今回も鉄道模型購入レビューをお届けします。
発売から日が経っておりますが、色々な意味で話題になったこちらの製品です。
TOMIX 品番8737 JR貨車 コキ104形(新塗装・ヤマト運輸コンテナ付)
TOMIXから発売された、ヤマト運輸の「宅急便」仕様のコンテナ付きコキ104です。
実車の写真がこちら。
こちらのコンテナは、「クロネコヤマト」でお馴染みの宅配便大手ヤマト運輸が運用する鉄道輸送用UV51Aコンテナのうち、最もポピュラーな「宅急便」と描かれた仕様のコンテナです。
今回の製品ではコキ104形とセットになっていますが、コキ107形などコキ100系コンテナ車全般に積載されて、全国各地のコンテナ列車で運用されています。
ヤマト運輸のコンテナに関しては、近年増備された仕様となる「ネコロジー」バージョンのものが、同じくTOMIXから製品化済みです。
しかしながら、運用されている数では圧倒的に「宅急便」仕様のものが多いため、バリ展されることを期待していた方も多かったことでしょう。
私を含め貨物好きな人にとっては、まさに待ちわびた製品と言えるのではないでしょうか。
さっそく開封してみます。
写真だと緑が明るく見えるものの、肉眼で見るともう少し濃い緑をしていますが、実物と比べるとそれでも緑が薄いかなという印象です。
コンテナのナンバーは「UV51A-35114」「UV51A-35137」に設定されています。
コンテナを取り外して拡大。
単焦点マクロレンズで思いっきり拡大しているので、印刷の粒子?が荒いように見えますが、肉眼で見ればさほど気にならないです。
またフォークポケットや扉のハンドル部分の塗装が省略されているので、この辺に手を入れるとリアルさが増しそうですね。
さらにググっと拡大するのですが、ここで大きなエラーがあるのです・・・。
UV51Aはコンテナの高さ寸法上「コキ50000形」には積載できないという制限があるため、コンテナ上部にその警告表示があります。
しかし製品をよく見ると「コキ500000形積載禁止」と0が1個多く誤植されてしまっているのです。
このエラーは発売直後から話題となり、TOMIXからリコール(無償交換)対応を行うと発表されています。
https://www.tomytec.co.jp/tomix/info/202008127540.html
現物を着払いでTOMIXに送付すると、修正品を返送してくれるそうです。
しかしこの誤植、コキ50000形なんて最近まで稼働していた車両ですし、実物を知っている人が一人でも携わっていれば、指摘できたレベルと思うのですがねぇ・・・。
所謂「鉄道オタク」が開発に携わる必要は全くありませんが、「有識者」がしっかり監修・照査していれば防げたのでは?という事象です。
製品化発表時より、大いに期待されていた製品だったので、ちょっと残念なエラーでありましたね。
とかいいつつ私は、実はこのエラーが発表されてから購入を決めました(笑)
もともと購入意欲はあったんですが、金欠気味なのといずれ再生産がかかるだろうし、わざわざ今買わなくてもいいや・・・と購入を見送ったのですが、このエラー品はいずれ回収されてしまうので、記念に(?)1個だけ買うことにしたのです。
なので私は、リコール対応には出さずにエラー状態のまま遊ぼうと思っております。
続いてはコキ104形のほうを見てみます。
こちらはJRFマークが省略された、近年の形態がモデルとなっております。
そして車番は「コキ104-1080」に設定されているのですが、実は子番号の1080はネコロジー仕様に付属したコキ106と同じナンバーに設定されています。
語呂でヤマトは「8010」となりますが、コキ104、106とも実車に8000番台の個体は存在しないので、逆転して「1080」に設定したという説が囁かれております。
この説が本当かどうかは知る由もありませんが、わざわざコキ106と同じ1080に設定したということは、1080という数字になんらかの意図があるのは間違いないでしょう。
といった感じで、宅急便仕様のヤマト運輸コンテナ付きコキ104をレビューしました。
エラーが改善されればいい出来だと思うのですが、コンテナ単品の設定が無いのでコキ104が漏れなく付いてくるのは、ちょっと鬱陶しいですね (^_^;)
東海道・山陽や東北・北海道系統など、幹線を走る高速コンテナ列車の再現に一役買ってくれる存在なので、私の財政が豊かになったタイミングでもう少し増備したいなと思います。
「ネコロジー」仕様の購入レビューはこちら。