川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

夕暮れの惣郷川橋梁にて 絶望の?山口遠征②

前の記事はこちら。

 

島根県内での撮影を終えて、県境を超えて山口県へと戻ります。

やまぐち号」に代わり本日のメインへと据えたのはこちらの場所。

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須佐~宇田郷に架かる郷川(そうごうがわ)橋梁でございます。

 

このあたりの海岸線は小高い丘になっており、線路も丘の上に敷設されていますが、ここだけは惣郷川によって浸食された窪地になっているので、それを超えるため足の高い橋梁が架かっています。

そのため列車は日本海をバックに惣郷川橋梁を渡るロケーションとなるのですが、ここはほぼ真西に海へと開けている地形であるため、夕方になると大変綺麗な夕陽を望めることから、山陰本線でも有数の撮影地として知られております。

 

前回の記事で言及した頭にふと浮かんだ「とある光景」というのが、この惣郷川橋梁にて撮られた夕陽の写真。

この日の天気予報はずっと晴れ、GPVでも雲がほとんどない予想だったので、存分に時間を持て余しているなら言ってみるかと思いやってきたのです。

 

到着早々、列車が通過するので試し撮り。

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この列車の通過時刻は17時30分ですが、4月下旬の山口県ではまだまだ空は明るく、背景も完全に白くブッ飛んでおります。

なので単に夕方に来ればいいというわけでは無く、本来は列車の通過時刻と太陽の高度を照らし合わせ、狙いたい構図が得られる期間を逆算し、訪問時期を調整しなければなりません。

 

ちなみにこの日の日没時刻は18時50分、本命である次の列車は日没約20分前の18時27分に通過するので、太陽の高度は線路とだいたい同じくらいだろうと予想。

刻々と変化する太陽の高度に合わせ立ち位置を調整し、いざ本番へ。

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読み通り線路上を走るヨンマルにバッチリ夕陽が重なって車体をシルエット状に浮かび上がらせ、床下から小さくキラリと差し込んでくれました。

空の淡い色合いや雲の表情も申し分なく、まさに私が思い描いていた「とある光景」を自ら収めることが出来ました。

 

今回は事前に計算しての訪問ではありませんでしたが、ここまで車体と綺麗に重なるのはこの日を挟んでプラマイ5日という感じでしょうか。

そんな絶好の日に訪問出来たのも、もしかしたら撮り鉄の神様がやまぐち号は来週でも撮れるからよ、今日は晴れにしてやるから惣郷川に行っとけや」と導いてくれたのかもしれませんな。

列車を見送ったころには「やまぐち号」の失態などどうでも良くなったほど、個人的に会心の1枚でありました。

 

このあと日没直前にもう1本通過するので、今度は橋梁の真下へと移動。

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郷川橋梁の特徴である、2本足の鉄筋コンクリート製の橋脚をシルエットで強調した構図で狙ってみました。

本当なら水平線に太陽が見えるのですが、残念ながら低く立ち込めた雲に食われてしまい一足早くログアウト・・・。

それでも初訪問でここまでの画が得られれば十分すぎるでしょう。

 

これにて初めての惣郷川橋梁での撮影は終了。

2本目の前にロケハンしたとき、他にも狙ってみた構図があったので、ヨンマルが残っているうちに再訪したいと思います。

 

 

というわけで、ホクホク顔で惣郷川橋梁を後にしたのですが、本遠征はもともとは「やまぐち号」撮影のため来たこともあり、本日の宿は宇部市のホテルを手配済み。

なので夜7時から、夜道を約100km入って出発地の宇部市までわざわざ戻らねばなりません・・・。

 

ドライブの前に、萩市内で夕食を摂ることに。

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中国地方への遠征と言えば「ポプラ」に立ち寄るのが定番なのですが、ここは現在では貴重な存在になったローソンとの併合では無い純粋なポプラでした。

 

名物のポプ弁を購入。

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2018年の山陰迂回貨物遠征以来、2年半ぶりのポプ弁でありました。

 

このあと2時間ほどドライブして、宇部新川駅近くのホテルに到着。

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シングルルームで予約してましたがツインにアップグレード、しかも今回は格安プラン&じゃらんの期間限定ポイント使用により持ち出し1500円くらいだったので、かなりコスパのよい宿泊となりました。

 

ただ明日の予定は全くの白紙なので、のんびり寛ぐ暇は無く2時間ほどかけて突貫ならが計画を立案。

一応目途は立ったので、缶ビールで一服です。

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わずか2回の更新でしたが、これにて1日目が終了。

次回から2日目のお話に入ります。