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足掛け2日に渡った紀勢本線の乗り潰しも、いよいよ終着点へ。
最後を飾るのはこちらの列車です。
22本目 紀勢本線 247M 和歌山市行き 和歌山(16:11)⇒和歌山市(16:18)
充当車両は227系1000番台SR06編成です。
227系1000番台は、和歌山地区で運用される105系や117系の置き換え用として2019年3月にデビューした車両ですが、今回の旅は2019年8月に行ったので、まだまだ新車の匂い香る時期でありました。
さて、今回乗車するのは「和歌山市駅」という場所に向かう列車ですが、路線図的にいうと以下の赤丸の場所を走行します。
JR西日本 ホームページより
和歌山駅から西側にちょこっと飛び出た部分が今回乗り鉄する路線ですが、ここはれっきとした紀勢本線の一部かつ、和歌山市駅が紀勢本線の終点であります。
遠地の人間からすると、紀勢本線は和歌山駅が終点というイメージが強いですが、実は紀勢本線的には和歌山駅は「中間駅」の扱いなんですね。
ただ実態としては、和歌山駅で列車系統は完全に分離しており、和歌山駅以南の紀勢本線は「くろしお」を始め、阪和線との結びつきのほうが重視されています。
そのためか上記路線図を見ての通り、紀勢本線の愛称である「きのくに線」から和歌山~和歌山市駅は仲間外れにされているという冷遇っぷり (^_^;)
今回はそんな地味で冷遇気味な紀勢本線 最末端部を乗り通し、紀勢本線の完乗を目指します。
列車は定刻に和歌山駅を発車。
乗車率は意外と混んでおり、立ち客もちらほら見られる程度でした。
まずは和歌山駅構内を抜け、阪和線をアンダーパスして進路を西へとります。
ちょうど阪和線の線路を「くろしお」が通過していました。
ちなみに紀勢本線の和歌山駅以南は複線ですが、和歌山駅~和歌山市駅は単線となっており、ここでも「格差」が垣間見られますね。
和歌山駅~和歌山市駅には「紀和駅」という、唯一の途中駅があります。
実はこの紀和駅こそが「初代和歌山駅」だったものの、様々な経緯を経て「和歌山駅」という名誉ある名を剥奪されてしまった悲しい歴史を持つ駅なのです・・・。
この紀勢本線 和歌山駅~和歌山市駅自体が、歴史に翻弄された路線であり、それが現在の冷遇された扱いに繋がっていると言えるので、興味がある方は調べてみてくださいませ。
たった2区間しかないので、あっという間に終点の和歌山市駅に到着。
22本目 紀勢本線 247M 和歌山⇒和歌山市
乗車時間:7分
移動距離:3.3km
次回は終着の地、和歌山市駅をプラプラします。