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前回までは、石北本線沿線の「わがまちご当地入場券」を収集してきましたが、今回からは宗谷本線沿線へ戻って、いよいよ北上を開始します。
まず最初にやってきたのは、旭川市の北隣にある比布町の比布駅です。
比布は「ぴっぷ」と読みます。
駅舎は2016年に建て替えられたばかりで、とても綺麗です。
駅前の様子。
レンガ造りの倉庫と、物置スタイルの「小比布駅」があります。
なぜ駅舎の前に使われなくなった駅名標が飾ってあるのか?というのは、この記事を読み進めていただければわかります。
続いてホーム上の様子。
比布駅は2面2線の相対式ホームの構成で運用されていますが、駅舎の反対側のホームは元々島式ホームで、外側には撤去された路盤が残っていました。
丁度いいタイミングで旭川行きのキハ40形が到着。
このキハ40 1727は丁度整備明けだったのか、割と綺麗目でした。
駅名標を記録。
続いて駅舎の中へ。
比布駅自体は無人駅なのですが、駅舎内に「ピピカフェ比布駅」というお店が入居しており、駅舎の半分以上はこちらのお店のスペースとなっています。
お店では軽食のほか、地元の特産品も販売されています。
そして冒頭でご紹介した「国鉄書体の駅名標が飾ってある理由」ですが、それは駅舎入口にあるこの掲示を見ればわかります。
こちらの比布駅は、皆さんご存知のピップエレキバンのテレビCMの舞台となったことがある駅で、当時キャンペーンガールを務めていた女優の樹木希林さんと、販売元のピップフジモトの横矢勲会長が、わざわざ比布駅まで実際に来て撮影したのだとか。
掲示板には、お二人のサインが飾られていました。
そのCMがこちら。
このCMが放映されたのは、今から約40年前の1980年だそうで、アラサーの私ですら生まれる前のお話なので、当然ながらリアルタイムで見たことは無いです。
駅前に飾ってある駅名標は、このCMに登場したものとは微妙に表記が異なっているため、完全に同一のものではないと思いますが、往年の雰囲気は感じられますね。
カフェの中には、2016年の駅舎新築に際し樹木希林さんから寄せられた、直筆メッセージが飾ってありました。
読みやすくも、とても味のある字を書かれておられますね。
そして皆さんご存知だと思いますが、この訪問から約2か月後の2018年9月15日、樹木希林さんはお亡くなりになりました。
それでも比布駅には、樹木希林さんの思いが残り続けるでしょう。
そんな比布駅の「わがまちご当地入場券」は、こちらのカフェで委託販売されています。
表の柄は「水田地帯を行くキハ261系スーパー宗谷」でした。
入場券購入の際に「しそジュース」なるドリンクをメニューに見つけたので、ついでに発注してみました。
こちらのジュースは、町内の業者さんが製造・販売しているものだそうな。
見た目はぶどうジュースなんですが、飲んでみると思った以上に「しそ」そのままだったんで結構面喰いました (^_^;)
まあ丁度運転し続けて疲れていたので、いい疲労回復にはなりました。
比布駅「わがまちご当地入場券」発売情報
発売場所:ピピカフェ比布駅(比布駅舎内)
発売時間:10:00~19:00
休業日:毎週火曜日および年末年始
※2019年4月時点
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