています。
踏切を越えて駅構内に進入したところで、いったん停車。
しばらく停車したのち、荷役線に引き込まれていきました。
その後機関車を切り離して、機回し線を通り機関車が姿を現しました。
そのまま左側の留置線に移動し、停まっていたコキに接近して連結します。
こちらのコキは、このあと発車する1654レの荷となるようです。
留置線からコキを引きだし、今度は荷役線の横の線路へ移動。
奥で機関車を切り離し、機回し線を通って再び単機で戻ってきました。
機回し作業と同時に、コキには後部標識が取り付けられました。
石巻駅でのスイッチバック後はこちら側が最後尾になるので、石巻駅での作業簡略化のために、石巻港駅出発の時点で取り付けたのでしょうかね。
機関車は一旦出発線まで戻った後に後進し、コキに連結したあとヘッドライトを消灯しました。
係員も機関車から離れて行ったため、これで次の出発便である1654レの組成作業が完了したようで、このまま出発時間まで待機するみたいです。
1654レの出発まで時間があるので、今度は荷役線の様子を観察するため、石巻港駅の真横に移動します。
良い位置にDE10が止まっていたので、工場の煙突群と一緒にパチリ。
大きな工場は川崎にもたくさんありますが、製紙工場はほとんど無いので少し新鮮な気持ちです。
荷役ホームに隣接して、石巻港駅舎?があります。
「駅舎」というよりは、事務所といった佇まいです。
まあ、実際のところ事務所なんでしょうけどね。
荷役ホームでは、1657レで運ばれてきたコンテナの荷降ろし作業の真っ最中。
フォークリフトが忙しなく走り回り、コンテナを積み上げていきます。
積み上げられたコンテナたち。
ほとんどが19形コンテナで、ぽつぽつ20形も交じっているという感じです。
小豆コンテナのほか、JOTのUR19Aも極少数見られました。
コンテナを駅から運び出すため、トレーラーも頻繁に出入りしていました。
工場をバックに、積み上げられたコンテナをパチリ。
ですがこの場所、風向きによっては工場の排煙が襲い掛かってきて、そのときはマジで呼吸困難になります・・・。
あまり長居はしないほうが良さそうなので撤収しようとしたら、機関車のヘッドマークが点灯し出発準備に掛かっていました。
しばらくすると発着線に移動し始めたので、工場建屋をバックにパチリ。
映画やゲームの舞台になりそうな外観ですね。
巨大な工場建屋をバックにすると、本物のコンテナ列車もNゲージに見えます。
ちなみにこの日本製紙石巻工場は、日本国内の書籍用紙の約4割を生産するほどの大工場とのことです。
それであれば、出荷用の貨物列車が一日に何本も設定されるのも納得ですね。
最初の踏切に移動し、1654レの出発シーンを撮影。
1654レ DE10 1120
工場の排煙とDE10の排煙が同化しておりますね。
ケツ打ちでお見送り。
1654レは仙台貨物ターミナルが終点ですが、コンテナは東北本線の貨物列車に継走されて、首都圏の印刷工場まで運ばれます。
その後印刷・製本されたものが書店やコンビニの店頭に並んだり通販業者に納入され、私たちの手元にやってくるわけですね。
これにて「石巻貨物」の撮影はすべて終了です。
国鉄色にも出会えたものの天気が残念だったので、今度は冬晴れの青空のもとでリベンジしたいと思います。
このあと石巻市内の「かつや」で栄養補給し、夜の三陸自動車道を北上。
県境を越えて、3日目の宿泊地である岩手県大船渡市に到着です。
今日は大船渡市内にあるルートインで一泊。
お部屋はソファーもある、ちょい広めのシングルルームでした。
これにて3日目が終了。
此度の遠征も、明日が最終日です。