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関西本線 白鳥信号場での撮り鉄活動を終えて、名古屋駅へと戻ってきました。
本日のお宿は岐阜県高山市に手配しているので、名古屋駅からこちらの列車に乗車して移動することに。
高山本線の特急「ひだ」でございます。
現在「ひだ」に使用されているキハ85系は、数年後に後継車両であるHC85系に置き換えられることが決定しています。
すでに試作車4両が落成し走行試験が行われている最中ですが、製造元である日本車両からのプレスリリースによると量産車は2022~23年度に64両がJR東海へ納入される予定であると発表済み。
となると、営業列車への投入は2022年秋か23年春のダイヤ改正あたりではないかと推測されるので、キハ85系の活躍はあと2~3年程度は見られそうなものの、私的には高山本線の乗車機会などそうそう無いので、今のうちに乗っておこうという算段であります。
列車は定刻に名古屋駅を発車。
この日のひだ17号は4両と「ひだ」にしては比較的コンパクトな編成でしたが、名古屋駅を18時過ぎに出発する列車ということもあってか、指定席も自由席もガラガラ状態でして、最前列の展望席にありつけました。
貫通型の先頭車両でも助手席側の最前列が確保できれば、まずまずの前面展望を堪能することが出来ます。
20分ほどで岐阜駅に到着。
岐阜駅の配線の都合上、名古屋系統の「ひだ」は岐阜駅でスイッチバックを行うため、進行方向が変わります。
岐阜駅で4分ほど停車したのち、高山本線へと入ります。
とはいえ、完全に日没後であるため車窓は全く期待が出来ないので、名古屋駅で仕入れた駅弁で夕食タイム。
名古屋名物の味噌カツとえびふりゃーが入った弁当をチョイス。
中身はこんな感じ。
まあ、こんなもんか・・・って感じでした。
しかしながら前週の宗谷ラッセル遠征ではこの時間帯、全面アイスバーンの夜の国道40号線を3日連続で200km以上ソロ運転するという、なかなか非人道的な強行スケジュールをこなしておりましたので、酒を飲みながら移動できるとはなんてVIPな待遇なんだと錯覚しちゃいました(笑)
お腹がいっぱいになった後は、初乗車となるキハ85系の車内探検へ。
まずは普通車の車内から。
キハ85系は「ワイドビュー」という愛称がついているだけあり、普通車もハイデッキ構造になっているのが特徴で、さらに床面はカーペット敷きになっているのも特急車両らしさを醸し出しておりますね。
ただし車いす対応座席のみは、一段下がって通路と同レベルに下げられています。
窓枠は普通の座席と同じなようです。
背面側にはフットレストが付いています。
普通車のモケットは3種類ありました。
もともと上2つが「ひだ」用、一番下が「南紀」用の車両として区別されていたようですが、現在はごちゃまぜに運用されており規則性は特にないようです。
肘掛け部分がどこか国鉄のR55系を連想させる形状なのも、まだまだ国鉄設計を引きずる民営化直後の車両なんだなと思わせるポイントではないでしょうか。
客室扉の鴨居の部分にはLED式の案内装置が付いています。
高山本線内に入ると、遠征の観光案内的なものも流れておりました。
続いてはグリーン車へ。
キハ85系のグリーン車は「3列配置の先頭グリーン車」と「4列配置の中間グリーン車」の2種類があり、JR東海のサイトでどの列車にどちらのタイプが充当されるか公開されています。
今回乗車したひだ17号は後者のタイプですが、当然ながらグリーン料金はどちらも同じ値段なので、4列に当たるとちょっと乗り損な気がしますね・・・。
客室扉はちょっとお洒落なデザイン。
グリーン車の客室扉のうち室外側は、無駄な開閉せ静粛性が損なわれないよう配慮しているのかボタン開閉式となっています。
最近の車両だとタッチセンサー式が主流ですが、メカスイッチ式なところにもが時代を感じますね。
ちなみにキハ85系の4列タイプグリーン車は、普通車との合造車となっています。
こうやって外から見ると、ますますグリーン車と普通車の差を感じられないような気がします・・・。
といった感じで車内探検を終了。
4両で乗客が10人ほどしか乗ってないガラガラっぷりだったので、隅々までじっくりと観察させてもらいました(笑)
ここでわずかな同乗者も降りてしまい、乗客はいよいよ一桁台に・・・。
土曜日夜の列車ではあるものの、やはりコロナショックの影響も大きいようです。
このあとも特に車窓を堪能できるわけでもなく、うたた寝をしていると終点の高山駅に到着です。
高山駅に来たのは、2019年に敢行した「JR東海 完乗の旅」以来1年半ぶりです。
このときは台風の影響で1時間半遅れでの到着でしたが、今回は定刻通りの到着。
ただ今回は夜中の乗り鉄だったゆえ「ワイドビュー」の意味を全くなさなかったので、今度は展望グリーンを満喫してみたいですね。
駅の外に出て、高山駅舎をパチリ。
高山市をはじめとする飛騨地方はそれなりの積雪地帯だと思っていたのですが、2月中旬だというのに高山市街には全く雪がありませんでした。
飛騨山脈を挟んで隣接する長野県松本周辺と同様、冷え込むけど雪はあまり降らない土地なんでしょうかね。
本日は駅前のホテル「呉竹荘」さんに宿泊です。
シングルルームを手配しておりましたが、ツインルームにアップグレードしてくれました。
今回は翌朝ゆっくりできたので、朝食付きプランを手配しておりました。
なんと朝食から飛騨牛が提供されるという太っ腹なメニュー構成で、飛騨地方の名物であるという「朴葉(ほうば)味噌」の焼き物だそうで、文句なしに美味かったですね。
お値段も普通のビジホ並みですので、なかなかおすすめの宿でございます。
次回から2日目のお話に入ります。