川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

251系「スーパービュー踊り子」を乗り納めする

前の記事はこちら。

 

伊豆での趣味活動を終え、帰路に付きます。

今回乗車するのは、こちらの列車です。

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来月3月で引退となる251系充当「スーパービュー踊り子 8号」であります。

185系「踊り子」と迷いましたが、今回は251系の乗り納めも兼ねて、この列車で横浜駅まで向かいます。

 

まずは先頭車にご挨拶。

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・・・ホーム長が10両分ギリギリしかなく、顔は撮れませんでした (^_^;)

ちなみに今回は、トップナンバーのRE-1編成に当たりました。

 

外観撮影もそこそこに、さっそく車内へ入ります。

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スーパービュー踊り子」は、ドアの前で客室乗務員による検札が行われます。

そのため、指定券を持っていない人が冷やかしで車内に入ることはできません。

 

そんな運用となっているため、乗車扉は10両のうち5か所だけ設けられており、2両に1両は窓がない業務用のような扉となっています。

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一応、改札の必要がない終着駅と、朝夕のライナー列車は開くようです。

 

今回は普通車に乗ります。

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普通車は以前1回だけ乗ったことがあったので、本当はグリーン車に乗りたかったのですが、当日に購入しようとしたこともあり生憎満席で取れず。

まあ普通席とはいえ、残り1席だった海側の窓側に当たるA席が取れただけでも奇跡だったかもしれませんが・・・。

ちなみに「スーパービュー踊り子」「マリンエクスプレス踊り子」は、料金区分がA特急扱いなので、B特急扱いの「踊り子」(5,340円)より若干お高めとなっています。

 

車内に入るとガラガラだったので、車内の様子をササっと記録。

普通車のシートモケットは、奇数号車が「オーシャンブルー」、偶数号車が「ハイビスカスピンク」となっており、印象が全く異なります。

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床は普通車もカーペット敷きとなっており、A特急料金を徴収するハイグレード車だけあるなという印象ですね。

 

シートは2002年のリニューアル時に交換されており、今となっては懐かしい座面スライド機能付きです。

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真ん中のひじ掛けも若干太めになっていて、座り心地も悪くないです。

 

251系の普通車は天井が特徴的で、窓と中心部は車両限界ギリギリまで嵩上げし、座席上部にハットラック式の荷物棚が設置された、W字のような断面となっています。

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窓の高さを限界まで上げる構造にするため、荷棚を通路側に寄せる必要があったことからハットラック式を採用したのでしょうが、容積が小さいため大きめのスーツケースなどは入りません。

そのため大きな荷物を抱えた乗客には、乗車の検札時にデッキの荷物置き場を案内して対応しているようですね。

 

続いてデッキの様子。

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251系の客室はハイデッカー構造になっており、ホーム面から階段2段分あがった高さが客室部の床面高となっています。

客室内と違い派手さはなく、落ち着いたイメージですね。

 

そんなデッキで特徴的なのが9号車と10号車。

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9号車には車いす設備がある関係で、隣接する10号車も合わせデッキの床面がほかの車両と違い、ホームと同じ高さになっています。

ですが、車体断面はほかの車両と同じなので、その結果天井が異様なほど高く、開放感があるを通り越して違和感すら感じます。

 

続いては付帯設備のご紹介。

スーパービュー踊り子」では、定期列車では数少なくなった売店が健在です。

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スーパービュー踊り子」では、通常のワゴンサービスが有るにもかかわらず、それと並行して売店機能も維持されているのが特筆すべき点。

これも1列車当たり客室乗務員が5名も乗車し、それを支えるだけの旺盛な販売需要があることが、サービスレベルの維持に繋がっているのでしょう。

 

そして極めつけが、東京方先頭の10号車1階にあるキッズルーム。

 

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座席や柱がすべてウレタン敷きになっており、小さなお子様がはしゃげるスペースとなっており、室内には授乳室も完備されています。

これも家族連れの行楽需要が多い列車ならではの設備でしょうな。

 

ちなみに10号車の2階席は普通車となっています。

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キッズルーム入口には扉があるものの、客室部分はデッキとの仕切りがなく、静寂性は劣る印象なので、私のような独り者にはハズレな号車かもしれません。

 

とまあこんな感じで車内観察をしていると、列車は伊豆急下田駅を発車。

自席に戻って、251系最後の乗り鉄を堪能することにします。

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窓が大きく展望性が抜群なため、通常の車両と比べて室内がとても明るいです。

この日は曇り空でしたが、夏の晴天時は眩しいほどの外光が差し込みそうですね。

 

そして写真の通り、伊豆急下田駅発車時点ではガラガラで、私が乗った4号車の乗車率10%を切るくらいの状態。

アナウンスでは「この列車の予約状況は満席です」と言っていたので、伊豆特急は途中駅からの需要のほうが多いようですね。

 

伊豆急下田駅から15分ほどで、河津駅付近に差し掛かります。

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相変わらずすごい人出です。

そんなこともあり河津駅からどっと人が乗り込んできて、乗車率は一気に80%くらいまで増えました。

この連休は大型連休でもないのに、踊り子系統も増発しまくりで、30分に1本くらいの頻度で運転されていたので、河津桜需要というのはすごいもんですね。

 

伊豆稲取駅を過ぎると列車は海岸線沿いを走り、このあたりでは自慢の大きな窓から、オーシャンビューが堪能できます。

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正面に見える大きな島は伊豆大島

天気が良いと伊豆七島が綺麗に見えるらしいので、ちょっと天気が惜しかったです。

 

伊豆急行線は全線単線なので、特急といえども列車交換が多いです。

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交換設備をフル稼働し、増発に対応しているなという印象でした。

 

ここらで車内販売が回ってきたので、恒例の一人打ち上げを開催。

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せっかくのA特急なので、ちょっと贅沢してエビスビールをチョイス。

おつまみは伊豆名産の蒲鉾・・・と思いきや、全然関係ない宮城県のメーカーの牛タン入りでした (^_^;)

せっかくなら、地物の蒲鉾をそろえてほしかったですねぇ。

 

伊豆急下田を出発して1時間、列車は伊豆急行線を走り抜けて、JR東日本伊東線との接続駅である伊東駅に到着。

なんと向かい側のホームには、3月から「スーパービュー踊り子」の後継「サフィール踊り子」としてデビューするE261系の試運転列車が停車していました。

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こんなところで新旧交代劇を体感するとは、なんとも運が良かったです。

 

このあとはJR東日本区間に入りますが、ここんところ連日遅くまで残業して疲れが溜まっていたこともあり、ビールが効いて途中で意識不明に・・・

気が付いたら平塚駅を通過し、相模川に差し掛かるところでした。

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その後はぼーっと車窓を眺めていると、あっという間に横浜駅に到着。

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列車は終点の東京駅に向けて、走り去って行きました。

 

これにて、251系最後の乗り鉄が終了です。

251系自体は乗車済みでしたが、その時は友人との伊豆旅行で利用したので、純粋な乗り鉄という意味では、今回が最初で最後の乗車となりました。

このまま廃車になるのは惜しいですが、後継となるE261系もかなりすごいようなので、そちらに期待したいですね。

 

このあと改札を出て、自宅に戻る前にちょっとお買い物。

買い物を終えて駅に着くと、ちょうど後続の「踊り子」が到着する間際だったので、ついでに撮り鉄を敢行することに。

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8032M「踊り子112号」

運よくOM編成充当の列車に当たりました。

今思うと、横浜駅で「踊り子」を撮影したことはほとんど無かったので、ちょうどいい機会にOM編成の列車が撮れてよかったです。

 

これにて、今回の伊豆急行への日帰り編成はすべて終了。

生憎の天気でしたが、それなりに楽しめたので良き遠征となりました (^o^)