川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

秩父鉄道 五輪カラーのデキ5重連を撮る!!

本日は有給休暇を取得し、友人と埼玉県へお出かけしてきました。

お目当ては秩父鉄道で運転されたデキ5重連の特別列車でございます。

現在、東京オリンピック聖火リレーが全国各地を巡っておりますが、本日は埼玉県の秩父地方を回る行程となっていたものの、なんとリレーの1区間として秩父鉄道の列車に乗せて聖火を運ぶという斬新なコースを採用。

そして火を運ぶ特別列車は、五輪のシンボルマークに見立てた5台の機関車が5重連を組んで客車を牽くという、まさにお祭りムードにふさわしい列車が仕立てられることになりました。

 

もともとこの5重連、昨年の時点で運転が計画されていたものの、コロナの影響で聖火リレーそのものが延期になり処遇が気になっていたのですが、当初の計画通り運転することが決定。

私も昨年の段階で参戦を決めていたので、計画が発表された時点で有給休暇を申請し、1年越しの秩父遠征を行うことにしたので、その模様を綴っていきます。

 


 

今回は友人と行動するので、最初は友人に車を出してもらって回ろうかと思ったのですが、交通規制やら駐車違反取り締まり強化やらを考えると面倒なうえ、スジ的に徒歩鉄でも余裕っぽいので今回は電車移動で挑むことに。

まずは秩父鉄道の乗り換え駅である熊谷駅に向かうのですが、今回は前々から気になっていた切符を使ってみました。

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その名も「ひみつの平日パス」というフリー切符です。

 

この切符は、土休日に首都圏近郊がフリー利用可能となる「休日おでかけパス」の平日版として、期間限定で発売されている商品です。

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券面を見ていただければわかる通り、値段も有効区間も「休日おでかけパス」と全く同じです。

「平日に旅行をすることで密を避ける=非密(ひみつ)」という洒落がかかっているそうでございます。

 

この切符が洒落ているのは名前だけでなく、券面も遊びが入っています。

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利用案内にアマビエのアスキーアートが入っていたり、「消毒駅発祥の地」である御茶ノ水駅が地図上でも消毒駅になっていたりと面白そうなので、この券面を記念に貰っておきたかったのです。

また今回の利用区間である鶴見駅~熊谷駅の単純往復でも元が取れるので、実用面でもなかなか使い勝手の良い切符であります。

 

そんなひみつの平日パスを使って熊谷駅まで行って、秩父鉄道に乗り換え。

ホームに降りると、急行用車両が側線に停まっていました。

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七夕仕様のヘッドマークを付けていました。

 

熊谷駅からは、影森行きの普電に乗り込んで西へと移動。

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途中の寄居駅東武東上線を使ってきた友人と合流し、車内で作戦会議。

朝はドン曇りだったものの、少しずつ青空が増えてきて天候が回復基調にあることから、晴れカットにかける価値ありと判断し上長瀞親鼻の荒川橋梁で撮ることに決めて、親鼻駅で下車します。

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ここ親鼻駅は、秩父駅から列車で運ばれてきた聖火の「下車駅」であるため、駅前には警察官やオリンピック関係者などで溢れていました。

 

駅から歩いて、定番ポイントの川下り乗り場近くの河川敷へと移動したのですが、本日は連日の降雨で荒川がかなり増水しており、鉄橋のど真ん中正面の岩場は沈んでいて、好みの構図は得られない状況でした。

それに加え、列車で運ばれた聖火は親鼻から川下りをして長瀞へと向かうコースとなっていましたが、お巡りさんに聞いたところ「人が増え過ぎた場合、聖火到着前に外へ出て行ってもらうかもしれない」という、嫌な情報を入手・・・。

なので右岸からの撮影は諦めて、左岸の鉄橋真下のポイントから撮影することにしました。

 

まずは練習電。

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練習電通過時は曇りでしたが、大分青空が見えてきて時折日が差す状況まで回復。

これは本番も期待できそうです。

 

そして列車通過時刻が近づくと、川下り乗り場から太鼓の音が聞こえてきて、なにやらレセプション?的なものを開始。

しばらくすると、一隻の船が川を下ってきました。

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本番前の試走?だったようです。

 

さらにレセプションは盛り上がり、ついに本物の聖火を乗せた船が川下りを開始・・・と同時に、なんと予定より早く5重連列車が鉄橋に姿を現しました。

これはまさかのまさか・・・

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なんと聖火を乗せた船と五輪カラーのデキ5重連列車の共演が実現!!

聖火の川下り開始タイミングに合わせて親鼻駅から列車を出発させたそうで、秩父鉄道さんはなんとニクい演出をしてくれたのでしょうか。

 

上の写真、実はトリミングで良き構図に編集したカットでして、本命の切り位置がこちら。

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デキ506+デキ505+デキ201+デキ502+デキ302+12系4B

降雨後のため水が濁っており、あまり綺麗な流れでは無かったので空多めの構図を組んだのですが、バッチリの夏空晴れカットをいただくことが出来ました (^o^)

ちらっと聖火を乗せた船も写っているので、個人的には申し分ありませんね。

 

といった感じでここでの撮影は終了です。

聖火を乗せた船と5重連のコラボ演出は知らなかったんですが、この場所での船のサイズから鑑みると、当初予定していた上流側から私好みの広角構図で撮ったら、船は豆粒サイズになっていたはずなので、ここに布陣して大正解でした。

そういった意味では、増水してお立ち台が消滅していたおかげと言えるので、災い転じて福をなしてくれたようですね。

 

これにて聖火リレーに関する5重連は終わったのですが、実はもう1本5重連列車が運行されました。

聖火リレーを運ぶ列車としては秩父親鼻、コラボ演出のため親鼻長瀞で回送が行われたのですが、使用した5重連列車を車庫まで回送するついで?に、一般向けに乗車ツアーが長瀞→武川で行われました。

今度はそちらの列車を撮影するため、上長瀞駅から東へ向かいます。

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5000系には初乗車でした。

 

隣の長瀞駅では5重連列車が停車していました。

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長瀞のほか、どこかもう1駅で普通列車を退避するみたいなので、電車利用でも追っかけ可能でありました。

 

列車の中で再び作戦会議を行った結果、雲が多くなってきたので光線はさほど気にしなくても大丈夫だろうと判断し、小前田駅~ふかや花園駅のストレートで編成写真を記録することにしました。

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場所に着くとそれなりの人がいましたが、なんとか場所を確保して迎え撃ちます。

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今回の5重連は、進行方向向かって右側から見たときの配色が五輪シンボルマークと同じ配色(左から青→黄→黒→緑→赤)になるように組成されています。

この組成の意義?を記録するため、右側から撮れる場所を選ぶ必要があったのも、このストレートに来た理由の一つであります。

 

ついでにケツ打ちも。

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今回は先頭も最後尾もマークなども取り付けられませんでした。

これで五輪シンボルマークのヘッドマークでも掲げていれば、もっとお祭りムード感が出たと思うんですがねぇ。

 

このあと小前田駅に戻り、寄居経由で帰宅する友人とはお別れ。

蒸し暑いなか、ご苦労様でした!!

 

私は熊谷経由で帰るため、羽生行きの普電に乗り込みます。

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武川駅では、ツアー参加者限定の撮影会が行われました。

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メインたる5重連は、客車や他のデキを巧妙に配置して会場外からの視界からブロックされていたようなので、降りずにそのままスルーして帰路に着きました。

 

これにて今回の撮影は終了。

聖火リレーの特別列車、そのあとのツアー列車とも記録できたので、とても大満足な結果となり、有給休暇を取得して来た甲斐がありましたね (^o^)

五輪の聖火リレーと五輪カラーの5重連コラボなど、私が生きているうちに再度実現するとは思えないので、とても貴重な機会に巡り合えた遠征となりました。