2019年の北海道の鉄道で一番の話題と言えば、間違いなく3月31日で廃止となる石勝線夕張支線でしょう。
そんな夕張支線がある夕張市では、さまざまな惜別企画が行われていますが、今回の主題もその企画の中のひとつに関連するものです。
「ありがとう夕張支線実行委員会」HPより
現在夕張支線沿線では、JR北海道の企画切符である「わがまちご当地入場券」を模した記念カードが配布されており、沿線にあるお店で700円以上の食事をしたり、買い物をすることで貰うことができます。
私は北海道出身で、夕張支線は「1日散歩きっぷ」を使って幾度となく訪れた思い出の路線です。
2018年夏に行った「北海道放浪の旅」にて「わがまちご当地入場券」を収集したこともあり、今回はその延長戦のノリで記念カードを貰いに行くことにしました。
年が明けて1月4日、帰省ラッシュ中日の札幌駅へ。
新塗装のキハ261系1000番台は初乗車です。
帰省ラッシュで混んでるかと思いきや、札幌駅発車時点ではガラガラで、南千歳駅で飛行機利用の帰省客を乗せて8割程度といったところ。
自由席利用でしたが5次車のST-1205編成にあたったので、グレードアップ座席にありつけてラッキーでした。
札幌駅から1時間ほどで、目的地の新夕張駅に到着。
夕張支線廃止間近の新夕張駅の様子も記録。
発車標には夕張行きの列車が表示されていますが、夕張支線は昨シーズンの帰省時に乗り鉄したので、今回は夕張支線には行きません。
廃止間際になると混むだろうと思い、昨シーズンに「乗り納め」したのですが、ツイッターなどを見ると案の定結構な混雑っぷりのようですね。
やはり、昨シーズンのうちに乗っておいて正解でした。
駅構内の撮影もそこそこに、記念カードを貰いに行きます。
今回訪れたのは、新夕張駅から徒歩数分の「栗下食堂」というお店です。
こちらがキャンペーン参加店の証です。
メニューを見ると「カレーそば」がオススメみたいなので発注。
夕張市では「カレーそば」をご当地グルメとしてプッシュしているみたいです。
この「カレーそば」は、かつての夕張の栄華を支えた炭鉱労働者に愛されたメニューとして、夕張では昔から知られていたんだとか。
ご当地グルメとして押し出し始めたのは2009年頃からで、その頃すでに上京していた私は、存在すら全く知りませんでした・・・。
味は一般的なカレーうどんと比べると辛口となっており、その味付けが肉体を酷使する炭鉱労働者に喜ばれたそうです。
思わぬ名物を食したところで、目的の記念カードをいただきました。
記念カードは、廃止となる夕張支線のうち鹿ノ谷駅・南清水沢駅・清水沢駅・沼ノ沢駅の4駅で1セットとなっています。
この4駅のほか夕張駅も同時に廃止されますが、夕張駅には本家の「わがまちご当地入場券」があるので、このセットには含まれていません。
ちなみにあくまで「記念カード」であるため、「わがまちご当地入場券」と違い入場券としての効力は無いのでご注意を。
まあ券名の駅はすべて無人駅なので、効力があろうが使う場面も無いですが。
また記念カード発行に合わせ、専用のコレクション台紙も同時発売されました。
こちらのコレクション台紙は、全道のキヨスクで購入できます。
今回はコレクション台紙も購入したので、こちらも開封してみます。
作りはキハ183系引退入場券のコレクション台紙と同じです。
記念カードのほか、夕張駅の「わがまちご当地入場券」と、右下に不気味なスペースがありますね・・・。
記念カードを収納してみました。
お気づきと思いますが、右下に「新夕張駅」と書かれた空きスペースがあります。
実は夕張支線の廃止に伴い、夕張市の「わがまちご当地入場券」発売駅が夕張駅から新夕張駅へ変更されることが、すでにJR北海道より発表されています。
つまりコレクション台紙は廃止後を見越して、すでに新夕張駅のスペースが確保されているのです。
ちなみにデザインは未発表なので、柄の部分は単色で塗りつぶされております。
「新旧の入場券を全部1つに収められて便利」と思う反面、「新夕張駅だけ空いているのは不自然だから埋めたい」という心理も働きます。
私の場合は後者の気持ちが大きいので、どうやら来シーズンの帰省時も「夕張詣」が決定したようなもんですね(笑)。
JR北海道と夕張市の思惑にまんまと載せられるのも、オタクの性ですかね・・・。
ともあれ目的は達したので、札幌へ戻ります。
帰りは普通列車を利用。
夕張支線からやってきた普通列車です。
キハ40単行ということもあり、車内は混雑していました。
終点の千歳駅まで乗車し、エアポートに乗り継いで札幌方面へ向かいましたが、実家に帰る前にもう少し趣味活動をしました。
その模様は次回の記事で。