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苗穂駅の新駅舎見物、続いてはコンコース内の様子をレポートです。
自由通路に面して、駅部分の玄関があります。
なかなか立派な門構えです。
ガラスには衝突防止のマークが貼ってありますが、洒落ておりますね。
待合室内の様子。
それなりの広さがあります。
発車標は、新千歳空港駅とほぼ同デザインのフルカラーLED式です。
今後のJR北海道の発車標は、このタイプが標準となりそうですね。
待合室内にはトイレが設置されています。
旧駅舎内にはトイレが設置されておらず、駅舎に隣接する公衆トイレを利用しなければならず不便に思っていましたが、新駅舎になって煩わしさが解消されました。
改札を入ってラッチ内へ。
改札側の壁面には「サッポロガーデンパーク」の中核施設であるサッポロビール園の広告がデカデカ掲げられており、反対側はガラス張りでホームと線路が見下ろせるようになっています。
このあたりは、同じく2011年に橋上化したお隣の白石駅と似た造りですね。
ガラスの前には、留置線用の信号機が設置されています。
この距離で信号機の裏側を見られることなど滅多に無いので、おもわず写真を撮ってしまいました(笑)。
続いてホームに降りてみます。
新しい苗穂駅は2面4線のホームのほか、上下ホームの間に札幌方へ接続する留置線を2線抱え込む構造となっています。
留置線は駅舎が移転する前からこの場所に存在し、主に札幌駅を発着する特急列車の待機場所として利用されています。
ホームの発車標は、改札口と同じくフルカラーLED式です。
苗穂駅は基本的に普通列車しか発着しないため、種別表示はグレーしか表示されないので、フルカラーLEDの恩恵をイマイチ活かしきれないですね。
駅名標も新型に更新。
吊り下げ式は、従来の行燈式からLED導光板の薄型タイプに変わりました。
標柱式は、駅名下部の広告部分が標準の「サッポロビール」ではなく、「サッポロビール博物館」のスペシャル仕様になっています。
下りホームからは、隣接する苗穂工場や留置車両を間近で見ることができます。
また下りホームには、苗穂工場への職員専用通路が設けれています。
専用通路自体は旧駅舎時代からありましたが、移転に伴い工場までの距離が伸びたので、工場までの通路には囲いが設置されています。
私が子供だった頃、苗穂工場公開時はこの通路も開放されていたのですが、現在は解放されていないので、一般客が通る機会はありませんね。
そしてホームからは、旧駅舎と旧ホームを見ることができます。
2019年正月時点では、ほぼそのまま残っていました。
せっかくなので、旧駅舎も訪問してみました。
窓や扉は板でふさがれ、駅名看板も取り外されていました。
工事車両が止まっていましたが、本格的に解体作業に着手するのは雪解け後の春以降でしょうかね。
といった感じで、苗穂駅の新駅舎見学の様子をお伝えしました。
駅舎移転によって、機能面でも立地面でも利便性は飛躍的に向上したのは、間違いないと思います。
まあ個人的には、苗穂ストレートや「サッポロファクトリー」へ行くため何度も通った、思い出の旧駅舎が無くなるのは寂しいですが・・・。
今回の駅舎移転は苗穂地区再開発計画の第一弾と位置付けられており、駅周辺の再開発はこれから本格化するとのことです。
札幌駅を挟んだ西側エリアの桑園・琴似地区と比べると、結構地味な印象の苗穂地区ですが、再開発によってどのような変貌と遂げるのか、期待したいと思います。
今年の帰省時の活動レポートは、これにて終了です。