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奇跡的にDD51が代走した「セメント列車」の追っかけも、今回が3回目。
3回目にしてハイライトとなる、今回の撮影地はこちらです。
この「末広橋梁」は、日本で唯一現役の鉄道可動橋として、つとに有名であります。
横から見ると、橋桁が跳ね上がっているのがわかります。
この「末広橋梁」は工業地帯の運河にかかっており、船舶が航行できるように橋の一部が跳ね上げられるようになっているのです。
橋梁のすぐ横には、説明の看板も立っていました。
説明によると全長58m、幅4mの橋で昭和6年に完成したあと、89年が経過した現在も元気に稼働中。
さらに国指定重要文化財と近代化産業遺産にも指定されており、建築物としても貴重な存在となっています。
橋梁の袂には、橋桁を操作するための小屋があります。
この小屋の中に操作盤があり、列車通行時に手動で上げ下げするようです。
橋梁を色々撮影していると、自転車に乗って作業員が登場。
いよいよ橋桁を下す作業が始まるようです。
しばらくするとチャイムが鳴りだし、橋桁がゆっくりと下降を開始。
2分ほどかけてゆっくりと降ろされ、反対側の線路と連結しました。
連結後は作業員が線路の状態をチェック。
その後自転車に乗って、走り去っていきました。
どうやら運河を挟んで反対側にある四日市港駅に先回りし、そちらでの入換作業に就くようですね。
そして橋が下りて5分ほど経ったころ、遠くからホイッスルを鳴らしながら「セメント列車」が接近し、末広橋梁へ差し掛かります。
軽やかなジョイント音を響かせながら、徐行で橋梁を渡ります。
5365レ DD51 857
二度と見られなくなったはずの「末広橋梁を渡るDD51」を、こんな晴天の下で撮ることができたなんて・・・。
もしかしたら、2019年で一番感動した瞬間だったかもしれません。
このあと「セメント列車」は、四日市港駅で積載編成と返空編成を交換し、すぐに折り返してきます。
10分ほどで、運河の対岸から再びDD51が姿を現しました。
5364レ DD51 857
こちらも撮りたかったアングルで、バッチリものにできました。
そしてなぜか、橋を渡った先で一旦停止したので、その隙にダッシュで追いかけてもう一丁撮影。
末広橋梁のクレーン部をバックに撮影できました。
進路を確認したのち、ゆっくりと発車していきました。
貨物更新色の赤は、冬晴れの空に映えますねぇ・・・。
DD51に関しては、私は国鉄色よりも貨物更新色のほうが好みです。
ここぞとばかりに、セメントタキも記録しておきます。
このセメントタキも、いつまで見ることが出来るのでしょうか。
列車通過後、再び作業員が自転車で戻ってきて、今度は橋桁を吊り上げます。
こちらは1分ほどで作業が完了しました。
橋の下降→積載列車通過→橋の上昇の様子は、動画でも記録したので合わせてお楽しみください。
といった感じで、3回に渡って追いかけた「DD51代走のセメント列車」の撮影は終了。
富田浜~四日市でのバリ順の編成写真、そして悲願だった末広橋梁とのコラボも撮影できて、大満足の結果となりました。
ちなみにこの奇跡のDD51代走、なんとこの日が最後で翌日からはDF200に戻ったらしく、本当にギリギリでの撮影だったようです (^_^;)
悪運には定評のある私ですが、今回はお天気といい神様が味方してくれて良かった。
これにて四日市市を後にし、今度は愛知県内へ北上。
次回も淘汰間近のDD51を狙います。