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札沼線廃止区間 全駅巡り~於札内駅~ 北海道放浪の旅 6日目⑮
札沼線廃止区間 全駅巡りも、いよいよ最後の町である新十津川町に入ります。
南下徳富駅には駅舎はおろか待合室すら無く、板張りホームが1面あるだけです。
北海道内には「秘境駅」と呼ばれる駅が数多にありますが、極寒地ということもありダルマ駅舎やプレハブ式待合室を備えている駅が多く、「キングオブ秘境駅」の小幌駅でさえバイオトイレの設備がありました。
しかしここ南下徳富駅にはそれらの類の設備は全く無く、冬場の列車待ちの時に吹雪が襲ってきたらどうなることか・・・。
そういった意味では「秘境駅の究極の姿」であると言えるのではないでしょうか。
ホーム以外の唯一の設備がこれ。
町内会の掲示板みたいなやつに、時刻表と料金表が貼りつけられていました。
かつてはここに木造の待合室が建っていたそうですが、今は跡形もありません。
2冊目は「2018.7~」となっており、私の訪問直前に更新されたようですね。
ただ防水性が不足気味なようで、1冊目はフニャフニャになってました。
ホームの様子。
ホームは新十津川方半分が板張りで、札幌方半分がアスファルト敷きの構造になっていました。
駅名標も記録。
駅の回りの様子。
回りには水田が広がっています。
実は今回の廃止区間全駅巡りで、一番訪れたかったのがここ南下徳富駅でした。
水田地帯にポツンと板張りホームがある風景を、雑誌かなにかの記事でたまたま見てから、この目で実際に見たかったのです。
廃止前に訪れることが出来て、本当に良かった。
南下徳富駅 周辺マップ
周辺には水田が広がっており、人家が散在しています。
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