川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

「山城列茶」で加太越え JR東海 完乗の旅 2日目⑤

前の記事はこちら。

 

未乗区間であった草津線を乗り通し、柘植駅にやってきました。

柘植駅からは、これまた未乗区間である関西本線に乗り換えます。

13本目 関西本線 232D 亀山行き 柘植(11:42)⇒亀山(12:05)

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関西本線の加茂駅~亀山駅は非電化区間であるため、この区間の列車はすべてキハ120形が充当されています。

今回の旅は、これまですべての列車が電車だったので、この旅で初めて気動車に乗車するということになりますね。

 

今回はキハ120 12とキハ120 303の2両編成でしたが、キハ120 12のほうはお茶っぽいラッピングが施されていました。

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といっても、乗り換え時間がわずか2分しか無かったので、観察する暇もなく列車に乗り込みます。

 

列車は定刻に柘植駅を発車。

乗車率ですが、18きっぷシーズン真っ只中に加え、この区間は日中は1時間に1本しか運転されないこともあり、通路までびっしり状態でありました。

 

なんとか座席は確保できましたが、キハ120 0番台はオールロングシートなうえ、上述の通り満員御礼だったので、おちおち車窓を楽しむこともできません・・・。

ですが未乗区間だったこともあり、なんとか体をひねりカーテンの隙間から覗きます。

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関西本線 柘植~亀山間は、中部地方と関西地方を分ける鈴鹿山脈の南端を交わすように敷設されており、25パーミルの勾配が続く「加太(かぶと)越え」と称される山越え区間となっています。

 

鈴鹿山脈を隔て、反対側の北端に敷設されたのが東海道本線の「関ケ原越え」で、そちらが複線電化されているのに対し、関西本線は開業当時から単線非電化のまま。

実は名古屋~京都・大阪は関西本線経由のほうが距離が短いというのは、乗り鉄には結構知られていることですが、優等列車や貨物列車はすべて設備の良い東海道本線経由で運転されており、ちょっと不遇な路線であります。

 

「加太越え」を行って、由来ともなった加太駅に到着。

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柘植~加太の間には「中在家信号場」という、スイッチバック式の信号場がありますが2006年に実質用途を失い、現在は設備が撤去されたらしく車窓からは確認できずに残念でありました。

 

柘植駅を出発して20分ほどで、終点の亀山駅に到着です。

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大垣から東海道本線を西へ向かいJR西日本エリアに入ったのち、未乗線であった草津線関西本線を経由しぐるっと大回りして、再びJR東海エリアに戻ってきました。

これもJR全線乗り放題の「青春18きっぷ」だからこそ成せる行程ですね。

13本目 関西本線 232D 柘植⇒亀山
乗車時間:23分
移動距離:20.0km

 

亀山駅では、柘植駅で観察できなかったキハ120 12のラッピングを記録します。

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貫通扉には「山城列茶」なるヘッドマークが設けられております。

 

車体側面には、デカデカとラッピングが施されています。

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この「山城列茶」は、2017年4月に開催された「お茶の京都博」というイベントに合わせ、JR西日本京都府木津川市笠置町南山城村とのタイアップで企画されたラッピング車両で、特産の宇治茶をイメージしているそうです。

てっきり、サントリー伊右衛門かなんかの広告車両だと思っていました (^_^;)

 

内装も特別仕様となっており、カーテンや車内広告が専用のものとなっています。

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なかなか気合が入っておりますな。

 

最後に反対側のホームに移動し、ラッピングの全景を記録。

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皆さんも「加太越え」の体験がてら、「山城列茶」に乗ってみてください。

 

と〆ようとしたのですが、なんとこの「山城列茶」は2019年11月で運行終了したらしく、キハ120 12も現在は普通の姿に戻ったそうな・・・。

こうやって長文・駄文を重ねて更新が遅れ、最新情報をお届けできずに終わるのは、当ブログの悪い癖でございますね (^_^;)

 

次回からは主戦場である、JR東海エリアの乗り鉄を再開します。