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八戸臨海鉄道の貨物列車2往復目を撮影したあとは、3往復目までの時間を利用して鉄道ではない趣味活動を行います。
小雨が降るなか隣の三沢市まで車を走らせ、やってきたのはこちら。
八戸都市圏の空の玄関口である三沢空港です。
もうお分かりだと思いますが、撮り鉄の合間に飛行機撮影を行います。
で、なにを狙うかと申しますと、今回は北海道エアシステム(HAC)のサーブ340Bというプロペラ機でございます。
このHACサーブ340Bは2021年秋で全機退役予定となっており、以前札幌市の丘珠空港にて撮影したことがありました。
HACは北海道内にて運航するローカル航空会社ですが、唯一の北海道外路線として丘珠空港~三沢空港の間に1日1往復運航しております。
そんなわけで、退役間近のサーブ340Bのカットを1枚でも増やすべく、今回三沢空港へと赴いたというわけでございます。
さっそく展望デッキへ・・・と思ったら、思わぬ障害?が。
三沢空港の展望デッキは有料なんですね (^_^;)
まあ100円なので別にいいんですが。
そんな有料空間である展望デッキはどんな空間なのか、期待に胸を躍らせると
いたって普通の展望デッキというか、雨宿りできる屋根なども一切無くてむしろショボい・・・。
そんな三沢空港なのですが、実は駐機場に珍しい仕掛けがあるのです。
駐機場と滑走路の間に鉄製のゲートが備え付けられているのです。
三沢空港は航空自衛隊・アメリカ空軍との軍民共用空港であり、民間用スペースは駐機場のみでそれ以外の敷地は全て軍用地扱いとなっており、警備上の理由から飛行機の離着陸時以外はフェンスで閉鎖されます。
ちなみに三沢空港と同じく、自衛隊・アメリカ軍との軍民共用空港である岩国空港にも同様の設備が備わっているそうな。
飛行機の着陸時間が迫るとアラームが鳴りだし、フェンスが動き始めます。
このフェンスは電動式となっており、100mくらいはありそうな巨大なフェンスがゆっくりとスライドする姿は、なかなか面白かったです。
フェンスが開いて間もなく、お目当てのサーブ340Bが姿を現しました。
この日三沢便に充当されていたのは、2号機であるJA02HCでした。
といっても年始に丘珠空港で撮影したため、さほど久しぶり感は無かったですが。
そのままスポットイン。
三沢空港にはボーディングブリッジを備えたゲートもありますが、サーブは小さすぎて対応できないため沖止めとなります。
お客を降ろしたあとは給油作業。
そしてほどなくして、折り返しの丘珠便の乗客を乗せ始めました。
この日の乗客は10名ほどでした。
搭乗が終わるとエンジンを始動し、くるっとターンして丘珠空港へ出発。
小型機は自分でターンするので、簡単に全周を撮れるのが便利ですね(笑)
先ほどのゲートを通過し、滑走路へと向かいます。
到着から出発まではわずか30分ほど。
小型機材、小型空港ならではの早業ですかね。
最後は離陸姿を・・・と思ったんですが、この日は西側から離陸の模様。
軍事基地ということもあって、旅客ターミナルから滑走路は植栽で目隠しされているうえ、小雨で視界不良が重なるという厳しい条件・・・。
音を頼りに待ち構えると、植栽の影から小さな機体が姿を現しました。
思った以上にちっちゃい・・・。
三沢基地は軍用飛行場のためサーブ340Bには似つかわしくない3000mの滑走路を持っており、おそらく離陸地点からターミナルビルまでは2000mくらい離れているので、APS-Cの400mでもこの小ささになってしまうのです。
それでも頭上に差し掛かったところをなんとか補足。
小雨が降りしきるなか、元気に札幌丘珠空港へと飛び立っていきました。
これにて今回の飛行機撮影は終了。
前述した通りHACサーブ340Bは今秋に全機退役予定なので、今度は乗りに行きたいと思います。
このあとは八戸市へ戻って、再び八戸臨海鉄道の貨物列車撮影へ。
そして本連載も、次回が最終回でございます。