川崎鶴見鉄道録

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気分はブルートレイン?「ファーストキャビンステーション和歌山駅」 JR東海 完乗の旅 3日目⑩

前の記事はこちら。 

 

3日目の旅を無事に終えて、本日のお宿へ向かいます。

今回泊まるお宿は、和歌山駅すぐ隣にあるこちらのビルに中にあります。

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その名も「ファーストキャビンステーション和歌山駅というカプセルホテルです。

 

「なんでわざわざホテルがメインの記事を?」とお思いかもしれませんが、取り上げた理由はこのホテルのコンセプトがちょっと面白いからであります。

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なんと夜行列車をイメージした内装になっているのです。

 

実はこのホテル、カプセルホテル大手「ファーストキャビン」とJR西日本合弁会社によって運営されており、さしずめJR西日本プロデュースのブルートレイン風カプセルホテル」と言ったところ。

和歌山駅すぐ隣と、乗り鉄には最高の立地だったこともあり、本日は見物も兼ねて宿泊することにしました。

 

 

さっそく内部をご紹介するのですが、その前に重要なお知らせがあります。

なんとこのホテル、コロナショックの影響か会社が解散したため4月で閉鎖されちゃいました・・・。

一応リブランド(改装?)後の運営継続を目指しているものの、そうなると夜行列車風の内装は見納めになるかもしれず、このまま葬り去られるのは惜しい気がしたので、あえて閉店した施設を取り上げます。

その点をご留意の上、読み進めてくださいませ。

 

フロントでチェックインを済ませ、客室に入ります。

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ここはカプセルホテルなので男女で区画が分かれており、入口はカードキーで施錠されています。

 

中はこんな感じ。

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普通サイズの部屋が41室、ちょっと広めの部屋が9室あり、お風呂も付いてます。

 

今回泊まったのは、ちょっと広めの「ファーストクラスキャビン」というお部屋。

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普通のシングルベッドが設置されており、ちょっとしたデスクや立てるスペースもあって、一般的なカプセルホテルの蜂の巣みたいなベッドとは全くの別物の、もはや「カプセル」とは呼べない快適な空間です。

これを夜行列車で置き換えるなら、「シングルデラックス」から洗面台を抜いたような形態でしょうかね。

 

室内はテレビのほか、コンセントやWifiも完備されています。

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さすがに冷蔵庫はありませんでした。

 

しかし普通のホテルと一番異なるのは、客室にドアが無いということです。

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ブルートレイン風の洒落たアコーディオンカーテンが付いていますが、カギをかけることはできず、カーテン上部には隙間があるため防音・遮光性は無いも同然です。

これは法律上、カプセルホテル(簡易宿泊所)はカギ付きの完全個室にはできないため、このような造りになっています。

 

部屋自体にはカギが掛からないので、ベッド下にカギ付きロッカーがあります。

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ただ容積はかなり小さく、リュックやカバンを一つ入れたらパンパンです。

 

そのため、廊下に共用のスーツケース置場がありました。

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チェーンロックはフロントで貸してくれるみたいですが、スーツケースのようにカバン自体にカギが掛からないと、中身が盗まれ放題となります。

私はリュック一つで旅をしていたので、このスペースのお世話にはなりませんでしたが、大荷物で旅をする場合はご注意くださいませ。

 

ついでに普通サイズの「ビジネスキャビン」という部屋もご紹介。

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こちらはベッドがあるのみですが、普通のカプセルホテルと違い上下2段式にはなっておらず天井が高いので、寝るだけなら申し分ないです。

夜行列車で置き換えれば「平屋のシングル」みたいなもんでしょうか。

 

そしてこのカプセルホテルには「お風呂」があります。

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浴室は人がいたので撮ってませんが、ビジネスホテルの大浴場とほぼ同じ。

カプセルホテルは、サウナやシャワーしかない施設も多いので、これは長旅においてはプラス要素だと思います。

 

さらにコインランドリーと、ズボンプレッサーもあります。

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このへんもビジホと変わらないですね。

 

ロビーには電子レンジやポット、さらにフリースペースもあります。

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とまあ、こんな感じのお宿でございました。

今回泊まった部屋は4,000円と、カプセルホテルにしては割高でしたが、居住性は比較にならないほど良かったのでオススメでございます。

 

ちなみにこのファーストキャビン、ご存知の方もいるかもしれませんがコロナショックにより運営本部が自己破産してしまいました・・・。

ですが大半の施設はフランチャイズ運営なので、直営店以外は営業を継続しているようです。

和歌山店はJR西日本が運営していたため、ブルートレイン風な内装となってましたが、もともとファーストキャビンはその名の通り「航空機のファーストクラスやビジネスクラスをイメージした客室」が売りのホテルなので、機会が有ったら普通のホテルも利用してみたいですね。

 

 

荷物をホテルに置いた後は、晩御飯を食べるために夜の街へ。

昨日、一昨日はロクな晩飯を食べていなかったので、今晩は居酒屋で一杯引っ掛けることにします。

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まずは蒸し暑い日を過ごし火照った体に、レモンサワーを注入しクールダウン。

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ツマミには、名産の水なすの漬物をチョイス。

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これはなかなか美味でした。

 

続いてはアスパラベーコン

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こちらは普通に美味かったです。

 

アサリバターを追加。

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こちらもまあまあでした。

 

さらにハラミ塩焼きで追い込みをかけます。

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これはちと微妙でした・・・。

 

紀州産の梅酒ロックで、お口をリセットし

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お茶漬けでフィニッシュ。

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モロ永〇園のお茶漬けだったのは、思わず苦笑いでした (^_^;)

 

といった感じで旅の3日目が終了です。

最後に3日目の足取りのまとめを。

松阪

 ↓(紀勢本線

新宮

 ↓(紀勢本線

周参見

 ↓(紀勢本線

和歌山

 ↓(紀勢本線

和歌山市

 ↓(紀勢本線

和歌山

 ↓(和歌山電鐵 貴志川線

伊太祈曽

 ↓(和歌山電鐵 貴志川線

貴志

 ↓(和歌山電鐵 貴志川線

伊太祈曽

 ↓(和歌山電鐵 貴志川線

和歌山

移動距離:381.5km

移動時間:12時間20分

乗車時間:9時間10分

3日目の本来の予定では紀勢本線の完全踏破が目標でしたが、周参見から和歌山まで特急ワープしたことにより余裕が出来たので、予定外だった和歌山電鐵も完乗達成。

今日の大半を紀勢本線乗り鉄に費やしたので、やはり18きっぷ紀勢本線を乗り通すのは結構大変であることを実感しました。

 

次回からは、4日目のお話に入ります。