川崎鶴見鉄道録

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土讃線で撤退間近の2000系を撮る その1 2020年 夏の四国遠征②

前の記事はこちら。 

念願だった山越にてお腹いっぱいになった後は、腹ごなしに撮り鉄を行います。

 

今回の遠征の最大のターゲットは、前回記事でも言及したとおり「ことでんレトロ」ですが、それと同じくらい2700系へ置き換えが進む土讃線の2000系の撮影もまた、大きな目的でありました。

本格的に土讃線へ展開するのは翌日ですが、このあとの行程的に海沿いに移動したので、そのついでにサクッと2000系充当の「南風」を撮影することに。

 

というわけでやってきたのは、予讃線との分岐駅である多度津駅を出発してすぐのカーブです。

さっそくお目当ての列車が登場。

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35D「南風5号」

「南風」自体は何回か撮影したことがありましたが、いずれも多度津~宇多津の予讃線内であったので、メインである土讃線内では初撮影でした。

なにげに非貫通型が先頭状態で撮影したのも、これが初めてかもしれません。

 

いつのまにやら2700系の増備も随分進んだようで、「南風」「しまんと」といった土讃線特急の半数近くは、すでに2700系に置き換わっている模様。

一足先に、高徳線の「うずしお」からはN2000系が完全撤退しましたが、土讃線特急も来年春の改正あたりで2000系は姿を消してしまいそうですね。

 

この時間帯の2000系充当列車は35Dだけですが、ちょっと居残って他の列車もついでに記録しておきます。

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38D「南風8号」

こちらは2000系の後継車両である、2700系充当の「南風」です。

実物の2700系を見たのはこれが初めてでしたが、個人的には結構好きなカラーリングと感じ、一目で好きになりました。

 

この2700系ですが、中間車という概念の車両は存在せず全てが先頭車という、特急用気動車にしてはちょっと変わった構造をしており、まるで普通用の気動車のような運用がなされています。

繁忙期に増結されると「先頭車だらけの長大編成」なんてのも見られるのかもしれませんね。

 

ちなみに、JR四国と同じく基幹路線の特急を気動車が担うJR北海道の場合、現在の主力車両たるキハ261系1000番台では2700系とは真逆に、先頭車は本当に両端だけ用意して増結は中間車のキハ260-1300を繋ぐ運用を取っています。

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上のように10両編成を組んでも編成中間に先頭車が一両も存在せず、まるで国鉄時代の気動車特急を思わせるような編成美が、キハ261系1000番台の特徴です。

四国に比べ、北海道のほうが基本両数が多いことも影響していると思いますが、ここまで思想が両極端に分かれるのも面白いですね。

 

最後に普通列車をとって撤収です。

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5229M

こちらの7200系は121系から改造された形式ですが、すでに全編成が7200系化しており、種車の121系は廃形式になったみたいですね。

7200系化して足回りもIGBT-VVVFにリニューアルされましたが、なかなかいい音を奏でる車両のようなので、どちらかというと「撮りたい」より「録りたい」車両でございますな。

 

これにてここでの撮り鉄は終了。

土讃線は決して本数が多い路線では無いですが、ダイヤの巡りが良く10分足らずで3本も撮れたので、かなり効率の良い撮影でございました。

 

腹ごなしも終わったので、このあとは2軒目のうどん屋へ向かいます。