晴天に恵まれた本日の川崎界隈。
本日は早朝より、JR貨物が開発中の新型コンテナ貨車「コキ73形」の試験列車を撮影してきました。
今回の試験列車は、ほぼ日の出の時刻に川崎界隈を通過するダイヤとなっているので、少しでも露出を稼ぐためホーム照明があたる小田栄駅で駅撮りすることに。
まずは練習電から。
8762レ EH200-9
こちらの列車は、メタノールを積んだコキ200とOTタキが混結されるのが特徴です。
早朝通過ゆえ、あまり撮影機会の無い列車なので貴重な記録となりました。
そして今回のメイン列車が登場。
列番不明 EF210-135+コキ104+コキ107-902+コキ73-2+EF210-110
この列車は、試験用のコキ3両をEF210がサンドイッチ(プッシュプル)するという、かなり独特な編成となっています。
機関車次位には、死重入りの30形コンテナをフル積載したコキ104が連結。
その後ろには、検測用のZX45Aが2つ積載されていました。
ZX45Aは2個製造され、それぞれ単品では見たことがありましたが、2つ同時に稼働状態で積載されているのは初めて見ました。
そしてその後ろが、試験中の新型コンテナ貨車「コキ73-2」です。
このコキ73は、一般的に用いられる鉄道コンテナより背が高い海上コンテナ輸送用に開発中の新型貨車です。
現在JR貨物では一部列車で海上コンテナの輸送を行っており、当ブログでも度々登場する4072レ~4073レが代表的な列車として知られています。
上の写真を見ると、小豆色や福山通運の鉄道コンテナより、茶色やピンクの海上コンテナの天井が飛び出しているのが分かると思います。
JR貨物が運用する鉄道コンテナは、国内のどの路線でも走行できるように寸法設計されていますが、海上コンテナは別の国際規格に基づいて作られているため、鉄道コンテナよりちょっと背が高いのです。
この背の高さが致命的で、開通が古い路線のトンネルや跨線橋などに支障してしまうため、現在主力のコキ100系に海上コンテナを積んで走行可能なのは東京貨物ターミナル~盛岡貨物ターミナルに限られています。
そんな海上コンテナを他線区でも輸送可能とするための貨車として開発が進められているのが、コキ73形なのであります。
コキ73形の外形は、背の高いコンテナを積めるよう床高が低くなっているのが最大の特徴です。
コンテナを積む箇所の台枠が薄くなっており、車番や札差は側面に張り付けられた板に付けられています。
さらに台車も、小径車輪を用いて高さを抑えた新規開発のものを履いており、検測のためか車輪部分にライトが照られていました。
試験列車は川崎貨物駅方面へ走り去って行きました。
営業運転を想定してか、普通のコンテナ列車と同等のスピードで走行しているので、露出が少ない早朝には優しくない列車ですね (^_^;)
このコキ73形は数年前に73-1が登場したのですが、どうも試験結果が芳しくなく廃車にされたようで、その改良版として登場したのが現在試験中の73-2。
73-2についても昨年冬に試験走行を行っており、それから1年経ってようやく海上コンテナを積んだ状態での試験に漕ぎつけたようです。
このまま実用化されれば日本各地の路線で海上コンテナ輸送が可能となり、特に東海道・山陽本線などの幹線の列車では、編成の内容がガラッと変わることも予想されるので、どう推移するのか見守っていきたいですね。
これにてコキ73形の試験列車の撮影は終了。
夕方から横浜市内で用事があったのでこれで終わろうと思ったのですが、貨物ちゃんねるを見ると1092レにみんな大好きニーナさまが充当されていたので、行きがけの駄賃として撮影することに。
夕陽が期待できそうなので、大船の笠間大橋まで足を延ばしました。
1092レ EF66 27
残念ながら厚い雲が湧いてきたためドボンな結果に・・・。
昨日の渡田踏切での「クリーンかわさき号」が最高過ぎたので、天気運を使い果たしちゃいましたかね (^_^;)
といった感じで本日の活動はこれにて終了。
コキ73形の試験はまだ続くみたいなので、ヤル気が湧いたらまたチャレンジしたいと思います。