3月17日、JRグループのダイヤ改正が行われ川崎鶴見界隈の貨物列車にも変化がありました。
というわけで今回は、川崎鶴見界隈の貨物列車の動きについて特集します。
参考文献?はおなじみ「JR貨物時刻表」です。
昼過ぎに横浜駅西口の有隣堂で購入したのですが、最後の1冊をギリギリでゲット。
いつもは山積みで余裕で買えたのですが、貨物人気が上がっているんですかね?
当ブログは「川崎鶴見界隈の貨物列車の撮り鉄記録」がメインコンテンツですので、今回取り上げる特集の前提条件は
①鶴見駅を起点とし「横浜羽沢」「東高島」「川崎貨物」「新鶴見信号場」までの範囲
②上記範囲において、定時基準で撮り鉄可能な時間帯を走行する列車
とさせていただきますが、変化のあった列車をすべて取り上げるとキリが無いので、個人的に気になった内容をピックアップしてお届けします。
また昨日改正が行われたばかりですので、実運用は確認できておりません。
時刻表と実運用で異なる点があった場合、当然ながら実態と異なりますのでご了承ください。
今回の記事では列車運用に関する動きを見てみます。
リニア残土輸送列車が3往復化
昨年、梶ヶ谷貨物ターミナルと扇町駅間に新設されたリニア残土輸送列車が3往復に増発されました。
梶ヶ谷貨物ターミナル→扇町駅
8150レ:新鶴見信号場 8:31発→扇町駅 9:05着
8152レ:新鶴見信号場 15:10発→扇町駅 15:55着
8154レ:新鶴見信号場 22:21発→扇町駅 23:20着
扇町駅→梶ヶ谷貨物ターミナル
8151レ:扇町駅 10:10発→新鶴見信号場 11:01着
8153レ:扇町駅 17:10発→新鶴見信号場 18:47着
8155レ:扇町駅 21:05発→新鶴見信号場 22:59着
8150レ~8152レは通年撮影可能、8153レは冬場以外は撮影可能となるので、撮影チャンスが格段に広がりました。
ただ、毎日6本運転されるのか?という話もあるので、運転の動向に注視していきたいと思います。
それと、時刻変更によって小倉陸橋では順光で撮影することが出来なくなりました。
夕陽に照らされる真っ白なコンテナの画が好きだったので、個人的には本数が増えたことよりも小倉陸橋にて順光で撮影できなくなったデメリットのほうが大きいです。
石炭列車の積載編成が浜川崎駅以北でも通年撮影可能に
扇町駅~熊谷貨物ターミナルで運転されている「石炭列車」積載編成である5783レの浜川崎発時刻が大幅に繰り上がり、EL牽引となる浜川崎駅以北でも通年撮影可能になりました。
5783レ:浜川崎駅 14:44発→新鶴見信号場 14:59着
DL牽引となる扇町駅~浜川崎駅は改正前でも通年撮影可能でしたが、EL牽引となる浜川崎駅以北の時刻は、浜川崎駅18:47発→新鶴見信号場19:05着という遅い時間だったので、これまでは夏至近辺の晴れた日しか撮影出来ませんでした。
今まではドボンな絵だった小倉陸橋でのカットも、通過時刻が14時台となれば冬場でも撮影できるので、これからは撮り放題となります。
「今年は5783レの記事がたくさん出るよ!!」と今から予告しておきます(笑)。
新日鉄レール輸送の返空運用が大幅変更
北九州貨物ターミナルから各地へ発送されている新日鉄レール輸送ですが、「新小岩」「東鷲宮」「岩切」からの返空列車の運用が大幅に変わります。
改正前は上記からの返空列車は、夜間梶ヶ谷貨物ターミナルに停泊して翌朝相模貨物駅へ向かいましたが、改正後は停泊地が横浜羽沢駅に変更となりました。
改正前の返空運用
新小岩発:8086レで梶ヶ谷19:38着
東鷲宮発:8074レで梶ヶ谷18:57着
岩切発:9098レで梶ヶ谷22:03着
→翌朝6:42発の8081レで梶ヶ谷から相模貨物へ移動し、相模貨物から8091へ継走
改正後の返空運用
新小岩発:8086レで横浜羽沢20:37着
東鷲宮発:8074レで横浜羽沢19:50着
岩切発:9098レで横浜羽沢23:25着
→翌朝7:31発の8091レでそのまま北九州へ
というわけで、新鶴見信号場以北からやってくるレール返空列車は、川崎鶴見界隈を通過するのは発地にかかわらず日没後に変更となります。
品鶴線内だとトヨタロングパスエクスプレスとまとめて撮影できて効率が良かったのですが、この光景も過去帳入りとなりました・・・。
新日鉄レール輸送の東京行きの時刻が繰り下がる
新日鉄レール輸送は、積載編成もちょっとだけ運用が変わります。
改正前のダイヤでは「東京貨物ターミナル」行きは列車は横浜羽沢駅を通過していましたが、改正後は停車するようになるので川崎貨物駅着時刻が25分程度繰り下がります。
8090レの川崎貨物着時刻:15:43(改正前)→16:09(改正後)
改正前のダイヤでも相模貨物以西からの追っかけは可能でしたが、以前によりもさらに余裕が生まれました。
2058~2059レを新設し、編成一部を西濃運輸が貸切運行
吹田貨物ターミナルと宮城県陸前山王駅を結ぶ列車が1往復新設されました。
2058レ(吹田→陸前山王):新鶴見信号場 5:00着
2059レ(陸前山王→吹田):新鶴見信号場 6:32発
どちらも早朝に川崎鶴見界隈を通過するダイヤとなっており、特に2058レは夏至付近の季節しか狙えません。
所定牽引機はどちらも吹田機関区のEF210です。
そしてこの2列車は「カンガルー便」でお馴染みの西濃運輸が編成の一部を貸し切ることが西濃運輸とJR貨物より発表されました。
http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/news/180424%20seino.pdf
最大20両編成のうち15両が西濃運輸専用(残り5両は一般開放)となり
吹田~郡山:西濃運輸15両+一般利用5両
で運用されるそうです。
編成全て貸切の「スーパーレールカーゴ」や「福山レールエクスプレス」には及びませんが、編成の大部分を西濃運輸のコンテナが占めることになるので、その姿にも注目したいと思います。
1088レと1067レが2060~2061レへ列番変更
百済貨物ターミナルと越谷貨物ターミナルを結ぶ1088レと1067レが、2060レ~2061レに列番変更となりました。
川崎鶴見界隈においては列番変更のみでダイヤは変わらず、2060レ早朝に、2061レは夜間に川崎鶴見界隈を通過するダイヤとなっており、2060レは日の長い時期のみ、2061レは基本的に撮影不可です。
所定牽引機ですが、2060レは旧1088レと同じEF66から変更ありません。
5056レが1066レに、1066レが2062レに列番を変更
福岡貨物ターミナルと倉賀野駅を結ぶ5056レが1066レに列番変更となりました。
もともと1066レは大阪貨物ターミナルと東京貨物ターミナルを結んでいた列車でしたが、旧1066レ相当の列車には2062レという列番が与えられました。
1066レ(福岡→倉賀野):新鶴見信号場 6:35着
1066レは旧5056レより40分ほど繰り下がったため、撮影チャンスが広がりました。
2062レは列番変更のみで、ダイヤは旧1066レと変わっていません。
所定牽引機ですが、1066レは旧5056レと同じく岡山機関区のEF210、2062レも旧1066レと同じくEF66から変更ありません。
上りスーパーグリーンシャトル(60レ)の時刻変更
「スーパーグリーンシャトル」こと60レの川崎到着時刻が20分繰り下がりました。
早朝の20分は貴重なので、繰り下がりは有り難いです。
所定牽引機は新鶴見機関区のEF210から吹田機関区のEF210へ変更となりました。
5094レ~5095レが廃止
東京貨物ターミナルと名古屋貨物ターミナルを結んでいた5094レと5095レの設定が無くなりました。
代替となるような列車も新規設定されていないようなので、純粋に廃止のようです。
川崎鶴見界隈の通過時刻が昼過ぎ~夕方かつ、所定牽引機がEF66なうえ0番台が割と投入される運用だったので、当ブログでもたびたび登場したなじみ深い列車でした。
今回の改正の中でこの両列車の廃止が一番ショックだったかも知れません。
といった具合に、ダイヤ改正による列車の動きをまとめてみました。
個人的には5783レが通年撮影可能になったのは大歓迎ですが、それ以外は微妙・・・。
トータルで若干マイナスかな?と思います。
以上で列車運用編は終了です。
次回は機関車運用についてお伝えします。