華々しくデビューするものもあれば、役目を終えるものありと、今年も多くの変化が見られ、皆様の心も悲喜こもごも至ったことと思います。
といわけで今回は昨年と同様に、今回のダイヤ改正における川崎鶴見界隈の貨物列車の動きについて特集をしたいと思います。
参考文献はおなじみの「貨物時刻表」でございます。
貨物時刻表も、本号が平成最後のものとなりますね。
当ブログは「川崎鶴見界隈の貨物列車の撮り鉄記録」がメインコンテンツですので、今回取り上げる特集の前提条件は
①鶴見駅を起点とし「横浜羽沢」「東高島」「川崎貨物」「新鶴見信号場」までの範囲
②上記範囲において、定時基準で撮り鉄可能な時間帯を走行する列車
とさせていただきますが、変化のあった列車をすべて取り上げるとキリが無いので、個人的に気になった内容をピックアップしてお届けします。
また本日改正が行われたばかりですので、実運用は確認できておりません。
時刻表と実運用で異なる点があった場合、当然ながら実態と異なりますのでご了承ください。
今回の記事では列車運用に関する動きを見てみます。
札幌~名古屋を結ぶ貨物列車の運行形態再編
今回のダイヤ改正における、川崎鶴見界隈での最大の変化は「札幌~名古屋間の貨物列車の運行体形の再編」であると思います。
昨年度ダイヤでは、札幌~名古屋間を起終点で運行される貨物列車は、以下の2往復が設定されていました。
<札幌 ⇒ 名古屋>
3084レ~1097レ~3077レ
3086レ~3075レ~3073レ
<名古屋 ⇒ 札幌>
3095レ~1096レ~3085レ
3072レ~3074レ~3087レ
いずれも多くの東海道方面~東北方面の直通列車と同様に、新鶴見信号場~品鶴線~鶴見駅をスルーして運行されていました。
ところが今回のダイヤ改正で、以下のように運行形態が再編されました。
3084レ~1097レ~3077レ、3095レ~1096レ~3085レ
川崎貨物駅を経由する形態に変更
3086レ~3075レ~3073レ、3072レ~3074レ~3087レ
従来どおり品鶴線経由で運行
1往復は川崎貨物駅を経由する形態に変更となりましたが、これに伴い運行時刻も大幅に変更されています。
<改正前>
<改正後>
※川崎貨物駅を境に1096レから3085レに、3084レから1097レに列番変更
こうやって比較すると、1096レと3075レ、1097レと3074レのダイヤが入れ替わっているのがわかると思います。
ちなみに3074レ・3075レはEF64牽引の列車として有名ですが、牽引機は改正後も変更がありません。
鶴見界隈基準で考えると、北行は現行より1時間繰り上がるだけですが、南行は昼過ぎだったのが早朝通過に変わってしまいました・・・。
そのため定刻では、鶴見川の山側アングルから順光で撮影することは不可能に。
この定番アングルでは、8時間くらい遅延しないと順光になりません。
個人的には、かなりの痛手となりました・・・。
ただ今度は海側から順光で狙えるようになったので、陽の長い季節になったら朝練が捗りそうですね。
ほかの撮影地だと、石橋橋梁の海バックもダメですかね。
しかし今回の変更で、東海道本線内は午前中~昼過ぎの通過となったので、静岡県や愛知県内では撮影地の幅は大幅に広がりそうですね。
今回の変更を前向きにとらえて、静岡辺りに遠征してみたいです。
下り「クリーンかわさき号」の時刻が繰り上がり
上記の再編のあおりを受けて、川崎市の廃棄物運搬列車である「クリーンかわさき号」の下り列車(153レ)の時刻にも変更がありました。
今回の改正で、川崎貨物駅経由となった3085レに153レのスジを譲ったため、153レの時刻が20分ほど繰り上がりました。
改正前より、ちょっと早起きする必要がありますのでご注意を。
※牽引機もEF64からEF66に変わっていますが、詳しくは次の記事にて。
2068レが区間延長し、旧1066レが1056レに列番変更
神戸(タ)→東京(タ)を結んでいた2068レが、始発駅を福岡(タ)に変更して1066レとして生まれ変わりました。
1066レ 福岡(タ)→東京(タ):川崎貨物駅 5:56着(日曜運休)
しかし1066レは、改正前から福岡(タ)→倉賀野を結ぶ列車としてすでに存在しており、旧1066レ相当の列車には、新たに1056レという列番が与えられました。
1056レ 福岡(タ)→倉賀野:新鶴見信号場 6:35着
以上が今回のダイヤ改正における、川崎鶴見界隈での列車運用の動きとなります。
もともと昨年のダイヤ改正でかなり動きがあったためか、今回取り上げた列車以外に関しては多少の時刻修正が加えられた程度で、全体的に見ればそこまでの変化は無かったかなという印象です。
それでも、最初に取り上げた札幌~名古屋間の列車の再編については、事前に噂を聞いていたものの、かなり驚きましたねぇ・・・。
私の大好物であるEF64 1000番台の運用にガッツリ絡むので、これからの撮り鉄活動の動きもよく考えたいと思います。
次回の記事では、機関車の運用に関する動きを特集します。