みなさんすでにご存知と思いますが、昨年12月23日に中央東線の特急「スーパーあずさ」に新型車両であるE353系がデビューいたしました。
しかし、華々しいデビューを遂げる者がいる一方で、去りゆく者もいるのが世の常。
中央特急もご多分に漏れず、E351系充当の「スーパーあずさ」の一部が昨年12月23日からE353系に置き換わり、今年3月改正でE351系は「完全撤退どころか引退」、その後2~3年かけてE257系も「順次撤退」が発表されました。
「じゃあ引退前に乗りに行くか」といっても、仕事も忙しいし、松本まで往復なんてそれなりに出費がかさむし、そもそも乗り鉄する暇があったら撮り鉄したいし・・・などといろいろ考えていると
ちょっと松本まで出張してきて
と神の御啓示か?と言わんばかりに「松本出張」が舞い込んできたのです。
これなら土日は潰れないし、自分の懐も痛まないしと、まさに良いこと尽くめ。
というわけで「出張ついでの趣味活動」第3弾として中央特急を乗り鉄してきました。
往路はE351系の乗車記をお送りします。
※この乗車記は2017年11月に行ったものです。すでに変わっているものもあるのでご承知おきください。
やってきたのは、中央線特急の起点である新宿駅。
山手線から中央線特急ホームに上がると、新型特急のPRポスターがいっぱい。
なかなかカッコいいポスターですね。
ホームには、すでに乗車する列車がスタンバイしておりました。
往路は新宿駅10時ちょうど発の「スーパーあずさ11号」に乗車します。
この列車は昨年12月23日からE353系に置き換わっているのでご注意を・・・。
まずはお顔を拝見。
表示内容も651系譲りの号数表示が特徴ですが、この表示も間もなく見納めです。
側面方向幕は字幕式。
「松本」は使用頻度が高いだけあって、だいぶ汚れています。
誇らしげな「AZUSA」のエンブレム。
651系やE257系のように転用されることなく、あずさ用車両のまま引退となるE351系。
新時代の「AZUSA」を担うために生まれ、その生まれ持った使命を一度も変えることなく「AZUSA」のまま生涯を終えようとしています。
なんとも儚く、そして美しい。
連結部もパチリ。
なんとなく、同時期に製造された681系に近いイメージを感じます。
発車時刻が近づいてきたので乗り込もうとしたのですが
3号車だけドア横の号車表示の下に座席種別が無いことに気付きました。
が、答えはデッキにありました。
3号車だけは充当列車によって指定席の場合と自由席の場合があるため、座席種別を固定できないから表記が無いようです。
客室ドア上の種別表示板も表裏転換可能な作りになっており、写真のとおりこの日の「スーパーあずさ11号」では自由席の設定となっていました。
この日は11月の平日でしたが、休日や年末年始などの繁忙期になると指定席になるんでしょうか?
座席回りも撮影。
パープル系とグリーン系のモケットでワンセットとなっています。
座り心地はなかなかのものです。
普通車の座席には座席背面テーブルが無く、自座席肘掛にテーブルが内蔵されておりそれを引き出して使用します。
グループ利用で座席を向い合せにしたときにもテーブルが使えるように配慮したのでしょうか?
それと、座席背面と窓枠部分にドリンクホルダーも付いています。
一通り観察し終えたところで、新宿駅を発車。
10時過ぎの列車ということもあり、新宿発車時点では4割ほどの乗車率でした。
ここでかなり遅めの朝食。
「鮭はらこ飯」をセレクト。
新宿駅の駅弁は、個人的に心躍る駅弁がないんですよねぇ~。
列車は中央快速線を西へ。
この辺りは列車密度が高いので、特急とは思えないチンタラした走りが続きます。
最初の停車駅の立川に到着。
川崎からだと新宿より南武線で立川に出たほうが近くて安いのですが、南武線をダラダラ行くのが嫌なので、私は新宿から乗り込むことが多いです。
ここでちらほらと乗車がありました。
立川を出た後は多摩川を通過。
なんでか知りませんが、撮り鉄さんがいっぱいいました。
配給列車でもあったんでしょうかね。
八王子駅に到着。
八王子駅でも乗車があり、乗車率は6割ほどになりました。
ここからが中央線特急の旅の本番です。
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