前の記事で「生茶っぽい生麦」駅の様子をお伝えしました。
しかしこの生麦駅、実は下り列車を午後順光で撮影できる有名撮影地として、撮り鉄には結構知られた場所でもあります。
訪問ついでに数本撮り鉄も行ったので、撮影地紹介も兼ねて成果をアップ。
新1000形1800番台充当のエア急
1500形充当のSH快特
そろそろ先が見えてきた5300形のエア急
一応、今回のメイン。
2100形ブルスカの「けいきゅん号」。
この日は最後の2本が連続で来る運用だったので、この列車たちを撮影することも兼ねて生麦駅を訪問したのでした。
生憎この日は曇りでしたが、晴れたら昼過ぎ~夕方に順光で撮影可能です。
ただ快特だと、京急鶴見付近の高架を駆け下りてきた勢いのまま、最高120km/hのトップスピードで飛んでくるので、露出が稼げない条件だと意外と厳しかったりします。
ちなみにこの生麦駅は地上設備にも特徴がありまして、待避線に入るポイントにノーズ可動式が使われています。
↓ 通過線のときの状態
↓ 待避線のときの状態
緑丸部分で囲った三角の部品が動いているのがわかると思います。
この三角の部品が動くことで、線路の継ぎ目を埋めることができるのです。
ちょうど線路脇にノーズ部分の部品が置いてありました。
三角の部品が2重になっており、手前側の尖った部品が左右のレールに密着して隙間を埋める構造となっています。
本来であれば京急のように最高速度120km/h程度ではノーズ可動式で無くても運行に支障はないのですが、生麦駅は細い路地を挟んでマンションが林立する立地にある上、京急で最も速度が出る場所であるため、通過列車のポイント通過時の振動・騒音対策のために導入されたという、少し変わった経緯があるそうです。
京急の高速運転に関しては車両性能が注目されがちですが、こういった地上設備にも目を向けると、高速運転実現のためには様々な設備が活躍していることがわかりますね。