川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

初めての西鉄撮影 2022九州撮り鉄遠征㉑

前の記事はこちら。

 

前回はテンハルでの貨物撮影の合間を縫って原田線のヨンマルを2本撮影していましたが、その2本も間もまた1時間半ほど空いていたため、さらにその暇つぶしをすることにします。

実は鹿児島本線原田線筑豊本線)のちょうど中間に西日本鉄道が走っているため、今回は人生初の西鉄撮影をしてみることに。

 

前回の原田線の撮影地から200mほど離れた、西鉄大牟田線 桜台~筑紫の西鉄原田線のオーバークロス付近へと移動。

西鉄は初撮影とはいえ、せっかくの沿線撮影ゆえ編成写真じゃもったいないと思い、ちょいと情景重視の構図で三脚を据えて、さっそく撮影開始です。

まずやってきたのは、現在の西鉄大牟田線で最大勢力を誇る5000形。

最近はステンレス製の新車も登場しましたが、個人的にはこの薄緑に赤帯の塗装がThe 西鉄って感じがして好いですね。

 

お次はちょっと前まで西鉄フラグシップ的な扱いを受けていた3000形。

3扉の転クロ装備車両なので優等運用に優先投入されているのかと思いきや、ローカル運用に入っておりました。

 

続いては3扉の5000形を4扉構造に変更した6000形

4扉車がずらっと並ぶ編成美は、大手私鉄らしい姿を感じます。

 

こちらは6000形の付属編成や、単独2両でのワンマン運転にも対応する7000形。

今回は7000形同士の重連で、本線のローカル運用に就く姿を捉えることが出来ましたが、普通の光景なのか珍しいのかはニワカな私にはわかりません・・・。

 

そしてお次が、一応今回のメイン。

今回のメインは、西鉄大牟田線で運行する6000形改造車のレストラン列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」でございます。

と言っても今回は時間の都合上、営業列車ではなくこの撮影地のすぐ南にある筑紫車両基地から天神への送り込み回送列車でして、この回送列車を狙いたかったのでここへ布陣したのでした。

 

でもって今回の〆。

最後は最新車両である9000形が来てくれました。

 

といった感じで初めての西鉄撮影はこれにて終了です。

1時間弱の撮影でしたが、車両運用の巡りに恵まれてか7050形以外の車両は一通り撮影することができてラッキーでしたね。

大牟田線は未だ1度も乗車したことが無いので、機会があれば今度は乗り鉄のほうも堪能したいところであります。

 

このあと時系列的には原田線へ戻り、前回記事にあるトラス橋を渡るヨンマルを撮影。

次回はそのあと鹿児島本線のテンハルへ戻り、国鉄ガマ牽引の貨物列車を撮影した記録の後編をお届けいたします。

原田線でヨンマルを撮る 2022九州撮り鉄遠征⑳

前の記事はこちら。

テンハルでの貨物撮影を中断し、ちょいと他路線へ移動してサブメニューをこなし時間を潰すことに。

狙いは筑豊本線の非電化区間、通称原田線で活躍するヨンマルでございます。

 

昨日はサブメニューとして三角線を走る熊本地区のヨンマルを撮影しましたが、福岡県内でも直方車両センターにヨンマルが配属されており、原田線日田彦山線後藤寺線など筑豊地区でキハ40(140)形とキハ47(147)形が運用されています。

このうち片運転台のキハ147形は、ちょうど1年前となる2021年GWの遠征時に日田彦山線へ立ち寄って撮影済みでした。

しかしながら、何度も申している通り私は両運転台型の40形のほうが断然好みなので、実はこのときヨンナナしか撮れず少々物足りなさを感じておりました。

 

じゃあ直方区の40形はどこで運用されているのかというと、筑豊本線の南端に当たる桂川~原田の非電化区間、通称「原田線」にほぼ専従となっております。

そして前回の撮影地であるテンハルは、原田線からわずか500mほどの超至近距離にありまして、これはまたとない絶好のチャンスだったので、今回は原田線を行く直方区のヨンマルを撮影します。

 

ただ今回はあくまでも、前回撮影していた鹿児島本線国鉄ガマがメインゆえ、ローカル線らしい雰囲気を醸し出す山間部までは行けないので、近場でお手軽撮影地で済ますことに。

てなわけでテンハルから車で5分ほどの距離にある原田~筑前山家の宝満川橋梁にて撮影を行います。

 

まずは原田行きの列車を、並行して架かる道路橋からパチリ。


6623D

水面が穏やかだったので水鏡を狙ったものの、少し風が出てしまい綺麗に出なかったのが残念でしたね。

 

原田駅からの折り返しは、トラス橋を強調するため接近戦で仕留めます。


6622D

背後の高圧線が鬱陶しいですが、白い九州色にはスカッとした青空を入れ込みたかったので、まあ致し方ないですね。

 

原田線はローカル線ゆえ本数が少ないので、今回はこの2本だけで撮影終了。

また機会があれば、今度はローカル線風情漂う山間部で狙いたいですね。

 

 

とまあ記事に仕立てると、あっさり2本続けて撮影したように感じられると思いますが、実は6623D~6622Dの間は1時間半も開いておりました・・・。

貧乏性なワタクシはこの時間もまた有効活用すべく、次回は「サブメニューのサブメニュー」の撮影記録をお届けいたします。

テンハルで国鉄ガマの貨物列車を撮る その1 2022九州撮り鉄遠征⑲

前の記事はこちら。

なんだかんだ20回近く連載しちゃった2022年九州撮り鉄遠征も、いよいよ最終日となる4日目のお話に入ります。

 

最終日は佐賀県吉野ヶ里町からスタートです。

少し雲がありますが、本日もお天気に恵まれそうです。

 

本日最初に狙うのは、鹿児島本線を下るEF81とED76の国鉄型機関車が牽引する貨物列車でございます。

今回は天拝山~原田の「テンハル」と呼ばれているストレートで撮影するため、日の出とともに宿を出発し、県境を超えて福岡県へと向かいます。

 

30分ほどで現着しカメラをセットすると、さっそくお目当ての国鉄ガマがやってきました。


4093レ EF81 716

やってきたのは、当時門司機関区で最後の富山更新色を纏っていた716号機。

716号機は富山区時代も含め何度か撮影済みでしたが、なんとこの2日後に運用を離脱したそうで、偶然にも現役最終期の姿を撮影したことに。

それなりに思い入れのあった所縁ある機体だったので、最後にお別れの挨拶が出来て良かったですね。

 

本命列車は無事撮れましたが、貨物列車が続行で来るので居残り。


2003M「かもめ3号」

こちらは当時、半年後に西九州新幹線開業を控えて動向が注目されていた長崎本線系統の特急列車。

885系に関しては予想通り「リレーかもめ」と「白いみどり」に転用され、今日もこのテンハルを元気に走っております。

 


61レ EH500-46

ちょっと前まで門司区EH500の運用範囲は福岡タまでで、千早操車場以南へ直通する列車は国鉄ガマの独壇場でしたが、2021年3月改正より千早操車場以南にも進出し、テンハルでも日常的に見られるようになりました。

現在のところは国鉄ガマの運用のほうが多いものの、あと数年先と思われるEF510-300番台の量産が始まれば、あっという間に置き換えられてしまいそうですね。

 

 

このあとも国鉄ガマ牽引の貨物列車はやってきますが、次の列車まで2時間以上開いてしまうので、一旦テンハルを離脱してサブメニューの回収へと向かいます。

何を狙うのかは次回の記事にて。

熊本電鉄 併用軌道探訪 その2 2022九州撮り鉄遠征⑱

前の記事はこちら。

熊本電鉄 併用軌道探訪、今回は併用軌道を行く電車を撮り鉄します。

 

まず1本目は、藤崎宮前駅から出て来た車両をパチリ。

他の地方電鉄の例に漏れず、熊本電鉄でも大手私鉄や地下鉄から譲渡された中古車たちが活躍しており、こちらの6000形は元都営地下鉄三田線で運用されていた車両です。

6000形は現在置き換えが進んでおり、撮っておきたかった車両だけに運用入りしてくれてラッキーでした。

 

そんな6000形を併用軌道らしさを演出するため、線路際にあったレトロな雰囲気の個人コンビニと絡めるべく、ググっと引き付けます。

クロネコヤマトのトラックが友情出演してきました (^_^;)

まあこれもまた併用軌道らしい風景ではあるのですが。

 

併用軌道区間は徐行するので、ケツ打ちもラクラクです。

 

ちなみに6000形秩父鉄道にも譲渡されており、5000系と形式名を変えて現在も運用しています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kawaturu/20181211/20181211210008.jpg

兄弟形式である秩父5000系を撮影したことがあったというのも、今回熊本6000形を撮りたい理由の一つでもありました。

 

お次は黒髪町方から来る列車を撮影。

姿を見せたのは、熊本電鉄ニューフェイスです。

こちらは元静岡鉄道で活躍していた1000形で、この遠征の2ヶ月前である2022年3月下旬より運用を開始したという、熊本電鉄的には最新の車両です。

静岡鉄道は行ったことが無いので、今回が初見となりました。

 

続いては1000形が藤崎宮前から戻ってきたところをパチリ。

木製電柱に電車視認用のカーブミラーがあったので、それを絡めて撮ってみました。

 

お次は併用軌道らしく、自動車との並走シーンを狙います。

まずは1本目。

やってきたのは元東京メトロ日比谷線で運用されていた03形でしたが、こういう時に限って並走しないもんですね (^_^;)

 

というわけでもう1本チャレンジ!

今度はバッチリのタイミングで並走車が現れ、さらになんと車両は6000形でした。

最後の最後で運が向いてくれましたね (^o^)

 

今回は動画も回していたので合わせてどうぞ。

その1でも取り上げた、今や貴重となった電鈴式警報機の音色も収録しておりますので、ご興味のおありの方はご覧くださいませ。

 

といった感じで熊本電鉄 併用軌道探訪はこれにて終了。

初訪問にしてはなかなか満足できたので、今度は乗り鉄で訪れたいと思います。

 

時間はまだ夕方ですが、本日の宿は熊本市から100km離れた佐賀県吉野ヶ里町に手配していたので、さっそく移動開始。

途中コンビニ休憩などを挟みつつ車を2時間ほど走らせて吉野ヶ里町へ到着し、ホテルに行く前に晩飯と参ります。

初日の夕食に続き、今回もウエストでございます。

 

ざるうどんと天丼セットを発注。

なかなか美味かったです。

 

晩飯のあとは本日のお宿へ。

撮り鉄遠征なのに、こんなに明るい時間帯に宿入りするなんて、なんとなく後ろめたい気がするのはなぜでしょうか・・・。

 

本日は吉野ヶ里町内のホテルで一泊です。

お部屋は普通のビジホスタイルでした。

 

そしてこのお宿、実はスパ銭を併設しておりまして、ホテル宿泊者は無料で入ることが出来ます。

ホテルの設備云々では無く、スパ銭に惹かれて手配したのは言うまでもありませんね(笑)

 

てなわけでふやけるほど湯に浸かり、干からびるほどサウナに入り・・・と行きたかったのですが、レストランコーナーの営業時間が短かったため干からびるには至らず物足りなかったものの、生ビールとニンニク鶏皮串を注入。

キャンペーン?で生ビールが半額の250円だったんで、より満足でした(笑)。

 

といった感じで3日目の活動はこれにて終了。

此度の九州遠征も、次回から最終日に突入します。

熊本電鉄 併用軌道探訪 その1 2022九州撮り鉄遠征⑰

前の記事はこちら。

ランチの後は3日目午後の部へと参ります。

午前中は三角線鹿児島本線JR九州撮り鉄をしておりましたが、午後の舞台は当ブログ初登場となる熊本電鉄でございます。

熊本電鉄はその名の通り、熊本県下で鉄道や路線バス事業を運営する企業で、鉄道部門は熊本市と北隣の合志市を結ぶ2路線15km弱を運営しています。

 

私は熊本市には2度来たことがありまして、熊本市電には乗った経験がありました。

しかし熊本電鉄は、熊本市中心部から少し外れたところを走っていることもあり全く縁が無かったので、今回は熊本電鉄を探訪しようという魂胆であります。

 

ただ時間が半日しかないこともあり、全線にわたって撮り鉄乗り鉄をしている暇は無いので、熊本電鉄の中で一番気になっていた場所へと向かうことに。

やってきたのは、熊本市側の起点駅である藤崎宮駅から少し北側にある住宅地。

一見どこにでもありふれた住宅街な風景の中に、よ~く見ると住宅のド真ん前を線路が通っているのが分かると思いますが、実は熊本電鉄藤崎線 藤崎宮駅~黒髪町駅の一部区間は、路面電車以外では珍しい併用軌道となっているのが特徴で、前々から一度撮り鉄に来てみたかったスポットなのでした。

今回の記事では撮り鉄前のロケハンも兼ねて、この併用軌道区間がどういう構造になっているか、じっくりと観察してみたいと思います。

 

まずは併用軌道の藤崎宮前の端から観察開始です。

藤崎宮駅周辺は専用軌道となっており、駅から500mほど北側へ進んだ地点からS字カーブを描きながら道路に合流し、併用軌道へと変わります。

 

専用軌道と併用軌道の境目には踏切があるのですが、この踏切もまたちょっと珍しい代物でした。

この踏切では今では貴重となった電鈴式警報機が現役で使用されておりました。

警報灯も含めて見るからに年季の入った踏切で、これに関しては予備知識が無かったこともあり、電鈴式と分かった瞬間テンションが一気に上がりました(笑)

 

そんな踏切を経て、併用軌道が始まります。

踏切からすぐの場所は普通のバラスト敷きでしたが、少し進むと金属製のネットでブロック状にしたものが敷き詰められています。

この併用軌道区間は住宅の真ん前にあることもあり、線路を跨いで家を出入りする自動車に配慮したものと思いますが、路面電車のようにアスファルト敷きにしない理由はあるのでしょうかね?

 

併用軌道区間はカーブが続き見通しが悪いため、架線柱には列車の接近時にランプが点滅する警告灯が設置されています。

架線柱は木製のものが現役なのもポイントが高いですね。

架線は直接吊架式となっており、線路側の設備は普通鉄道というより路面電車に近い印象でした。

 

そして併用軌道の終端には高校があります。

ここには高校の門の真ん前に踏切があるのですが、安全面を考慮して?ちょっと新しめの電子音式に更新されていました。

そしてこの踏切から再び専用軌道となり、黒髪町駅へと列車は進みます。

 

 

以上が熊本電鉄の併用軌道区間の様子でした。

記事の短さでお察しかもしれませんが、この併用軌道区間はわずか150mほどしかなく、徒歩でも2~3分くらいで簡単に踏破出来ちゃいます。

道路自体も幹線道路でもなく、住宅地内にある普通の道路といった趣で、なぜわざわざここだけ併用軌道に?というような印象でございました。

 

というわけで併用軌道区間のご紹介はこれにて終了。

次回はそんな併用軌道を走る電車を撮り鉄いたします。