みなさま、ご無沙汰しております。
割とコンスタントに更新している当ブログでございますが、ここ半月ほどは予告もなしにパッタリと更新が途絶えておりました。
そんな状況を心配してくださってか、リアルに交友のあるお仲間さんから「ついにコロナに罹ったか?」なんてLINEも飛んできましたが、残念ながら(?)ピンピンしておりますよ。
というのも、実はここ3週間ほど連続で撮り鉄遠征に繰り出しており、その作戦を練っていたのと、遠征を遂行するためお仕事を頑張っていた関係で、ブログを更新する時間が全く取れず放置していただけです。
しかしその甲斐あって、おそらく年内は更新ネタに事欠かないほどの収穫を得られたので、機を見て順次更新していきたいと思います。
ですが相変わらずの遅筆癖のおかげで、現時点で未掲載の撮り鉄遠征記録は4シリーズも溜まっております・・・。
木枯らしも吹き終わり冬支度を整えたころに、真夏の空の下の写真を掲載するという滑稽な連載が目に見えておりますが、気長にお付き合いくださいませ (^_^;)
そんなわけで、さっそく連載を開始・・・と思ったのですが、実は撮り鉄だけではなく鉄道模型ネタも更新が溜まりまくっている状況であります。
シリーズ連載が始まるとダラダラ長引くので、その前に鉄道模型ネタをある程度消化しておきたいことから、今回は鉄道模型レビューをお届けいたします。
前置きが長くなりましたが、今回取り上げる製品はこちらです。
TOMIX 品番98375 733 100系近郊電車 基本セット
TOMIX 品番98376 733 100系近郊電車 増結セット
先日TOMIXから発売された、JR北海道の733系の基本番台です。
実車の写真がこちら。
733系は学園都市線(札沼線)桑園~北海道医療大学間電化開業による一般用電車の運用数増加に対応するため、731系をベースに開発された車両です。
733系には札幌都市圏の普通列車用の基本番台、快速「エアポート」用の3000番台、函館都市圏の1000番台がありますが、今回製品化されたのは基本番台のうち、2013年以降に製造され方向幕がフルカラーLEDされたB-113編成以降がモデルとなっています。
ちなみに733系のNゲージに関しては、TOMIXから1000番台および3000番台が発売済みです。
私は3000番台を所有しているので、そちらとの比較を交えつつレビューします。
まずはパッケージを開封。
右側のブックケースが基本セット、左の発泡スチロール梱包が増結セットです。
基本セットのブックケースは8両収容できるので、増結セットも一緒に収容することができます。
ケースから取り出して並べてみます。
基本的には3000番台と同じ造りで、ドアステップは省略されています。
写真だと金属のギラつきが大げさに見えますが、肉眼だと適正な色味だと思います。
ライトを点灯。
こちらも3000番台と同じくヘッドライトは全て白色LEDですが、実車はHIDとシールドビームの混成なので、あとで色差し加工をしたいと思います。
あとは相変わらず連結器カバーが無いので、ここも手を入れたい点です。
そして個人的に一番気になるのが貫通扉上にある種別表示で、本製品は「普通」で種別表示が固定されているのですが「黒地に白文字」の配色となっています。
ところが実車のフルカラーLED表示は「グレー地に黒縁取り白文字」なのです。
733系B-113編成の普通表示(2019年1月)
ちなみに「黒地に白文字」は、721系や731系など幕車の配色です。
721系F-5編成の普通表示(2013年7月)
このスケールで「グレー地に黒縁取り白文字」が再現できるのか?というのもありますが、あからさまに違和感がありますからねぇ・・・。
簡単には修正できなさそうなので、ちょっと残念でございます。
続いて各車両のサイドビュー。
クハ733-100(基本セット)
モハ733-100(基本セット・M車)
クハ733-200(基本セット)
クハ733-100(増結セット)
モハ733-100(増結セット・T車)
クハ733-200(増結セット)
モハ733は基本セットがM車、増結セットがT車なので、車内の造りが違います。
クハに関しては、基本も増結も同じようですね。
お次は台車。
T台車(クハ733-100)
M台車(モハ733 基本)
M台車(モハ733 増結)
ベースが最近の製品だけあり、かなりいい出来ですね。
ちなみにM車のモーターは、最新のM-13モーターに改良されています。
733系基本番台は、2編成を連結して6両編成としても運用されます。
クハ733の先頭側はTNカプラーが標準装備されており、実車同様に連結することが可能となっています。
この連結間隔は、さすがTNカプラーといったところでしょうね。
付属の幌パーツをつければ、もっと実感的になりそうです。
そしてこの733系基本番台、ここまで見ると先行の3000番台と全く同じに見えるのですが、実は実車の構造が微妙に異なっているため車体が新規設計となっています。
まずはクハ733基本番台と3000番台の比較。
赤丸の方向幕と、青丸のルーバーの位置が反転しているのがわかりますね。
実は基本番台は方向幕が編成中央寄りに設置、3000番台は方向幕が車体に向かって左側に設置されている関係で、両先頭車とも先頭を左に向けた面で微妙に形態が違います。
さらに屋根上も形態差があります。
クーラーの形状・取り付け位置と、左右の渡り板の造りが異なっています。
クーラーの違いは知っていたのですが、渡り板は知らなかったので、いいお勉強になりました。
続いてはモハ733の比較。
こちらも赤丸の方向幕と青丸のルーバーの位置が反転しており、基本番台は方向幕が室蘭・旭川寄りに設置、3000番台は方向幕が車体に向かって左側に設置されている関係で、パンタグラフを左に向けた面で微妙に形態が違います。
さらに基本番台は車端部に雪切室用のルーバーがありますが、3000番台は主電動機が全閉式に変更され雪切室が不要になったのでルーバーがありません。
屋根上も比較。
先頭車と同様に、クーラーの形状・取り付け位置と、渡り板の造りが違います。
最後に付属品。
・スノープロウ
・幌枠
・信号炎管
・列車無線アンテナ
が基本・増結とも共通で付属しています。
さらに基本セットのみ、インレタシートが付属しています。
本製品は基本・付属とも車番が印刷されていないので、自分でインレタを貼り付ける必要があります。
すなわち、基本セットを買わないと増結車両に車番を貼り付けられないということになりますが、まあ増結セットだけ買う人はほぼいないと思われるので、実用上は問題ないでしょう。
車番はB-114、117、118、121編成が収録されています。
ちなみにインレタでも、3000番台から小改良がされています。
3000番台のインレタは「座布団式」と呼ばれているらしい、数字とともに車体色も一体化したインレタだったのですが、基本番台は数字だけの仕様に変わりました。
正直、座布団式は見栄えがダサかったので、この改良は歓迎でございます。
といった感じで、733系基本番台のレビューをお届けしました。
先行した3000番台を踏襲しつつ形態差をきっちり抑えており、良い意味で想定内の製品だったかなと思います。
ただ不満点も踏襲しているので・・・、時間を見つけて手を入れたいですね。