川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

東六線駅 北海道放浪の旅 8日目⑦

前の記事はこちら。

塩狩駅 北海道放浪の旅 8日目⑥

 

和寒町を後にし本日の宿泊地である士別市へ向かうのですが、その途中に気になっていた駅があったので寄り道することに。

やってきたのは、和寒駅と剣淵駅の間にある剣淵町東六線駅です。

f:id:kawaturu:20190427200020j:plain

東六線駅はご覧の通りの無人駅ですが、駅周辺は水田地帯が広がっており、取り立てて秘境駅という雰囲気を醸し出しているわけでもない駅です。

 

道路に面して待合室があります。

f:id:kawaturu:20190427202039j:plain

 

この駅で注目すべきは、待合室の入口に掲げられた駅名標です。

f:id:kawaturu:20190427202115j:plain

正式名称は東六線なのですが、駅名標は東六線乗降場という表記になっています。

 

国鉄時代の北海道内には、駅というほどの需要が無い場所には「仮乗降場」という、いわば簡易的な駅が多く設けられ、この東六線駅も仮乗降場として1956年に開業し、その3年後の1959年に正式駅へ昇格しました。

東六線駅と同様に利用者の多い仮乗降場は正式な駅に格上げされたうえ、国鉄民営化時に仮乗降場制度そのものが廃止されたため、「仮乗降場」という名は無くなりました。

 

ところが東六線駅の待合室は、駅に昇格してすでに60年が経過しているにもかかわらず、なぜか未だに「乗降場」という名を守り続けている?のです。

東六線駅と同様に仮乗降場から昇格し、現在も稼働している駅は多くありますが、未だに「乗降場」という表記が残っているのは、この東六線駅の待合室くらいのようで、ちょっと興味が湧いたので立ち寄ってみたのでした。

 

その「東六線乗降場 待合室」の中はこんな感じ。

f:id:kawaturu:20190427204604j:plain

f:id:kawaturu:20190427204614j:plain

なんと地面は土間となっており、乗降場の待合室らしい簡素な造りです。

外装は物置みたいなトタンで内装は板張り、ベンチも石の土台に角材を張っただけですが、駅ノートやクッションも置かれており、ちゃんと手入れされているようでちょっと驚きました。

 

続いてホームの様子。

f:id:kawaturu:20190427205151j:plain

f:id:kawaturu:20190427205452j:plain

仮乗降場を系譜に持つ駅にふさわしく?板張りホーム1面です。

 

駅名標を記録。

f:id:kawaturu:20190427205520j:plain

f:id:kawaturu:20190427205508j:plain

ちゃんとナンバリング対応もしています。

 

色々観察していると、タイミングよく名寄行きの快速列車がやってきました。

f:id:kawaturu:20190427205635j:plain

思った以上にぶっとばしてきたので、ちょっとビビりました (^_^;)

 

といった感じで東六線駅探訪を終了。

興味を持った方は、宗谷本線秘境駅巡りのついでにでも訪れてみてください。

 

東六線駅を後にし、本日の宿泊地である士別市へ移動していると、ちょうど日没を迎えたので夕陽を撮影。

f:id:kawaturu:20190427205921j:plain

この日は最後まで、良いお天気に恵まれた一日でした。

 

次の記事はこちら。

士別駅 北海道放浪の旅 8日目⑧