本日はちょいとお出かけしていたのですが、帰りがけに川崎駅でこんなポスターを見つけました。
どうやら9月27日から京浜東北線の乗車位置が変わるらしいです。
北行・南行とも約35m東京寄りに移動するとのことなので、ちょいと観察してみることにしました。
まずは移動先となる東京寄りに行ってみると・・・
すでにホームの延伸工事自体は完了しており、発車標も稼働していました。
ちなみに今の停車位置はこんな感じ。
35mということは、E233系換算だと1.75両分くらい東京寄りにずれるということになるので、毎日の通勤で特定の号車を狙っている方は、9月27日以降はいつもの場所に並ぶと全く違う号車に乗り込むことになるのでご注意を。
それと女性専用車の停車位置も変わるので、2~3日は混乱が生じそうな気がします。
続いては電車が止まらなくなる横浜寄りへ。
横浜寄りには乗り換え専用階段があり、乗車位置変更後はこの階段が京浜東北線ホームの終端となります。
乗り換え階段の裏はこんな感じ。
この付近は1・2号車が停車する場所となっています。
つまり今回の乗車位置変更は、階段より奥にあるこの場所を使用停止するというのが狙いと言えます。
じゃあなんでそんなことを?という疑問が出るわけですが、最初のポスターにも書かれている通り、現在川崎駅の京浜東北線ホームではホームドア設置工事の真っ最中であります。
上の写真のように、点状ブロック外側にホームドア本体を取り付ける部分に穴をあけて、ホームドア据え付けのための工事を行っています。
では上記の乗り換え階段の場所がどんな状況かというと・・・
階段より先は、ホーム筐体に手を付けられていないのがわかりますね。
というのも写真を見てわかる通り、ホーム幅が激狭過ぎてホームドアをつけるスペースが無いのです。
しかも現状の時点で、ホームドア設置どころか点状ブロックを柱が塞いじゃっているありさまです。
ちなみに電車が止まるとこんな感じ。
ホームドアは点状ブロックのスレスレまで設置されるので、ホームドアなんて置いたら人の通れるスペースは1mも無くなっちゃいますね。
そのため、ホームドア設置後にこの場所が使えなくなる代わりとして、その分だけ東京寄りにホームを延ばしてホーム長を確保するというのが、今回の乗車位置変更の目的というわけです。
ここまで聞くと、別に誰も困んないじゃんって話になりますね。
まあ実際、普通に利用する分には誰も困りません。
ですが実はこの川崎駅 京浜東北線ホームの横浜寄りというのは、東海道線上り列車の駅撮り撮影地として知られているのですよ。
こんな感じで、緩いインカーブな構図で15両をすっきりと撮れるのですが、今回の乗車位置変更により京浜東北線ホーム横浜寄りは閉鎖されるため、この構図での撮影は不可能になると思われます。
ちなみに現在は、東海道線ホーム拡張工事により東海道線ホームからも上り列車が撮影できますが、幾度もお世話になったこの構図が過去帳入りしてしまうのは、ちょっと寂しいですねぇ・・・。
そんな思いを書き留めておきたかったのが、今回取り上げた理由でありました。