川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

初めての京都鉄道博物館!! その5 梅雨の関西撮り鉄遠征⑰

前の記事はこちら。

 

17回も引っ張った「梅雨の関西撮り鉄遠征」も、今回が最終回です。

本館の見学を終えて、最後にやってきたのはこちら。

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蒸気機関車が並ぶ扇形車庫エリアでございます。

 

こちらの扇形車庫は、京都鉄道博物館の開業前は「梅小路蒸気機関車館」という名前の施設として運営されていました。

しかし、大阪市弁天町にあった旧交通科学博物館が老朽化により閉館することに伴い、旧交通科学博物館梅小路蒸気機関車館が合併し、京都鉄道博物館としてリニューアルすることになり、現在は京都鉄道博物館の1エリアという扱いになっています。

 

そしてこの扇形車庫エリアには、梅小路蒸気機関車館の時代から続く名物アトラクション?がございます。

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こちらは「SLスチーム号」と呼ばれる乗り物で、動態保存されている蒸気機関車が牽引する客車に乗って、館内の専用線を体験乗車できるものです。

しかも機関車のボイラーを本当に焚いて動かしているので、車両基地公開にありがちなディーゼル駆動の補機が機関車を引っ張っている「なんちゃってSL列車」とは一味違います。

「SLスチーム号」に充当される機関車は日替わりのようで、この日は2018年まで「北びわこ号」などで活躍していたC56 180号機が充当されていました。

 

この「SLスチーム号」に乗車するには、入館料とは別に1回300円を払い乗車券を購入する必要があります

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「SLスチーム号」は定員制のため、乗車券購入時に乗車する列車の指定を受けなければなりません。

それなり人気なようで、この日も満席便があったことから、時間に余裕が無い人は事前に乗車券を購入しておいたほうが良いでしょう。

 

改札を通って、いざ乗車します。

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客車はトロッコ列車のような造りとなっています。

ご覧の通り結構な詰め込み仕様ですが、乗車時間は10分程度なので大した問題ではありません。

 

ほぼ満員となった列車は、ホームを離れゆっくりと動き出しました。

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「SLスチーム号」は、専用の単線を往復するだけなので、まずは推進運転で嵯峨野線の下をくぐって京都駅方面へ。

 

すぐ真横には嵯峨野線JR京都線が走っており、運が良ければ間近で並走するシーンも見られます。

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3分ほどで、梅小路公園の端にある車止めに到着。

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ここで方向転換し、先ほどのホームへ向かいます。

 

戻る途中に、運よく貨物列車が通過。

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列番不明 EF210-165

なんと、EF210で数少ない未撮影機であった165号機に遭遇!!

未撮影機だけにちゃんと撮りたかったのですが、運がいいのか悪いのか・・・。

 

そんな感じで、出発から10分ほどでホームに戻ってきました。

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お試し乗車としては、いい塩梅の時間ではないでしょうか。

 

空っぽになった座席を見ると、なにやら模様が描かれていました。

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R西日本管内を走っていた、在来線特急にちなんだ装飾が施されていました。

芸が細かいですねぇ~。

 

最後は扇形車庫にいる蒸気機関車たちを見学。

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つい先日、蒸気機関車とともに扇形車庫とターンテーブル機械遺産に登録されたことが発表されており、単なる鉄道博物館の域を超え、日本の産業史にとっても貴重な施設となっております。


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7100形7105号機「義経

こちらは、北海道初めての鉄道である「幌内鉄道」で、初めて使用されていた蒸気機関車の7100形。

7100形はそれぞれに愛称が付けられており、現存する3両のうち7105号機は「義経」、大宮の鉄道博物館にある7101号機は「辨慶」、北海道の小樽市総合博物館にある7106号機は「しづか」と呼ばれ、3両とも「鉄道記念物」に指定されている大変貴重な機関車です。

 

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C62 2

こちらは数多の蒸気機関車の中で最も人気があるかもしれない、C62 2号機。

このC62 2号機も「SLスチーム号」の牽引機として整備されており、運が良ければ動いている姿を見られるかもしれません。

 

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C61 2

こちらは扇形車庫の外に留置されていたので、とても撮影しやすかったです。

 

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C62 1  C55 1  C58 1

トップナンバー車が3両並んで展示されていました。

 

そして異彩を放っていたのが、こちらの車両。

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C51 239

菊花紋章が掲げられている通り、こちらのC51 239号機は現役時代「お召し指定機」として、お召列車を100回以上も牽いたという由緒ある機関車です。

といっても、普段からこのお召仕様で展示されているわけでは無く、前回の記事でも触れたとおり丁度お召列車に関する特別企画が行われていたため、このような姿で展示されていました。

 

車庫の横には相棒?の客車も展示。

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オハフ50 68

 

こちらのオハフ50は、休憩用車両として開放されています。

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だいたい原型を留めているようですが、後付け感丸出しの家庭用エアコンがちょっと萎えますね (^_^;)

 

といったところで、帰りの新幹線の時間が迫ってきたためタイムアップ。

最後に出口となる旧二条駅舎を撮影し、初めての京都鉄博を後にしました。

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2時間半ほどの滞在でしたが、もうちょっとゆっくり見たかったなぁ~という感があったので、いつかまた再訪したいと思います。

 

このあとは、今回ご同行いただいたブログ友「難波オヤジ」さんの愛車で、京都駅まで送っていただき解散となりました。

突然のお誘いでしたが、快く同行いただいた氏には改めて感謝を申し上げるとともに、またいつの日か共演できる日を楽しみにしております!!

 

京都駅からは、新幹線で神奈川へ帰ります。

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今回は趣向を変えて「ひかり」で帰ってみることに。

日曜の上り「のぞみ」は混むので、「ひかり」なら空いているだろうという目論見だったのですが、結局豊橋駅から満員になったので、さほど変わりませんでした (^_^;)

 

お酒をひっかけるには少し時間が早かったので、今回は「新幹線アイス」で一人打ち上げを敢行。

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変わり種のベルギーチョコ味をチョイスしましたが、スジャータらしく濃厚な味わいでとても美味しゅうございました。

 

 

といった感じで、17回に渡ってお届けした「梅雨の関西撮り鉄遠征」は、これにて完結でございます。

梅雨時期らしい生憎のお天気でしたが、サミット時変のSRC撮影に始まり、翌日は加古川線播但線103系、最終日は嵐電叡電と京都鉄博巡りと、とても充実した遠征ととなりました。

またいつか、関西には遠征に出向きたいと思います。

 

おわり