本日、京浜急行の800形が引退のときを迎えました。
すでに定期運用からは6月14日に離脱し、本日は4月に発売された引退記念入場券購入者から抽選で当選した人たちを対象に、品川から久里浜工場までさよなら運転ツアーが実施されました。
今回のツアーをもって、正真正銘の最後の営業運転となったそうです。
私は参加資格がございませんので、最後の雄姿は外から眺めるのみ。
昨年の2000形と同様に、最後の雄姿は地元でお見送りしたかったので、鶴見界隈にてツアー列車を撮影することにしました。
まずは送り込み列車を花月園付近で撮影。
ツアー客を迎えに、品川駅へ向かって行きました。
さよなら運転ツアー実施に伴い、先頭には愛称である「ダルマ」にちなんだステッカー式のヘッドマークが掲出されました。
なかなか可愛らしいヘッドマークです。
本運転は、何度も通った鶴見川橋梁で。
ここでは3~40人ほどの同志さんとお見送りとなりました。
昨日までの雨空とは打ってかわり、快晴の青空のもとで最後の花道を飾ることが出来て、とても幸運でございました。
今回のさよならツアーの撮影はこれにて終了ですが、これで終わるにはあっさりしすぎなので、回顧がてら当ブログ立ち上げ前に撮影した写真も含め、これまでの823Fの雄姿をご紹介。
こちらは2016年秋、リバイバル塗装に塗り替えられた直後の姿。
1979年に、鉄道友の会 ローレル賞を受賞したときに掲げられたヘッドマークをモチーフにした、ステッカー式ヘッドマークが掲出されていました。
ちなみにリバイバル塗装に塗り替えられる前の状態は、残念ながら記録できておりませんでした・・・。
まあ現在でもそうですが、全編成を撮り潰すほどの意気込みは無かったので、致し方ありませんね。
こちらはリバイバル塗装化からほどなくして、2017年のバレンタインデー時に企画された「京急ラブトレイン」に抜擢されたときの姿。
乗ってみたかったのですが、結局乗れずじまいだったのが残念です。
ラブトレインから数か月後、今度は交通系ICカード「PASMO」誕生10周年を記念した関東私鉄各社との合同キャンペーンの一環で、PASMOのヘッドマークを掲出した時の姿です。
このときは2100形トップの2101Fも同様のヘッドマークを掲げていましたが、やはり823Fのほうが段違いに注目が高かった気がします。
リバイバル塗装化直後は、こんな感じで特別塗装車として抜擢されてまくっていたため、装飾が無い姿のほうが珍しかった記憶がありますね (^_^;)
こちらは2017年7月、当ブログに823Fが初登場した時の写真ですが、当ブログ的に旅客車両として初めて登場した記念すべき車両が、何気にこの823Fなのです。
このときも貨物列車撮影の間合いで撮っただけなのですが、今となっては不思議な縁ですな。
最後は今年の久里浜工場公開での一コマより。
今年は令和元年ということで、展示線では各形式のトップ編成が勢ぞろいしていましたが、「最後の晴れ舞台」としての配慮があったのか、唯一トップ編成ではないにも関わらず823Fが展示されていたのが印象的でした。
といった感じで、過去の写真も含めて823Fの記憶を振り返ってみました。
京急では唯一となった1灯式ヘッドライト、片開き4ドア、内装もどこかレトロさも残した車両でしたが、京急線内で設置が進んでいるホームドアに対応できないなど、時代の変化に適応できなくなってしまったことも事実。
潮時としては、ちょうど今の時期が良かったのかもしれません。
今後の800形の処遇は未定で、全車解体されるか一部保存するかどうか決まっていないそうです。
しかし、久里浜には旧1000形や2000形が、秋に開業予定の「京急ミュージアム」にデハ230形が保存されることを考えると、いくら大手私鉄の京急とはいえ800形の居場所まで確保するのは容易ではないでしょうね。
41年間にわたる活躍、本当にお疲れ様でした。
さらば、800形