2019年ダイヤ改正特集、今回は車両運用に関する話題をお送りします。
前回の列車運用編はこちらをご覧ください。
「海コン列車」がEF65に変更
個人的に今回の改正での一番の注目は、「海コン列車」こと4072レ~4073レの牽引機がEF65に変更されたことです。
この列車の昨年度の牽引機は、3月改正時は新鶴見EF210でしたが、10月からはEF66に変更されていました。
「EF66のまま残ってくれればいいなぁ~」なんて思っていたら、まさかのEF65に変更とは理外の出来事といったところでしょうかね。
今年度はカマ番に関係なく、海コン列車は重点的に狙っていきたいところです。
54レ「福山レールエクスプエス」がEF66に変更
福山通運の貸切列車「福山レールエクスプレス」のうち、時間が遅い便である54レの牽引機が岡山EF210からEF66に変更となりました。
休日に27号機が入ろうもんなら、どこもかしこも激パ間違いなしですね・・・。
南武支線内だと、上記の海コン列車と纏め撮りができるので、こちらも撮影機会が増えそうな予感がします。
「カンガルーライナーSS60」がEF66に変更
西濃運輸の半貸切列車「カンガルーライナーSS60」ですが、上下便とも吹田EF210からEF66へ変更となりました。
正確に言いますと、昨年10月よりEF66へ持ち替えられていたので、そういった意味では正式に変更された?という表現が正しいのでしょうか。
なんと改正初日の昨日からいきなり27号機が充当されたようで、沿線も大賑わいだったようですね。
下り「クリーンかわさき号」がEF66に変更
川崎市の廃棄物輸送列車「クリーンかわさき号」のうち、朝の下り返空便である153レの牽引機がEF64からEF66に変更されました。
実はこの列車、昨年度の改正でEF66からEF64へ変更されたので、わずか1年でEF66に戻ったということになります。
EF64が外れたのは残念ですが、変更先がEF66なら個人的にはオッケーかなと。
ちなみに下の写真は、昨年度のダイヤ改正前日に27号機が充当されたときに撮影したもので、このときは「もう2度と撮れないかも・・・」なんて思っていましたが、もう一度撮影できるチャンスが巡ってきました。
ちなみに、夕方の上り積載便である152レはEF65から変更ありません。
EF64の関東運用はほぼ現状維持
関東でも人気のカマであるEF64ですが、列車運用上はほぼ現状維持となりました。
EF64の関東運用の流れは以下のとおりです。
3074レで上京 → 3064レで東タへ → 鹿島貨物を1往復 → 2095レで新鶴見へ → 3075レで帰区
昨年度からは153レ「クリーンかわさき号」が2095レに変わっただけで、そのほかの充当列車は同じです。
ただし前回記事でもお伝えしたとおり、3075レは列車の時刻そのものが大幅に変わったことに加え、朝の153レから撮影不可能な深夜帯の2095レへ持ち替わった分だけ、撮影機会は減少したといえます。
根岸線貨物は吹田EF210が撤退し岡山EF210へ
根岸線貨物では、吹田EF210が担当していた1運用(1153レ~4091レ)が岡山EF210へ変更となりました。
根岸線貨物はEH200と新鶴見EF210がほぼ独占状態なので、EF210と言えども吹田機や岡山機は珍しい存在なのです。
これからは901号機や1号機が入ることもありそうなので、良いカマが入ったらこまめに記録しておきたいですね。
またEF65充当の8584レ~5692レは無事残りました。
これがEF210に持ち替わったら、根岸線貨物は消化試合感が半端ないので一安心です。
EH500の運用は変化なし
新鶴見信号場を越えて、南武支線方面および東海道貨物線方面へ乗り入れるEH500の運用は現状維持となりました。
撮影可能な時間帯の列車は、2079レ、8072レ、5971レの3本です。
増えはしなかったものの、基本的に全列車EH500である必要が無いものばかりなので、減らなかっただけ十分だと思います。
石炭列車・リニア残土輸送列車は変更なし
こちらも川崎鶴見界隈ではなにかと注目の両列車ですが、昨年度から牽引機は変更ありません。
石炭列車は5764レがDE10またはDE11、5783レがEF65です。
リニア残土輸送列車は、全てEF65です。
「異種重連」の8097レは変更なし
朝の根岸貨物名物、異種重連列車の8097レですが、今年の改正では牽引機に変更はなく、EF65+EH200のコンビが続きます。
原色先頭を撮影できていないので、今年こそは記録しておきたいですね。
吹田EF210の運用が縮小し、撮影機会が激減
そして意外だったのは、吹田EF210の日中運用が削減され撮影機会も激減したこと。
定刻基準で撮影可能時間帯に走るのは、なんと以下の4本しかありません。
<上り>
52レ、5054レ
<下り>
5073レ、5075レ
しかも上り2本は午前6時前後なので、年中撮影できるのは下りの2本のみです。
要因としては、根岸線や東京(タ)~相模貨物のシャトル便など、日中の間合い運用的な短距離便から、吹田EF210が軒並み外されてしまったことが大きいようです。
新塗装化が進んでいるEF210ですが、吹田所属機に対する撮影ハードルは上がった気がしますね。
ただ僚機であるEF66の代走に入る機会も多いので、運用状況をこまめにチェックするなどすれば、撮影効率を上げることは可能と思います。
以上が川崎鶴見界隈での機関車運用に関する纏めでした。
総括すると
EF66が注目列車に多く充当されるようになった
という印象ですかね。
とはいえ、0番台がゴロゴロしていた2~3年前ならともかく、27号機ただ1両となり大半が100番台となった今、趣味的にどれだけの恩恵があるかですが・・・。
あとは冒頭でお伝えした、EF65化した海コン列車も注目かなと思います。
そのほか、全国的に気になった点をいくつかピックアップします。
DD200の定期運用が初設定
DE10およびDE11の本線運用の後継として2017年に登場DD200ですが、ついに本改正で「石巻貨物」にDD200の定期運用が初設定されました。
ただしDD200は、現時点で愛知機関区所属の901号機しか存在しないため、ある程度数が揃うまでは、仙台所属のDE10と共通運用となるでしょう。
「定期運用を持つ」ということは試験運用を終えたことを意味するので、DD200の本格量産へ一歩近づいたと同時に、DE10やDE11が担当している本線運用の列車の置き換えが始まったとも言えます。
石巻貨物は行こうと思いながら行けていないので、今年度はなにがなんでも行っておきたいですね。
愛知DD51の運用縮小、セメント列車から運用離脱
こちらも注目機である愛知DD51ですが、本改正でも運用縮小が行われ、三岐鉄道からのセメント列車運用から外れたようです。
本当は年度末に駆け込み遠征する予定だったのですが、仕事や私用の調整が付かずに行けなかったので、残念ながら撮影できずに終わりました・・・。
ちなみに本改正では、なんとDF200との異種重連列車が新設されたようで、過渡期ならではの被写体としては絶好な列車となりそうですね。
EF200はついに運用終了?
昨年度の改正にて定期運用をすべて失い、2018年度は主に吹田EF210やEF66の代走運用に充てられていたEF200ですが、いよいよ運用終了間近となったようです。
この記事執筆時点では稼働機が残り3機まで追い詰められており、かろうじて命脈を保っているところですが、年度を越せるかは微妙な情勢なようで、貨物時刻表を見るとそれを裏付けるような記載があります。
こちらは貨物時刻表の冒頭にある、機関車の紹介ページ。
昨年度版には、定期運用を失いながらもEF200も載っていました。
ところが今年度版では・・・
ついにEF200の記述が削除されてしまったのです。
これは2019年度はEF200を運用しない前提ということなので、まずは2018年度を越えられるかというのが注目点ですが、万が一4月以降まで運用されたとしても、運用終了はそう遠くないでしょう。
以上で今年のダイヤ改正の特集は終了です。
これからまた1年間、貨物列車の撮り鉄に勤しみたいと思います。