川崎鶴見鉄道録

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「赤ホキ」の出発駅 美濃赤坂駅探訪 JR東海 完乗の旅 2日目②

前の記事はこちら。

大垣駅から東海道本線 美濃赤坂支線に乗って、美濃赤坂駅にやってきました。

 

美濃赤坂駅は、名古屋地区の名物貨物列車「赤ホキ」の出発駅として、貨物列車好きにはよく知られた場所。

今回はそんな美濃赤坂駅をぶらついてみます。

 

まずは美濃赤坂駅舎を見物。

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とても味わい深い、木造駅舎が建っておりました。

 

駅舎の中の様子。

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天井まで木造になっており、格子窓から柔らかな朝日が差し込む光景は、駅舎というより古民家の中にいるよう。

扉が無い故に時折涼しいが吹き抜け、とても風情を感じる空間でありました。

 

美濃赤坂駅無人駅なので窓口は無く、設備はベンチがある程度です。

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1976年までは小荷物の扱いもあったそうで、現在も窓口の跡が壁に残っています。

 

ベンチの横には床の間みたいな机があり、生け花と駅ノートが置いてありました。

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駅舎のホーム側の姿。

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こちらもなかなかの門構えでありますな。

 

駅舎は完全に地平レベルにあるため、ホームまではスロープが設置されています。

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そしてホームからは、お目当ての「赤ホキ」が発着する貨物ホームが見えます。

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この日は当時、新塗装に塗り替えられて間もなかったEF210 109号機が充当されていたため、Twitter上でも話題になっていました。

 

今度は駅を出て、貨物ホームへ移動。

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美濃赤坂駅構内の大半は貨物用の設備が占めており、駅の東側にはいくつもの線路や貨物ホームが設置されています。

 

そしてお目当ての「赤ホキ」も、公道からよく見える位置に停車していました。

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「赤ホキ」は、一度実物を見たかった列車だったので、こんな間近で見られてちょっと感動モノでした。

 

「赤ホキ」使用される貨車は、その名の通り赤茶色をしたホッパ車で、現在はホキ9500とホキ2000が混在して使用されています。

こちらがホキ9500。

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ホキ9500形は1970年に誕生した車両ですが、一部の車両はホキ2500形からの編入車となっており、いずれも製造から50年近くが経過した古参な車両です。

現在運用されているホキ9500形は、天井にカバーが付いている生粋の矢橋工業の車両と、カバーが無い奥多摩工業から移籍してきた車両の2種類あります。

 

こちらがホキ2000。

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こちらのホキ2000は2011年に登場した車両で、貨車としてはかなり新しい部類に入りますが、ホキ9500形をベースに開発されているので、見た目はホキ9500形とほとんど変わっていません。

これらの車両は、鉄道模型用の資料としても活用すべく、隅々まで記録させてもらいまいた。

 

そしてこの「赤ホキ」、JRの列車としては美濃赤坂駅が出発駅なのですが、実は「真の出発駅」というのが、美濃赤坂駅のさらに奥にあります。

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美濃赤坂駅からさらに北に延びる、このヘロヘロな単線の先には乙女坂駅という、なんだかロマンチックな名前の駅があり、そこが「赤ホキ」の荷物である石灰石の積み込み場所となります。

この線路はJR線ではなく西濃鉄道という私鉄なのですが、「カンガルー便」の愛称でお馴染みの西濃運輸」と西濃鉄道」は全く資本関係のない別会社だそうです(自分は西濃運輸の関連会社だと思っていました)。

 

ちなみに美濃赤坂駅前には、西濃鉄道の本社があります。

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なんだか「町工場」とか「閉店した商店」みたいな外観ですね。

現在の西濃鉄道は貨物専業となっていますが、1945年までは旅客営業も行っていたそうです。

 

といった感じで30分ほどでしたが、美濃赤坂駅探訪を終了。

今度は「赤ホキ」を動いている姿を撮りたいですね~ と思い、実はこの3か月後に美濃赤坂駅を再訪しました。

したのですが・・・

残念ながら運休しちゃったため、撮り逃してしまいました ・゚・(ノД`)・゚・。

今年中にリベンジしたいと画策していますが、コロナ騒動がどうなるか・・・。

 

美濃赤坂駅は完全な行き止まりなため、いったん大垣駅へ引き返します。

9本目 東海道本線 美濃赤坂支線 710F 大垣行き 美濃赤坂(8:45)⇒大垣(8:52)

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車両はここまで乗ってきたのと同じ、313系R112編成でした。

どうやら、1編成がひたすらピストン輸送しているようですね。

 

列車は定刻に美濃赤坂駅を発車。

行きはガラガラでしたが、今回は20人ほどの乗客がおりました。

 

車窓からは、出発待ちの「赤ホキ」が見えました。

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いつか走行シーンも撮影したいですね。

 

あっという間に、大垣駅に戻ってきました。

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今回乗った列車は、車掌付きのツーマン運転でしたが、折り返しの711Gからワンマンになるようですね。

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両方の方向幕を記録できて良かったです。

9本目 東海道本線 美濃赤坂支線 710F 美濃赤坂⇒大垣
乗車時間:7分
移動距離:5.0km

 

これにて東海道本線 美濃赤坂支線の乗り鉄旅は終了。

次回からは、新たな地へ向けて移動を開始します。