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2019年8月13日 2日目
「JR東海 完乗の旅」、今回から2日目のお話となります。
2日目は岐阜市からスタートです。
窓口で18きっぷに2回目の入鋏をしてもらい、さっそく移動開始です。
7本目 東海道本線 2101F 特別快速 大垣行き 岐阜(7:35)⇒大垣(7:47)
まずは特別快速に乗って、西へ向かいます。
といっても、岐阜駅以西は特別快速も新快速も全駅に停まるので、実質普通列車みたいなもんですがね。
わずか12分で、終点の大垣駅に到着です。
7本目 東海道本線 2101F 岐阜⇒大垣
乗車時間:12分
移動距離:13.7km
大垣駅に着くと、発車標に気になる列車を発見。
名古屋行きの「ホームライナー大垣」なる列車です。
で、その充当車両はというとですね・・・
おそらく本業の「しらさぎ」の間合い運用でしょうが、ホームライナーを他社車両が受け持つというのも、今どき珍しいんじゃないでしょうか。
かつては首都圏でも、「ホームライナー鴻巣・古河」にて、夜行急行「能登」の間合いでJR西日本の489系が使用されていました。
2009年2月撮影
JR東日本の首都圏エリアでは「ホームライナー」という列車自体が消滅しかけているので、JR東海のホームライナーにも目を向けていきたいですね。
話が脱線しましたが、ここからが今回の記事の本題です。
2日目最初の乗り鉄路線は、東海道本線 美濃赤坂支線であります。
8本目 東海道本線 美濃赤坂支線 707F 美濃赤坂行き 大垣(8:04)⇒美濃赤坂(8:10)
313系3000番台R112編成が充当されていました。
この東海道本線 美濃赤坂支線ですが、地味な存在ゆえにご存じない方もいると思いますので、まずは場所のご説明から。
JR東海 路線図より
美濃赤坂支線は、終点である美濃赤坂駅周辺で産出される石灰石を輸送するために作られた路線で、貨物鉄にはおなじみの石灰石輸送列車、通称「赤ホキ」の出発点としても知られています。
旅客列車の運行上は大垣駅から分岐する形となっていますが、実際の線路は大垣駅から3kmほど離れた「南荒尾信号場」から分岐しており、支線としての実際の路線長はわずか1.9kmしかない、いわゆる盲腸線というやつです。
さらに路線図を見ればわかる通り、なぜかTOICA(全国交通系ICカード)利用エリアから除外されているうえ、駅ナンバリングも与えられていないという妙な冷遇具合も、この路線の立ち位置を表していると言えるでしょう。
私も大垣駅を何度も通過しながら、一度も乗ったことが無かったので、そんな東海道本線 美濃赤坂支線を完全踏破しようというのが、今回の目的であります。
列車は定刻に大垣駅を発車。
乗車率・・・というか、2両編成に私を含め乗客はわずか6人だけという、ガラガラにもほどがある状態でした。
出発早々、大垣車両区の横を通過します。
この日は「ムーンライトながら」の運転日だったため、JR東日本の185系も留置されていました。
ですがこの留置されている風景も、あと何シーズン見られるでしょうかね。
大垣車両区を過ぎてしばらくすると、南荒尾信号場へ進入。
まずは下り本線から上り本線へ転線します。
ちなみに南荒尾信号場は、美濃赤坂支線のほかに通称「垂井線」と呼ばれる下り別線の分岐点も兼ねる、一大ジャンクションとなっています。
上り本線からさらに分岐し、美濃赤坂線へ入っていきます。
美濃赤坂線はそのまま90度カーブし、進路を一路真北へ向けます。
見るからに無人駅で、ここではだれも降りませんでした。
ちなみに美濃赤坂支線は、荒尾駅および終点の美濃赤坂駅が無人であるためか、駅の集札業務の代わりとして、大垣駅出発直後に車内検札が行われました。
時間帯によっては車掌が乗務せずワンマン運転となりますが、そのときは運転手が集札を行うようです。
8本目 東海道本線 美濃赤坂支線 707F 大垣⇒美濃赤坂
乗車時間:6分
移動距離:5.0km
そしてこの美濃赤坂駅は、前述した通り名古屋地区の名物貨物列車である「赤ホキ」の出発駅。
引き返すだけでは勿体ないので、次回は美濃赤坂駅をじっくりと見物します。