川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

京急ファミリー鉄道フェスタ2020 京急川崎駅デト11・12展示に行ってきた

本日京急では、毎年恒例の京急ファミリー鉄道フェスタ」が開催されました。

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京急ホームページより

が、上に「リモート開催」「今年は久里浜工場では開催しません」とある通り、なんとオンラインでの開催という前代未聞の形式となりました。

 

この「京急ファミリー鉄道フェスタ」ですが、本来は5月末に久里浜工場の公開イベントとして親しまれております。

今年は他社のイベントと同様に、大勢が密集する車両公開イベントという形は断念し、オンラインでの開催とはなりましたが、他社が同時期のイベントを早々に「中止」発表したのに対し、京急は「延期」という形で最後まで開催を模索し続けたことは特筆すべきこと。

さすがは京急さんでございますね。

 

そんなわけで開催方法が大きく変わった本年のイベントですが、それに伴い例年には無い催しが企画されまして、なんと京急川崎駅大師線ホームで事業用車両のデト11・12形が展示されることになりました。

普段はデト11・12形が大師線に入線することは無いため、京急オタクには大いに注目されることになったこの展示企画に、私も買い物ついでに顔を出してきました。

 

というわけで、京急川崎駅大師線ホームにやってきました。

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地平の大師線用1・2番線ホームが今回の会場でした。

事前申し込みも不要だったことから、鉄オタや家族連れなど本イベント目的でやってきた人だけでなく、たまたま京急川崎駅にいた人たちも混じって、多くの人でにぎわっておりました。

 

こちらが今日の主役のデト11・12形です。

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こちらのデト11・12形は、旧1000形の廃車部品を流用して製造された車両です。

 

各車先頭側の3分の1ほどが部屋状になっていて、残りの3分の2ほどはトラックの荷台のようになっています。

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部屋の中は、旧1000形を思わせるような内装になっています。

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ドアや椅子も、旧1000形の流用品だそうな。

 

妻面には、作業用のライトと通風孔が備えられています。

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連結面には、楕円銘板が取り付けられています。

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機器流用元のデハ1095・1096が昭和33年製、車体の製造が昭和63年で、それに対して平成22年に更新工事が行われているので、このような銘板となっています。

デハ11・12形が辿ってきた生き様がわかりますね。

 

なんでもデハ11・12形が大師線に入線したのは今回が初めてだそうです。

もしかしたら2度と大師線に入線することは無いかもしれないので、入線した証として大師線駅名標と絡めて。

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さらに「京急発祥の路線」の0キロポストとも1枚。

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デト11・12形は定期的に日中の本線を走行するので、私も何度か撮影したことのある車両ですが、ここまで間近で見物したのは今回が初めてでした。

そういった意味でも、今回こうやって見物する機会が地元の京急川崎で開かれたことは、とても嬉しかったですね。

 

今回のイベントではグッズ販売も一緒に行われ、本イベントが初発売となる商品もありました。

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そんなグッズ類の目玉商品がこちら。

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なんとデト11・12形のプラレールが新発売となったそうで、それを記念しての展示イベントでもあったようです。

こんな事業用車両をプラレールにして、お子様相手に売れるのか?と思っていましたが、意外にも結構な人気で驚きました。

 

さすがにプラレールは要らなかったのですが、ちょっと面白そうな品があったので購入してみました。

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「車内補充券風メモ帳」なる、これまた京急らしいオタク向け商品です。

あとオマケで缶バッチを貰いました。

 

中身はこんな感じ。

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路線図式の補充券風の柄が印字されているのですが、なんと客に切符として渡す甲片と会社側の控えとなる乙片が交互に綴じられているという凝りよう。

さらに路線図を見ると、現在は「京急○○」の駅が「京浜○○」、能見台が谷津坂、YRP野比野比だったり、空港線が旧羽田空港駅止まりだったり、逗子線の終端が新逗子に統合されていなかったりと、昭和期の補充券を再現しているようですね。

 

メモ帳との機能としては、甲片の裏側にメモが出来るようになっています。

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そしてこのメモ帳のすごいところは、リアルすぎて乙片がペラ紙のためメモが出来ず、綴じられている紙の半分は単なる飾りでしかないということ・・・。

さすがマニア向けの商品、京急クオリティが如何なく炸裂しております (^_^;)

 

さらにはガチャガチャコーナーも設置。

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種別札クリップなるものがあったので、1個引いてみました。

 

エアポート急行エアポート快特が欲しかったのですが・・・

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おおっ、見事にエアポート急行を引き当てることが出来ました。

 

ちなみに本物の現場では、こんな感じで使われています。

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この種別と両数のクリップ、ずっと本物が欲しいなぁと思っているのですが、京急はスタフ関連はほぼ放出しないため、グッズで我慢?することにしました。

 

そんな感じでたっぷり楽しみ会場を後にすると、ちょうど「けいきゅん号」が停まっていました。

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昨年に引き続き、今年も運行されることになった「けいきゅん号」ですが、ここんところ天気が悪くて未だ撮影できておりません。

なんでも今秋の関東地方は、記録的な日照時間の少なさらしいですが、早いところ秋晴れになってほしいですねぇ・・・。

 

というわけで、今年の「京急ファミリー鉄道フェスタ」のレポートをお届けしました。

企画としては面白かったのですが、やはり私としては部品販売が一番のメインであったので、やはり今年の内容に物足りなさを感じたのは否めませんね。

来年こそは、久里浜工場で開催されることを祈りたいと思います。