川崎鶴見鉄道録

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台風迫る紀勢本線を踏破する! その2 JR東海 完乗の旅 3日目②

前の記事はこちら。

 

松阪駅から3時間半かけて、新宮駅にやってきました。

まずは駅名標をパチリ。

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新宮駅紀勢本線JR東海JR西日本の境界駅ですが、管理はJR西日本が行っているため、駅名標JR西日本の様式となっています。

 

ホームには、今では見かけることが少なくなった洗面台が残っていました。

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かなり立派なので、蒸気機関車在りし時代は大活躍していたのでしょうね。

 

そして側線には、レアな車両が留置されていました。

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なんと「ドクター東海」こと、JR東海の在来線検測車キヤ95系の第2編成が停まっていました。

実車を初めて見たので、とてもラッキーでございました (^o^)

 

さて、新宮駅からはJR西日本区間に入って和歌山まで抜ける予定ですが、このあとは乗り継ぎ時間がキツキツなので、食料調達のため駅舎の外へ出ることに。

が、改札を出てコンビニにでも行こうと思ったら、突然バケツをひっくり返したような大雨に見舞われました・・・

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ところどころ白い点々が見えると思いますが、これは雹や霰ではなく雨粒。

写真にはっきり粒として写るほどの大粒の雨が、これでもかと降り注いでいます。

 

駅の入口から目を凝らすと、駅前にテイクアウトをやっているお寿司屋さんを発見したので、お昼はお寿司にすることに。

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「さんま姿寿司」なるものが名物らしいので、これをお持ち帰りして駅に戻ります。

雨の降り方が半端じゃなく、カメラを構える余裕も無かったので、新宮駅の外観を撮ることはできませんでした (^_^;)

 

この大雨は、明らかに台風の影響によるものだったので、この先さらに荒れることも予想されました。

動いているうちに特急ワープすることも考えましたが、駅員さんによると運転規制は今のところ出ておらず、このあとも通常通り動かすとのことだったので、とりあえず予定通りの列車で先に進みます。

20本目 紀勢本線 2330M 紀伊田辺行き 新宮(11:25)⇒紀伊田辺(14:16)

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充当車両はJR西日本 吹田総合車両所 日根野支所新在家派出所の105系SF004編成です。

 

日根野支所新在家派出所の105系は、103系から改造され105系編入されたグループと、当初から105系として製造されたグループがありますが、紀勢本線で運用されているのは後者のほう。

105系は通勤形車両の103系がベースですが、運用形態は近郊形に近いためか、113系など近郊形車両と同じく3ドアなのが特徴です。

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ちなみに103系からの改造編入車は、103系時代と同じく4ドアのままです。

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103系改造編入車のSP003編成(2019年2月撮影)

同じ所属区の同じ形式で、ここまで形態が違うのも面白いですね。

 

このスカイブルー色105系3扉車は、基本的に紀勢本線 紀伊田辺~新宮という紀伊半島の先端部分でしか運用されていません。

そのため遠方民には結構「乗りづらい車両」で、おそらく今回が最初で最後の乗車となりそうなので、車内も色々と記録しておきます。

まずは車内の全景から。

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パッと見は103系と大差ないですが、ドア数が3つなので1区画当たりのロングシートの長さや窓の配置が異なっています。

 

103系の車内(和田岬線103系R1編成)

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運転台の真後ろには、ワンマン用の料金箱と運賃表示器が付いていますが、ずいぶんと出っ張った場所に運賃箱が付いていますね。

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通常であれば、運賃箱は運転台通路を塞ぐように付くものですが、105系は運転台と先頭ドアの間隔が広いため、このような形になっているのだと思います。

 

クハ104には、車いす対応のトイレが付いています。

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もともと105系にはトイレが無く、後付け改造されたものですが、車いす対応なのは紀勢本線用だけだそうな。

 

中間ドアには、津波避難用のハシゴが装備されており、お土地柄か実演モデルにはパンダが抜擢されています。

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右側のパンダが、どこか悩ましげな表情見えるのは気のせいでしょうか・・・。

ちなみに「ハシゴは山側のドアにしか付いていない」というのが、個人的にミソだと思いますね。

 

といった感じで、105系の話が長くなってしまったので、肝心の乗り鉄の話は次回に続きます。