川崎鶴見鉄道録

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方向幕から辿る 東海道線185系の歴史④

前の記事はこちら。 

185引退記念企画「方向幕から辿る 東海道線185系の歴史」。

第3回は90年代後半~2000年ごろの方向幕を取り上げます。

 

2000年代:L特急・新特急の廃止

2000年代に入ると、2002年12月ダイヤ改正「踊り子」はL特急、東北・高崎線の特急群は新特急の呼称を廃止しました。

それに伴い、方向幕も一新されています。

 

まずは「踊り子」のコマから。

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Lマークが無くなってスッキリした反面、ちょっと寂しくもあります。

 

こちらは新特急群のコマ。

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田町区の幕としては、ここから普通の「あかぎ」が収録されたようです。

 

さらに通勤ライナーの幕にも変化が生じております。

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まずはホームライナー鴻巣」「ホームライナー古河」のコマにもようやく列車名が表記されるようになりました。

また2001年に湘南新宿ラインが誕生したことにより、誤認を防ぐため湘南新宿ライナー」が「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」に改称されたことに対応するため修正がかかっています。

よく見ると「おはようライナー」だけフォントが違うのもポイントですね。

 

巻末にははまかいじ」がレギュラー入りしました。

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はまかいじ」は以前の幕の時代から運転されていたものの、京浜東北線ATCを搭載するB3~B5編成に装着された個体のみ50コマ目に印字されていましたが、今回のバージョンから全編成に共通して収録されるようになったようです。

また前述した「湘南新宿ライナー」が廃止されたにも関わらず収録されているのも面白いですね。

 

巻取器につけたのがこちら。

 

以上が2000年代の方向幕のお話でした。

そして2010年代に入ると、田町区185系に大きな転換期が訪れることになり、終末期を迎えることとなります。

この方向幕シリーズも、次回が最終回です。