今回は鉄道模型ネタです。
首を長くして待ちに待っていた新製品を購入したので、早速購入レビューと整備をしたいと思います。
今回取り上げるのは、こちらの製品です。
TOMIX 品番:98066 JR キハ40-400形ディーゼルカー(札沼線)セット
TOMIXから先日発売されたばかりの、キハ40形400番台2両セットです。
実車の写真がこちら。
キハ40形400番台は、JR北海道札沼線の石狩当別~新十津川で使用されていたキハ53形500番台の置き換えのため、1996年にキハ40形700番台を改造して誕生した車両です。
この区間は運行本数が少なく降雪量も多いため、キハ40形原型エンジン装備車では降雪時の排雪抵抗に負けて単行運転が困難なことから、エンジンをキハ150形およびキハ143形と同じ450PSの高出力エンジンに換装されています。
401と402の2両のみ改造され、石狩当別~新十津川でのみ運用中です。
ほぼ専従区間となっている札沼線の石狩当別~新十津川は、2020年5月7日付で廃止される予定となっており、キハ40形400番台の処遇も気になるところです。
しかし、キハ40形の後継としてH100形の量産を開始しているため、いくら貴重な高出力改造車とはいえ転用の可能性は低いと思うので、活躍の場であった札沼線末端部と運命を共にするのではないでしょうか。
札幌市出身の私としても、幾度もお世話になった思い入れのある車両なのですが、このたびTOMIXから製品化されたということで、購入に至りました。
まずはパッケージを開封。
車両は個別にクリアケースに収容されており、共通の取説が同封されています。
てっきり、KATOのコキ2両セットのように1つの発泡スチロール台座に2両入っているのかと思いきや、個別にクリアケースが付いてきて驚きました。
ケースから取り出して並べてみます。
ハイグレード製品群だけあって細かい造形まで作りこまれており、400番台の特徴であるアイボリー系の車体色と萌黄色ドアもいい感じの色調で、とても良い出来だと思います。
まあその分、2両で1万円と値段もハイグレードですけどね (^_^;)
お顔のアップを。
キハ40形400番台は実車も2両しか存在しないため、車番はインレタ貼りつけではなく最初から印刷済みです。
そしてよく見ると、運転台ガラスのHゴムが401は黒ゴム、402がグレーゴムとなっていますが、これはエラーではなく実車に即した作り分けがされています。
2017年12月撮影 左が402、右が401
わざわざ作り分けるとは、さすがハイグレード製品・・・と言いたいのですが、貫通扉のガラスは実車だと両車黒ゴムですが、模型は両車グレーゴムとなっています。
運転台のガラスを実車通り再現するなら貫通扉もと思うのですが、なんとも惜しいというか中途半端というか、ちょっと残念ですねぇ。
ついでにライトの点灯状態も確認。
ヘッドライトは着色プリズムが入っていますが、肉眼で見るとちょっと黄色っぽいので、薄く赤かオレンジを足すとより電球色に近づきそうですね。
種別幕は前進時と後進時で明るさに差がありますが、まあ走っていれば気にならないでしょう。
続いてサイドビューを(PC版は拡大可)。
401(M車)
402(T車)
実車はサボの部分に「学園都市線」のステッカーが貼られているので、それを印刷か付属シールで再現できれば完ぺきでしたが、ちょっと高望みしすぎですかね (^_^;)
社外品でシールが売られているようなので、入手できれば貼りつけたいです。
最後は付属品の確認。
こちらもハイグレード製品らしく、細かい部品がいっぱいです。
種別幕の設定はこんな感じ。
「学園都市線」「浦臼-札幌」が交換用に、初期設定として車体に「ワンマン新十津川-石狩当別」の合計3種類が設定されています。
個人的には、南側区間の非電化時代に送り込み列車として知られていた浦臼行き用の「浦臼-札幌」が設定されているのが、最高に素敵だと思います。
今回は整備まで一気に進めます。
細かいパーツの取り付けは以前購入した1700番台と全く同じであるため、細かい話は割愛させていただきますので、気になる方は以下の記事を参照ください。
上記記事の内容以外の作業としては、今回は車体と幌枠のスミ入れも行いました。
で、整備完了したのがこちら。
不自然な穴も埋まって、いい感じになりました。
ちなみに幌枠ですが、実車だと新十津川方(トイレが無い側)のみ装着されているので、単行で動かすときは実車に合わせたほうが良いでしょう。
といった感じで、キハ40形400番台のレビューをお届けしました。
TOMIXからはキハ40形が多数発売されていますが、他の製品と同様にきっちりと纏めてきたのではないでしょうか。
これで札沼線の姿も再現できるぞ・・・と言いたいところですが、実は私がこの製品を使って本当に再現したいのは、下のような列車なのです。
これは札沼線南側(桑園~北海道医療大学)が非電化だった頃の写真で、キハ40形400番台の後ろには、キハ141系列やキハ40・48形300番台が併結されています。
現在のキハ40形400番台は石狩当別以北でしか客扱いをしていませんが、南側が非電化だったころは送り込み列車が数往復設定されており、上の写真のように南側の定期列車に増結する形で、所属区の苗穂運転所に出入りしていました。
上の種別幕の話で「「浦臼-札幌」が設定されているのが最高に素敵」とコメントしたのは、まさにこの列車に用いられていた種別幕だったのです。
どちらかというと末端運用時の単行ではなく、これこそが私が真に思い入れのある姿なので、是非ともTOMIXさんには学園都市線時代のキハ141系列やキハ40・48形300番台の発売もお願いしたいですね。
単行運転には不要である「浦臼-札幌」をわざわざ設定したのは、相方のキハ141系などを発売する布石である、と私は勝手に妄想しているので、気長に心待ちにしたいと思います。