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2019北東北撮り鉄遠征、今回から3日目のお話に入ります。
3日目のターゲットは、貨物列車好きの皆様にはお馴染みの「石巻貨物」であります。
グーグルマップより
「石巻貨物」とは、東北本線小牛田駅~仙石線貨物支線石巻港駅間で運転されている貨物列車の総称で、この列車の終着地である石巻港駅に隣接する「日本製紙石巻工場」で生産された紙製品が、主な輸送品目となっています。
走行線区の石巻線が非電化である関係上、牽引機は仙台総合鉄道部のDE10がその任務に当たっています。
そんな石巻貨物ですが、実は今年のダイヤ改正で大きな変化がありました。
こちらの記事でもお伝えしておりますが、なんと愛知機関区所属のDD200が1運用受け持つことになったのです。
(2020年3月追記:2020年3月改正から、さらに1運用がDD200化されました)
ご存知の通りDD200は、DE10およびDE11の後継機として開発された車両で、試作機である901号機を用いて試験運用を行っておりましたが、実戦投入にめどが付いたのか、今年のダイヤ改正にてDD200初の定期運用が「石巻貨物」に設定されました。
そして、試験を終えたDD200はすでに量産体制に入っており、現在4号機までが落成済みで、さらに増殖する見込みとなっています。
この大量に新製されたDD200が、まずどの列車を置き換えるのか?というのは大変興味深いものの、今のところJR貨物から公式に発表はなされていませんが、すでに定期運用がある「石巻貨物」が真っ先にDD200に置き換えられても、何ら不思議ではないでしょう。
DD200への置き換えは抜きにしても、前々からこの「石巻貨物」に興味があったこともあり、今回は「石巻貨物」をたっぷりと撮り鉄することにしました。
塩釜市のホテルを出発し、まずは下りの1653レを狙います。
この列車は、カマの送り込みも兼ねて仙台貨物ターミナルからDE10牽引となるため、まずは東北本線内で一発撮影することに。
・・・が、撮影地に向かうために利用した国道45号線が、どうやら渋滞する道路として有名だったようで、まんまと渋滞にハマってしまい撮り逃すという失態 (^_^;)
朝っぱらから、先が思いやられる展開となりました・・・。
しかし幸いなことに、1653レは小牛田駅で30分ほど停車するので、その時間を利用して石巻線内へ先回りし、石巻貨物の定番撮影地である涌谷~前谷地のトンネル飛び出しで本日最初の撮影を敢行します。
1653レ DE10 1120
この列車には、更新色の1120号機が充当されていました。
しかし更新色と言っても、DE10 1120号機をはじめとする仙台所属のDE10は、全般検査をJR東日本秋田総合車両センター(土崎工場)で実施することから、通称「秋田更新色」と呼ばれる塗装を纏い、大宮工場で全般検査をする新鶴見所属機とは少し異なる外観をしています。
↓「大宮更新色」の新鶴見機関区所属 DE10 1749号機
違いとしては「ナンバープレートが機体下部と同じ灰色」「1エンド側の放熱器カバーも3色塗り分けしている」という点が挙げられます。
いつもだと更新色なら少しがっかりしますが、秋田更新色のDE10はまともに撮影したことが無かったため、秋田更新色も押さえておきたかったので、早々に撮れてよかったです。
1653レのあとは1655レが続いて下ってくるので、今度はそちらに狙いを定めます。
この1655レも1653レと同様、送り込みも兼ねてカマが仙台タからやってくるのですが、仙台タ~小牛田間はEH500の次位にぶら下がって送り込まれるという、ちょっと変わった運用が組まれています。
そしてこの日はラッキーなことに、1655レは通常DD200の仕業であるはずが、当時DD200唯一の稼働機であった901号機が検査のため愛知機関区へ戻っていたので、DE10が代走することが決定していました。
そんな貴重な代走機会を逃す手は無いので、東北本線沿線に戻り品井沼~鹿島台の吉田川の築堤で送り込みシーンを狙います。
5081レ EH500-14
露払いは、数少ない仙台北港~盛岡のタンカー列車のひとつである5081レ。
EH500がタキを引く姿は、今でこそ川崎界隈でも日常的に見られるようになりましたが、「片パン姿」を見ると遠くに来たなぁ~と実感しますね。
でもって、お目当ての列車が登場。
1655レ EH500-10 + DE10 3510
なんと国鉄色のDE10が充当されているではありませんか!!
ただでさえ少ない代走シーンというのに、国鉄色が充当されるとは僥倖というほかありませんね。
ついでに先頭に立っていたEH500-10も初撮影だったので、トリプルでお得な列車でございました (^o^)
1655レも小牛田駅で50分ほど停車するので、再び前谷地のトンネル飛び出しに戻って、今度はDE10単体の姿を撮影します。
1655レ DE10 3510
こちらの3510号機は、もとJR東日本のDE15から改造・譲渡された機体なので、ナンバープレート部分にラッセルヘッドの跡が残っているのが特徴です。
これも1回撮りたかった機体だったので、初めての遠征で出会えてよかったです。
これにて朝の部は終了し、続いて昼の部へ移ります。