川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

日本海沿いを行く山陰本線の列車を撮る 絶望の?山口遠征①

今回よりまたまた新連載シリーズを開始いたします。

遠征したのは今年4月下旬と、相変わらずの遅筆癖が響きすでに8カ月遅れとなっておりますが・・・、舞台となりますのは当ブログ初登場の山口県でございます。

 

なぜ今回は山口県に向かったのかというと、実は今年の3月~9月にかけて多くの撮り鉄が熱狂したある機関車の代走が実施されたのです。

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JR西日本 プレスリリースより

山口線の観光列車SLやまぐち号」が、使用する蒸気機関車の修繕の影響で下関総合車両所DD51が代走することが発表されたのです。

これまでも蒸気機関車の不具合などによりDD51が突発的に代走することはありましたが、事前計画的にDD51が代走することは初めてのことで、普段は見られない「DD51牽引のやまぐち号」が期間限定とはいえ狙って撮影できるとあって、全国各地より多くの撮り鉄山口線へと足を運ぶことになりました。

 

当ブログを御贔屓いただいている方ならお気づきと思いますが、基本的に私はSL牽引の観光列車には興味無い人ゆえ「SLやまぐち号」も1度撮影したことがある程度。

それが今回、大好物のDD51代走の姿が見れるとあれば行かない理由は無い!!と思い、1泊2日で「DLやまぐち号」を集中撮影する計画を立てました。

ゴールデンウィーク期間中は激パになるのと別の場所へも行きたかったので、あえて1周前の週末に敢行したのですが、それが私を絶望の淵へと叩き落すことになったのです・・・。

そんな山口遠征の模様を綴ってまいります。

 


 

今回は羽田空港から山口宇部空港へ空路で移動します。

私は「青組」なので、いつもであれば第2ターミナルから出発しますが、今回は第1ターミナルから出発です。

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第1ターミナルを使ったのはコロナ禍前に出張で使って以来、2年ぶりくらいでしょうかね。

 

1タミ利用といってもJALではなく、今回はスターフライヤーを利用します。

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スターフライヤーもエアドゥやソラシドエアと同じくANA系列の会社ですが、スターフライヤーだけは1タミ発着となっています。

まあ実は余っていたANAマイルによる特典航空券での搭乗なので、一応ANAの乗客というポジションでの利用ではあるのですが。

 

とはいえ4年半ぶりのスターフライヤーでいざ出発。

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この日の関東地方はいいお天気で、川崎もよく見下ろせました。

 

上空では機内サービスを堪能。

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スターフライヤーの機内サービスと言えば、タリーズコーヒーとチョコレート。

コーヒー党の私には嬉しいサービスでございます。

 

そんなこんなで、決戦の地である山口県に到着。

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山口宇部空港でレンタカーを調達し、いよいよ本格始動です。

空港から山口宇部道路で一気に北上して山口線沿線へと移動し、定番ポイントである宮野~仁保の宮野踏切へと向かいました。

 

1時間ほど前に現着すると、定番スポットにもかかわらず先客は無し。

「みんな大型連休の来週に合わせてるんだろうから、やっぱ空いてる今週にして正解だったわ」な~んて呑気なことを考えていたのですが、通過10分前になっても誰一人来ません。

これはさすがにおかしくねえか?と思い、恐る恐るJR西日本のホームページの運行カレンダーをチェックしてみると・・・

 

 

 

 

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今週末は運休じゃねえか\(^o^)/

 

遠征に先立ち運行時刻や撮影地は念入りに下調べていたのですが、肝心の運行日を調べ忘れるという超絶マヌケぶりをかましていたのでした。

ゴールデンウィークが終わると夏シーズンまで長期運休することは知っていたので、てっきりそれまでは毎週運行されると思っていたのですが、実際はゴールデンウィーク直前の2週間だけは運休。

その真実を悟った瞬間、誰もいない畦道で発狂し、咽び泣き、崩れ落ち、座り込み、己の無能っぷりを呪ったのであります・・・。

 

 

 

 

というのは誇張しすぎですが、実際のところ1日目の朝の時点で全ての遠征計画が白紙になるという緊急事態が発生したのは事実。

とりあえず近くのセブンイレブンに移動し、コーヒーを飲んで気持ちを落ち着けTwitterに事の顛末を書き込んだらですよ、傷心の私に塩を塗り込まんとするLINEが来ること来ること (^_^;)

まあそうやって30分ほどバカトークをしているうちに、己への留飲もようやく下がりましたので、なんだかんだ仲間というのは大事なもんでございますな。

 

バカトークも一通り終え、まじめに計画の立て直しを図ります。

セノハチ行けば?」とか「九州渡って貨物撮っとけ」などの意見も貰ったのですが、私の頭にふと「とある光景」が浮かんだのでざいます。

その光景について詳しく調べてみると、ちょっと遠いもののやはり山口県内であったことが判明したのですが、狙いは夕方なのでお昼過ぎまでは別の場所で時間を潰すことにしました。

 

山口市から本来2日間に渡って主戦場となるはずだった国道9号線を北上し、やまぐち号の終着である津和野も超えて、島根県へと突入し日本海に面した益田市へ。

益田市からさらに北上し、2時間ほどかけてやってきたのはこちら。

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島根県浜田市にある「ゆうひパーク三隅」という道の駅でございます。

 

実はここ、3年前の2018年夏に運転された「山陰迂回貨物」を狙うため訪れたことのある場所です。

ここは日本海をバックに山陰本線を撮影できるスポットとして、撮り鉄だけでなく一般観光スポットとしても有名でございます。

前回は午前中に訪れたのですが、昼の写真も撮ってみたいなと思っており、再訪してみることにしたのです。

 

カメラを据えて、さっそく撮影開始。

まずは道の駅の下にある小道から車両主体の構図で狙います。

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2005D「スーパーまつかぜ5号」

ちょっと時間が遅すぎて面トップ気味になり、側面が暗めの仕上がりに。

まあこの場所を本命視して遠征しに来たわけじゃないので致し方ありませぬ・・・。

 

対向列車は道の駅の展望台から、海をドカンと入れた構図で。

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3004D「スーパーおき4号」

このあたりの山陰本線は本数がかなり少ないですが、今回の2本はすぐ隣の三保三隅駅で交換するため、わずか7分間隔で特急を2連続で抑えることが出来ました。

 

待ち時間の合間には、道の駅のレストランでランチを。

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讃岐うどんがあったので、ざるうどんとかしわ天を発注。

うどんは普通でしたが、かしわ天はなかなか美味かったです。

 

道の駅での撮影を終えて次なる場所へと移動。

続いては「山陰迂回貨物」の時に気になっていながら機会が無かった、岡見~鎌手の北浜海岸へ行ってみたのですが・・・

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432D
現着がギリギリのギリギリすぎて、構図なんてあったもんじゃない出来に (^_^;)

(というか、どこに列車がいるかわかりますかね・・・?)

 

さらにそのあとは、北浜海岸からちょっと北側にある岩場のポイントへ。

f:id:kawaturu:20211220003452j:plain3453D「快速アクアライナー

こちらはロケーションは良かったんですが、今度は雲に隠れてドボン・・・。

 

 

といった感じで、島根県内での撮影はこれにて終了。

後半2つは、いつの日か再訪した時のためのロケハンという位置付けだったものの、今回の遠征を象徴するかのごとく消化不良な出来となりました (^_^;)

 

このあとは益田市を超えて西へ向かい、再度山口県へと移動。

私の脳裏に浮かんだ「とある光景」を見に行きます。