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変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 1日目④ 存廃に揺れる札沼線を行く その2
新十津川駅に着くと、なんだか随分とにぎやかな声がします。
近くの保育所の子供たちが遊んでいました。
なんで駅で遊んでいるんだ?と思ったら・・・
子どもたちが書いたというポストカードをいただきました。
どうやら、駅を訪れた人たちをお出迎えしてくれていたようです。
古びた歓迎の看板も、モールで飾り付けがされていました。
思わぬ歓迎を受けたところで、新十津川駅を散策開始。
まずは駅名標をパチリ。
乗ってきた車両も撮影。
5425Dとして新十津川までやってきたこの車両は、わずか12分で石狩当別行き5426Dとなって折り返します。
そしてこの5426Dは、この日の新十津川駅の始発にして終車となるのですが、この9:40発というのは日本一早い終車だそうです。
ここで駅を抜け出して、駅前のこちらのお店へ。
新十津川駅でも「わがまちご当地入場券」が販売されているのですが、新十津川駅は無人のため、駅前にあるこちらのお店に販売が委託されているのです。
※2019年1月追記
現在は発売箇所が新十津川駅内にある観光案内所に変更されており、こちらのお店では扱っていないようです。
詳細はJR北海道のホームページを参照ください。
というわけで早速入場券を購入。
こちらのお店では、札沼線のグッズもいろいろ販売されていました。
お店の人も気さくな方で、とても良い雰囲気のお店でした。
駅に戻ると、ちょうど5426Dが発車するタイミングでした。
乗り合わせた同業さんのほとんどは5426Dで折り返したようで、子供たちも列車を見送った後保育所に帰っていきました。
誰もいなくなったところで、駅舎観察を開始。
駅名板のくたびれ具合もいい感じです。
待合室の中へ。
写真がいっぱい貼ってあったり、窓にも装飾が施されていたりと、とても賑やかです。
この日は来ていませんでしたが、「駅長犬のララ」のポスターがありました。
新十津川駅の時刻表。
見事なまでにスカッと空いています。
この列車に乗って札幌方面に出かけても、列車で戻ってくることはできません。
ちなみに私が新十津川駅を訪れたのはこれで5回目くらいで、最後に訪れたのは2009年のシルバーウィーク。
そのときの新十津川駅の様子は、こんな感じでした。
このときからすでに鉄道ファンには割と知られた駅で、このときも同業さんが5人ほど写真に写っていました。
しかし、9年前の時点では今回のような飾り付けなどはされておらず「普通のローカル駅」の佇まいを残していました。
そしてはっきりと言ってしまえば、「駅の活性化」とか「路線を守ろう」なんて取り組みは微塵もありませんでした。
訪れた感想は「随分と変わったなぁ・・・」というのが大きかったです。
「自分の知っている新十津川駅はもう無いんだな」と一抹の寂しさを感じたのは事実。
しかし新十津川駅にとっては、この9年間で良き方向に変わってくれたのでしょう。
そんなことを思いながら、新十津川駅を後にしました。
深々と雪が降り積もる新十津川駅。
先ほどまでの賑わいは嘘のように消え、駅は静寂に包まれています。
新十津川駅は明日の始発まで、長い休息に入ります。
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変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 1日目⑥ 新十津川からバスで滝川へ