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いつもであれば、箱根登山鉄道で小田原駅まで行き、東海道線に乗り換えて川崎駅へ向かいますが、今回は乗ってみたかった車両がちょうどいい時間に走っていたので、新宿経由で帰ることに。
その乗ってみたかった車両とはこちら。
こちらのGSEは2018年3月にデビューし、グッドデザイン賞金賞や鉄道友の会ブルーリボン賞など数々の賞を受賞し、とても高い評価を得ている車両です。
とはいえ、デビューからすでに1年以上が経過しており、もはや旬の車両とは言い難いのですが、そろそろ新車ブームも落ち着いているだろうと思い、せっかく箱根まで来たので今回はロマンスカーに乗って帰ることにしました。
まずは外観をサクッと観察してみることに。
こちらはご自慢の展望席部分。
こちらの展望席に乗ってみたかったのですが、まあ乗車20分前に切符を購入できるはずもなく「展望席を外から展望する」だけでございます (^_^;)
方向幕はフルカラーLED式で、行先と列車番号を交互に表示。
最近の潮流に沿って、号数表示もできるようになっています。
発車時刻が迫ってきたので、外観撮影もそこそこに車内へ。
デッキの様子。
4号車には車いす対応のトイレが、ドドンと鎮座しております。
客室内の様子。
とても開放的かつ、お洒落な内装です。
仕切り扉は全面曇りガラスとなっており、鴨居の部分には液晶式の案内表示器が付いています。
天井はVSEよりも浅めのドーム状になっていますが、金属製の装飾パネルが付いているため印象が全然違いますね。
JR特急で言うところの普通車のランクなのですが、内装だけで言えばグランクラス並みの凝りようです。
さすが小田急ロマンスカーのフラグシップだけあって、気合入りまくりですね。
座席はこんな感じ。
VSEではオレンジ単色のモケット柄でしたが、GSEではモザイク模様となっています。
そしてこのモケット柄はインクジェットプリントで着色されているそうです。
住江織物株式会社ホームページより
モケットの柄を「印刷で仕上げる」というのもスゴイですな。
枕カバーは、GSEロゴ入りの専用品が装着。
最近は可動枕付きの座席も多いなかGSEは枕無しのタイプですが、乗車時間が短いので無くても十分かなと思います。
座席自体の座り心地は、可もなく不可もなく普通な感じでした。
4号車の箱根湯本寄りには座席が無い区画があり、車いすに乗ったまま車窓を堪能できるように配慮されております。
そんな良さげな座席なのですが、実は1点気になったところがあります。
それは、2人掛け座席にはセンターアームレストが無いということです。
実はこの仕様は「ロマンスカーの伝統」らしいのですが、センターアームレスト付きの座席に慣れると、やっぱり無いのは不便ですね。
今回も、全くの他人であるお兄さんと相席になったのですが、見ず知らずのお兄さんとロマンスする趣味などありませんし (^_^;)
「ロマンスカー」というものが誕生した時はそれでよかったのかもしれませんが、現在はホームライナー用途など通勤の足としても運用されるわけですから、個人的には「壊してほしい伝統」と思います。
そんな感じでいろいろ観察していると、はこね54号は箱根湯本駅を発車。
小腹が空いたので、遠征の打ち上げも兼ねてちょっと一杯。
VSEでは背面テーブルがありましたが、GSEではインアームテーブルと窓枠の小物置きに置き換わっています。
テーブル自体がそこそこの大きさなのに加え、座席背面にドリンクホルダーがあるので、弁当やおやつを食べる程度なら全く問題ないです。
列車は小田原駅に到着。
ここから小田急線に入ります。
小田急線に入ると、列車のスピードが上がり特急らしい走りに。
といっても観光特急ですので、たぶん京急の快特のほうが速いですね(笑)。
箱根湯本駅を発車したころは車内は賑やかでしたが、皆さんお疲れなのか海老名付近まで来たころには寝てしまい、静かな車内でございました。
そんな皆様をよそに、私は再び小腹が減ったので車内販売のメニューを物色。
今のご時世、在来線はおろか新幹線ですら車内販売は縮小・廃止の嵐ですが、ロマンスカーではまだまだ健在です。
やはり観光列車の側面が強いロマンスカーでは、車内販売の需要が見込めるのかラインアップも豊富ですね。
個人的には車内販売でみそ汁が売っているというのがツボでした(笑)。
デザートが食べたかった気分なので、期間限定というヨーグルト味のジェラートを購入してみました。
さっぱりとした味で、飲んだ後の口直しにはピッタリでした。
ほかにも「新幹線アイス」として知られる、スジャータのアイスもあるようです。
複々線完成後、初めて小田急線に乗りましたが、外様な私にはイマイチ実感はわきませんでした。
だからといって、地獄の朝ラッシュを体験する気は毛頭ないですが・・・。
車窓に新宿の高層ビル群が見えると到着放送が流れ、終点の新宿駅に到着。
箱根湯本駅から約1時間40分の旅でした。
ロマンスカーには5年ぶりくらいに乗りましたが、やはり最新のフラグシップ車両だけあって、ソフト・ハードとも最高に良かったです。
今度は展望席最前列に乗ってみたいですな。
といった感じで、東京メトロ2000系甲種列車の撮影に始まった此度のシリーズは、これにて終了です。
撮りたいものを撮れて、乗りたいものにも乗れて、満足の行く小遠征となりました。