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信州東北ローカル線乗り鉄の旅 7日目⑫ 夕陽差す奥羽本線を行く
昨年実家に帰省した時に北海道新幹線を使ったのですが、そのときは東京から乗り通したため、北海道新幹線開業後に新青森駅を利用したのは初めてです。
ということで、ちょっとだけ駅構内を散策します。
北海道新幹線が開業したにもかかわらず、東北新幹線の発車標は「新幹線」のままとなっておりました。
「東北」のカッティングシートを追加で貼るだけだと思うのですが、面倒なのか手抜きしています。
お盆休みということもあったのか、ラッチ内には「ねぶた」が鎮座しておりました。
エスカレーターをあがってホームへ。
まずは駅名標を撮影。
参考:北海道新幹線開業前(2011年1月)
「奥津軽いまべつ」のほかに、中国語と韓国語も追加されていました。
インバウンド対応ってやつでしょうか。
合図灯にはすでに「札幌」の文字がありました。
いまだに札幌駅の設置場所すら決まっていないというのに、随分と早急なようで。
などといろいろ観察していると、乗車する列車が入線してきました。
54本目 東北新幹線 34B はやぶさ34号 東京行き 新青森(18:24)⇒東京(21:23)
車両はE5系10両編成。
行きは6日もかけて青森まで来ましたが、帰りは新幹線で一気に東京へ戻ります。
早速乗り込むのですが、私が指定された座席は10号車5番C席。
その10号車ってのはですね・・・
ご存知 グランクラス でございます。
「グランクラス」が登場して早や6年が経ちますが、私にとって人生初めてのグランクラス体験です。
こんなハイクラスな空間に、一眼レフをぶら下げた鉄オタ丸出しの格好で乗り込むのはどうよ?ということで、カメラは鞄にしまってiPhoneのカメラで撮影を行うことにします。
※ここからの写真の画質が荒いのはそのためです。ご了承ください。
列車は定刻に新青森駅を発車。
グランクラスは数席の空きがありました。
一路東京に向け、日没間近の東北を駆け抜けます。
この列車は新函館北斗始発のため、私は途中から乗りこんできたことになります。
私を含め、新青森駅から乗車したお客に対し、アテンダントによるサービスが始まりました。
※ここからご紹介するサービス内容は、2017年8月時点のものです。
まずはおしぼりをいただきます。
おしぼりはちゃんとした布製のものでした。
そして、ひじ掛けのカクテルテーブルがおしぼりのサイズとぴったり。
狙っていたとするなら大したもんです。
おしぼり配布時に食事(和食か洋食か)とドリンクのオーダーを取ります。
各座席にメニューが置いてありました。
ドリンクメニューは
お酒:ビール・ワイン(赤・白・スパークリング)・日本酒・ウイスキー
ソフトドリンク:コーヒー・緑茶・ハーブティー・黒烏龍茶・ダイエットコーラ・アップルジュース・ミネラルウォーター
がありました。
私は和食と日本酒を発注。
食事とドリンクをトレーに乗せた状態で配膳されます。
食事はこんな感じ。
和軽食とあるように、普通の食事としては物足りないです。
この食事の少なさはいろんな人から指摘されておりますが、私的には上級クラスの食事量としては、このくらいのほうが理想だと思います。
だって食事でお腹いっぱいになったら、せっかくのタダ酒が全然飲めないじゃん。
JALのファーストクラスしかり、ANAのプレミアムクラスしかり、こういった上級クラスの食事は「お酒ありきの食事」なので、結局は「お酒のアテ」なんですよね。
まあ、量は航空機の上級クラスの半分しかないのは事実ですが・・・。
幸いおかずは充実しているので、普通の食事として考えている方は事前におにぎりなどを買っておいたほうが良いです。
弁当丸出しなのはANAのプレミアムクラスと同じですが、あっちはプラ製の箱に入っており、どっちがいいかは人それぞれですが、私は紙製のこちらのほうがいいかなと。
いずれにせよ、ちゃんとした食器で提供されるJALのファーストクラスとは1段レベルが低いのは否めません。
日本酒は小瓶とガラス製のぐい飲みで提供され、こちらはJALファーストクラス同様のレベルです。
ちなみにANAのプレミアムクラスはプラコップ提供。(これが萎えるんですよねぇ)
醸造元は秋田県で微妙に沿線から外れておりましたが、美味しかったのでどうでもよいです。
調子に乗ってもう1本いただきました。
お腹がいっぱいになったところで、食後のおやつタイム。
左は日本酒のお替りと一緒にもらった「おかき」。
右はおしぼりと一緒にもらった「パウンドケーキ」です。
中身は普通のお菓子ですが、パッケージには「グランクラス」のロゴがしっかり入っております。
パウンドケーキは最初に全員貰えますが、おかきは「お酒のおつまみ」として配られるので、お酒を頼まなかった人はアテンダントさんに言わないと貰えません。
(お酒を頼まなくても、「おかきください」と言えば貰えます)
ホットコーヒーを発注し、パウンドケーキと一緒にいただきます。
味はあんまり覚えてないです。
あらかた食事を済ませたところで、座席を倒して寛ぎます。
座席は電動リクライニングシートとなっており、座面は柔らかすぎず硬すぎず、なかなかのものでした。
固定してしまえば電動でも手動でも変わんないですが、電動のほうが細かく調整できるのでやはり便利です。
航空機は重量を考えてか電動式は少ないので、こちらはグランクラスのほうが上かなと思います。
グランクラスを満喫していると、いつのまにか車窓は日没を迎えようとしていました。
列車は間もなく盛岡に到着です。
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信州東北ローカル線乗り鉄の旅 7日目⑭ はじめての「グランクラス」で東京へ その2